1
/
5

社員インタビュー:ポジティブマインドと郷土愛の「エコグラマー」(後編)

皆様こんにちは。カホエンタープライズの湯野です。

今回は、当社新メンバーである万野潤二さんに、今までのキャリアについて振り返ってもらっております。前回の内容をまだお読みで無い方!ぜひ、こちらをご覧ください!

前回は、学生時代からGMOペパボ社に至るまでの万野さんのキャリアを振り返ってきました。12年にわたるペパボ社での経験を経て、万野さんは新たな道へと歩み始めます。それでは、後編をどうぞ!


ーーー12年にわたって勤めてきたGMOペパボ社を退職し、2016年からは株式会社SALTに転職されました。SALT社に移ったきっかけは何でしたか?

万野さん:須賀大介氏との出会いがきっかけでした。須賀さんは茨城出身で、東京で企業の代表を勤めていたのですが、東日本大震災をきっかけに福岡へ移住されました。しかし、東京で設立した会社の従業員は東京のオフィスにいるままになっているし、何のつてもない福岡で最初はうまくいくわけもなく、苦境に立たされていました。そんな須賀さんに対し、これまでに自分が福岡で築いてきた人脈をフル活用して案件を獲得し、サポートを行いました。

ーーーSALT社はどんな事業を行っている会社ですか?

万野さん:福岡への移住希望者を支援する「福岡移住計画」や、Web制作、さらには「ダイアゴナルラン」等のシェアオフィスの運用もやっていました。この後の話にも繋がってきますが、「またいちの塩」というブランドを展開している新三郎商店株式会社のホームページ制作を当時手掛けていました。

(福岡市西区にあるSALT社のオフィス。海の見える景観の良い立地です。)

ーーーダイアゴナルランといえば、カホエンタープライズ立ち上げの場所でもあります。こんなところでも繋がりがあったんですね!

万野さん:クラウドの名刺管理アプリを見返してみると、宮田さん(カホエンタープライズCTO)の名刺を発見しました。当時のことは覚えていませんが、どこかで出会っていたんですね(笑)

(かつてカホエンタープライズのオフィスがあったダイアゴナルランからの風景)


ーーーSALT社で3年ほど勤務した後、今度は株式会社メルカリに転職されます。

万野さん:新しい環境を求めてメルカリの博多オフィスに向かいましたが、ふたを開けてみたらぺパボ時代の同僚ばかりでびっくりしました(笑)同じ業界内で転職している人がかなり多かったのだと思います。

メルカリにいた約1年間は、主に社内の業務効率化に携わっていました。コールセンターにAWSの「Amazon Connect」というシステムを導入し、音声ガイダンスの案内フローを作成したり、また、コールセンターの職員の方の離席管理(仕事に手を抜いている人がいないかのチェック)の開発などを行っていました。

次第に、「メルカリでやったことを他の民間企業でも実現できたら面白いかも」と思うようになり、新しい環境へ進むことを考えるようになりました。


ーーーそんな中、次なる活躍の場に選んだのが、先程触れた新三郎商店株式会社でした。

万野さん:先程少しお話しましたが、SALT時代にホームページのリニューアルに携わっていた関係で、新三郎商店の代表とは面識がありました。そこで、新三郎商店さんで業務効率化に携わることになりました。

とにかく「仕事が楽になった」「便利になった」を体感してもらえるよう、様々な取り組みを行いました。以下はその一例です。

■シフト管理

従来は、シフト表は全て紙で管理されており、誰が出勤しているかさえきちんと把握できていない状況でした。そのため、休みなのに電話がかかってきたりする等、無駄の多い事例が多々ありました。そこで、まずはSlackを導入し、シフト表をオンラインで配信するようにしました。Slackはスマホでも簡単に閲覧できるので、毎朝Slackで配信されたシフトを見るようにするだけで、勤務状況の把握が容易にできるようになりました。

■店舗予約のデジタル化

従来、店舗の予約は電話での受付のみでした。電話対応に取られる時間も多くかかっていましたし、口頭でのやりとりで引継ぎも大変でした。そこで「TableCheck」を導入し、予約をオンラインでできるようにしました。その結果、電話対応にかかる時間が9割減少し、業務の無駄を大きく減らすことが出来ました。

■オンラインショップ

GMOペパボが提供する「カラーミーショップ」を使い、店頭以外の販売経路を確保しました。ペパボで働いていた頃に提供していたサービスなので、裏側の作りをだいたい把握できており、導入は非常にスムーズでした。オンライン販売をするようになったことで、東京など遠方のお客様も増え、販路拡大に繋がりました。

■在庫管理システム

スマレジ」を使用して在庫管理を行うようにしました。以前の在庫管理は全てノートに手書きされており、発注点(在庫がこの数量を下回ったら発注するという基準のライン)も設定されていませんでした。そのため、いつの間にか在庫が切れて慌てて仕入れ、その間は販売を休止して売り逃すという状況が度々起こっていました。スマレジ導入後は、発注点を下回ったら自動でSlackに通知が届くように設定し、在庫切れも防げるようになりました。

この他にも色々な業務改善・効率化に取り組みました。

ーーーこのようなDX化の取り組みをすると、「現場の人を中心に反対勢力が出て来て、前に進めることができない。」という話を聴くことがあります。新三郎商店ではそのようなことはありませんでしたか?

万野さん:抵抗を抑えるために、以下のポイントに注意して進めていました。

①なるべく使いやすいものを選ぶ

飲食業の現場では、これまでITに触れてこなかった方も多くいます。また、立ち仕事の従業員が多いので、PCの前で常時作業できる環境もありません。そこで、ITリテラシーがそこまで高くない方でも扱いやすく、かつスマートフォンでも見やすいツールを選定するように心がけました。

②最終判断は現場に委ねる

新しいツールを導入する前に行う商談の段階から、現場の責任者(店舗の店長等)に参加してもらっていました。実際にツールを使う立場の方から意見を聴きながら、最終的に使う/使わないの判断は現場の方に決めてもらいました。また、「うまく使えなかったら解約してもいい」と伝えることで、導入に向けた一歩を踏み出せるように工夫していました。実際のところ、解約することになったツールは1つもありませんでした。

ーーー今、各企業で業務効率化やDXを進めている方にも、すごく参考になりそうな内容ですね!新三郎商店さんでは、DX以外の取り組みでも成果があったんですよね。

万野さん:実は、新三郎商店の主力商品である「またいちの塩」のパッケージデザインを手がけました。塩のパッケージといえば、よくイメージされるのがビニールの袋に入ったものだと思います。しかし、会社として環境問題に取り組む意識がある中でビニールに頼るのは良くないと思い、アイスクリームを入れる紙パックに目を付けました。紙パックの業者の方からは、「この容器に塩を入れた人は初めて見た」と言われました(笑)

環境に配慮しているだけでなく、スタッキングして高く積めることで、店頭のレイアウト幅も広がりました。また、このデザインは「第25回福岡デザインアワード」で金賞を受賞することができました。

(万野さんがデザインを手掛けた「またいちの塩」のパッケージデザイン)

ーーー万野さんのこれまでのお話を聴いていると、新しいものを生み出すセンスや発想力にものすごく長けているように感じます。このようなアイデアはどこから生まれてくるのでしょうか。

万野さん:「常識にとらわれない発想」を意識しているので、そのあたりがうまくハマっているのかもしれません。ちなみに、嫌いな言葉は「普通」です。


ーーー新三郎商店で約4年間にわたって業務効率化に取り組んだあと、次なる活躍の場としてカホエンタープライズを選んでいただきました。どういった心境で弊社の一員になろうと決断されましたか?

万野さん:1つ目の理由としては、新三郎商店で一通りの業務基盤作りが出来たことが挙げられます。社内で自分に与えられる役割が次第に変わりつつある中で、自分がこれまでにやってきたことの経験値やノウハウをもっと幅広く提供したいと思うようになりました。

2つ目の理由は、自分の市場価値を知りたいと思ったからです。これまで自分はいくつもの企業に転職して来ましたが、そのどれもがコネクションのある人をきっかけにしたものでした。今回は「人づてではない転職活動」をしてみようと思い、初めてエージェントに登録して転職活動を行いました。

数ある企業の中でカホエンタープライズを選んだ理由は、自分のやりたいことにマッチしていると感じたからです。もともとデータ分析に興味があり、データドリブンな仕事をしたいと思っていたところに、代表の柳瀬が出版した書籍「なぜ九州のホームセンターが国内有数のDX企業になれたか」を読んで、「自分のやりたいことはこれだ!」と感じました。

また、これまでのキャリアの中で嘉穂無線グループの企業との接点が多く、親近感があったことも大きなポイントでした。

ーーーこれから、お客様に向けて様々な支援をしていくことになると思います。どのようなことを心がけて取り組みたいと思いますか?

万野さん:誰かを「ハッピー」にできる仕事をしたいと思います。新三郎商店時代には、「(DXの文脈で)これをやったら幸せになれる」というフレーズを度々口にしていました。課題に対してアクションしたことで良い傾向がみられるようになったり、新しい機能を使い始めたことで早く退勤できるようになったり、そういった様々な「ハッピー」を提供できるように心がけたいと思います。


ーーー最後に、万野さんのパーソナリティについて、いくつかお伺いしたいと思います。まずは、「エコグラマー」という言葉について教えてください。この言葉は、万野さん自身のキャッチコピーとして、様々な場面で使われていますよね。

万野さん:小学生の頃から環境問題に興味がありました。テレビに映るオゾン層破壊等を取り上げた番組を見て、「将来的にもっと大きな問題になる」と感じていました。また、新三郎商店に勤めていた時には、ビーチクリーンや海洋プラスチックのリサイクルにも取り組んでおり、今でも環境問題に関する意識は強く持っています。環境を意味する「Ecology」に、自分の仕事である「Programmer」を組み合わせて、「エコグラマー(Ecogrammer)」という名前にしました。

(前職ではビーチクリーンにも取り組んでいた。)

ーーーこれまで新卒からずっと福岡で働き続けてきた万野さんですが、話の端々から故郷に対する強い思いを感じます。「地元に貢献したい」という気持ちはいつ頃から持ち始めましたか?

万野さん:ペパボ時代にWordPressの勉強会やワークショップをやっていました。エンジニアである自分の感覚では「Webサイトなんて簡単に作れる」という思いがありましたが、実際にはそれが分からない企業・個人がたくさんいることを知りました。「minne」で実現したように、情報発信さえできればチャンスが増えて生活が豊かになる可能性があるのに、それができていない人がたくさんいることに気づき、せめて故郷の福岡ではITやデジタルの良さを普及していきたいと思うようになりました。

    (WordPressのセミナーに登壇した際の様子)


ーーーこれからカホエンタープライズに入社される皆様へ、メッセージをお願いします!

私含め、様々なキャリアを積んだ仲間と毎日楽しく仕事できています。とてもフラットな雰囲気で、DXを通して課題解決することに達成感を持って取り組める環境があります。仕事で詰まることがあっても、カジュアルに相談・議論しあえる会社です。少しでもご興味持たれた方がいましたら、ぜひエントリーしてください!


【おわりに】

これまで豊富な経験を積んできた万野さんがカホエンタープライズにもたらすものは非常に大きいと感じています。これからの更なる活躍に期待が高まります!

また、万野さん以外にも、カホエンタープライズには様々なキャリアを歩んできたメンバーが数多く在籍しています。「一緒に働いてみたい」と少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひご応募ください!

本選考の前に、まずはオンラインでのカジュアル面談を通じて、カホエンタープライズについて詳しく知ることもできます。まずはお気軽にご連絡ください。

皆様と出会える日を楽しみにしています!


Invitation from 株式会社カホエンタープライズ
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社カホエンタープライズ's job postings
6 Likes
6 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Reinosuke Yuno's Story
Let Reinosuke Yuno's company know you're interested in their content