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こんにちは!
オータム代表取締役の内山です。
オータムでは週に1回のペースで社内報を発信しています。
役員の会社に対する想いやビジネスについてのノウハウやマインドについて、会社の方針についてなど、内容は多岐にわたります。
今回はそんななかのひとつを公開します。
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今回は奉仕のクオリティについてお話しします。
奉仕とは「国家・社会や目上の者などのために、利害を離れて尽くすこと。」とあります。
特に”目上の人や存在”に対して尽くすことという意味合いがありますが、ここでは「奉仕=立場に関係なく相手に与える善意」という意味で理解してください。
つまり奉仕とは相手に無償で与えるもので、相手へのギブがすべてを占めており、行為自体がとても尊いもののように思えますし、その精神自体は素晴らしいものです。
もちろん僕もそれは否定しません。
ただ、いかに奉仕といえども受け取る側にとってメリットがあるように努力すること、メリットを享受してもらえるように一定のクオリティは担保すべきだというのが僕の考え方です。
よく、クオリティの低い奉仕をする人は「せっかくやってあげたのに」とか「感謝の気持はないの?」と相手にポジティブなリアクションを求めます。
(この時点で見返りを求めてしまっているので正確には奉仕の精神に則った行動ではないですが、、、)
これはクオリティの高低は関係なく、奉仕自体が素晴らしいもので当然感謝されるべきものという考え方に基づいていますが、「ありがた迷惑」という言葉がある通り、やってあげれば必ず相手にとってプラスに働くとは限りません。
下記はあくまで例え話ですが、奉仕のクオリティの大切さを考える上で興味深い話です。
ウミガメの保護
ウミガメの産卵地である海岸の近所に済む老人が、ウミガメの個体数が減ってきているという事実を知った。
ウミガメの個体数の減少には人間の営む生活の影響(ビニールゴミの誤飲、海岸にできたタイヤ溝のせいで子亀が海にたどり着けない など)が大きいと知り、ウミガメの保護をしようと考えた。
その年の夏、老人はウミガメが産卵した卵を回収し、自宅の庭に作った砂場に置いて安全に孵化できるようにした。
2ヶ月ほどでウミガメが続々と孵化し、老人はウミガメの子どもたちを海に返した。
しかし翌年、産卵に戻ってきた親ガメはさらに減少してしまった。
実はウミガメの雌雄を決める要素は、卵が置かれている環境の温度差や日照時間の差によるものが大きく、それを知らない老人のもと、均一の環境で保護された卵から産まれたウミガメはほとんどがメスで、生殖活動が行われなかったことが原因だった。
このお話に出てくる老人は明確な善意を持ってウミガメの保護をしていますが、知識不足により行動の結果はウミガメの保護という観点では良いものとはなりませんでした。
プライベートにおいても、もちろん業務においても”相手のためにしてあげること”はとても大切です。
とても素晴らしいことですし、その気持は失くしてほしくないものですが、それが本当に”相手のためになるか”をぜひ考え、結果として相手にプラスに働くように努力することを常に心がけるようにしてください。
また、自身の提供した価値が相手にとってプラスの価値を生まなかったときは、決して奉仕の気持ちでしたことであっても素直に反省をし、改善していくことを繰り返してください。
それが双方の成長に繋がり、ひいては組織全体の成長につながっていくはずです。