Sion Inc.では、シンギング・リンの製造販売や音響療法の構築を軸に事業を展開しています。私たちはなぜ、「音」にこだわっているのかーー今回は事業紹介記事として、Sion Inc.が展開する事業の概要や詳細、なぜこれらの事業を行うのか、そして今後見据える未来について解説します。
Sion Inc.の事業概要
Sion Inc.が事業を展開する理由
厚生労働省が発表したデータによると、2023年度に医療機関に支払われた医療費は47.3兆円。前年度に比べ、1.3兆円の増加となりました。(*1 年々、病気のために使われているお金が増えていることが分かります。)音響療法によって、人々の心と体の状態を整え、日々をより幸せに生きる人を増やす。それにより、病気になることを未然に防ぐことで、日本は医療費をもっと削減できるのではないか。Sion Inc.は、そんな考えのもと事業を展開しています。
病気になってから治療するのではなく、病気になる前の「未病」期間に手当てをする。予防医療のような考え方をイメージすると分かりやすいかもしれません。
例えば、虫歯の治療。虫歯になってから治療するのではなく、虫歯にならないように日々歯磨きをして予防をすると思います。毎日のように歯磨きをしたり、お風呂に入ったりすることと同じように、音を使って身体を調える「サウンドセラピー」を一つの方法として世の中にお伝えしたいと考えています。
*1:厚生労働省|「「令和5年度 医療費の動向」を公表します」
現在展開している事業
Sion Inc.では、現在3つの事業を展開しています。
①音響プロダクト「シンギング・リン」の生産
②音響ソリューション事業
③カラーコンサルティング事業
中でも現在は、①②の音響に関する事業をメインに事業展開を進めています。
ではなぜ、「音響療法」を手段とする事業を選んだのか。実は、脳に影響を与える五感の中で聴覚は一番影響力が大きいと言われています。生まれて一番初めに感じるのが聴覚、最後まで残るのも聴覚と言われており、命の一番最初から最後まで寄り添う感覚が聴覚なのです。
それだけ聴覚は影響力のある感覚だと言われているにもかかわらず、デジタル化が急速に進む現代では、視覚に依存する時間が増え、聴覚が本来持つ潜在的な力を十分に活用できていない状況があるとされています。その結果、心身のバランスを崩し、ストレスや疲労感を感じる人が増えています。この状況を改善するために、聴覚をより意識的に活用する環境や方法が必要であり、音響療法はその解決手段として非常に有効です。
「少し疲れたな」というとき、日常から離れて海の波音や自然の中の小鳥のさえずりに癒されたことがある人もいるのではないでしょうか。Sion Inc.の音響プロダクトにより、どこかへ足を運ばなくても、日常の中でそういった癒しを軽やかに体験できるようになればと考えています。
私たちが行う事業の詳細
音響プロダクト(シンギング・リン)について
シンギング・リンは、日本の伝統技術を駆使した精密な工芸品です。銅と複数の金属、ケイ素を合わせたオリジナルの超合金で、10分の1ミリの単位で設計・製作されています。一つひとつ精密に作ることで、個体差がなくすべてのものが同じ音を奏でます。また、チューニングなどの必要はありません。同じ楽器であっても僅かに音の違いがあったり定期的なチューニングが必要になったりすることが一般的である中、シンギング・リンは音が狂わず、丈夫で壊れないという特徴があります。実際に製造がスタートしてからの20年間、シンギング・リンの故障や不具合による問い合わせは1件もありません。
また、シンギング・リンの効果は、大学での学術研究に基づいて証明されています。たとえば慶應大学で行った脳波測定では、被験者110人の約8割がシンギング・リンによるストレス軽減・沈静度向上が見られました。また、体内生体水の測定「アクアフォトミクス」でも、シンギング・リンにより体内の生体細胞水が活性化すること、つまり自然治癒力の向上が証明されています。研究結果については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
▼シンギング・リンに関する学術研究について
音響ソリューションについて
「シンギング・リン」はいわば、コンピューターの本体。どれだけ性能の良いものを使っていても、そこにどのようなソフトを入れるのか?どうやって使うのか?によって効果は大きく変わります。そのため、学びの場としてシンギング・リンの効果や活用方法を広めるセミナーや講座を開催しています。個々人がよりシンギング・リンを活用していただけるように手助けすることはもちろん、講座の受講生から音響セラピスト・パフォーマーを輩出しています。2024年12月時点で初級講座が約2000人、中級講座が約800人、上級講座が約500人と多くの方に受講いただいています。
セミナーや講座の他にも、シンギング・リンの習慣的な活用を体験していただく21日間のフリープログラムを開催しています。本プログラムは、年3回ほど100〜200名に参加いただいており、参加者からは「悩みやそれに伴うストレスが軽減した!」「3週間前とは全く違う自分になった!」など嬉しいお声をいただいています。
また、現在はtoB領域でシンギング・リンを導入いただくことにも力を入れています。たとえば、パソナグループが展開するウェルネスリトリート事業の中のひとつである淡路島のリゾート施設「禅坊 靖寧」にてシンギング・リンを導入いただき、禅体験の際に活用されています。
▼リゾート施設「禅坊 靖寧」
従来のセミナーや講座はもちろん、今後は今以上にtoB領域で音響療法を導入していただくことに力を入れ、よりスピード感を持って社会全体に音響療法の価値を広め、多くの人がその恩恵を受けられる未来を作りたいと考えています。
Sion Inc.が見据える未来
Sion Inc.が目指すビジョン
現在展開している事業を広め、将来的には海外の方にもシンギング・リンを体験していただく、そして学ぶために日本へ足を運んでくれるような未来を作りたいと考えています。
海外展開も進める一方で、日本の和を大切にする文化や精神性の高さに触れていただきたい想いがあるため、日本に足を運んで音響療法を学ぶ人を増やしたいと考えています。これは、代表の和がアメリカで暮らしていた際、日本と海外を比較して、日本の精神性や文化の魅力を再認識したからこそ。日本での学びを自国に持ち帰っていただき、世界中にシンギング・リンによる音響療法という新しい手法が広まる未来を描いていきます。
このビジョンの実現に向け、以下のことに現在、そしてこれからも力を入れていきます。
◾️ シンギング・リン製造における伝統技術の継承
シンギング・リンは、一つひとつ熟練した職人の手によって製造されています。その工程には、古来から受け継がれてきた金属加工や音響の叡智が凝縮されています。これらの伝統技術を次世代に継承することで、製品の高品質を維持し、音響療法における効果を最大限に引き出すことができます。
◾️ アカデミープログラムの普及
アカデミープログラムでは、シンギング・リンの使用法や音響療法の基礎知識を体系的に学ぶことができます。このプログラムを普及させることで、音響療法を扱えるセラピストを増やし、より多くの人々に心身の調和をもたらす活動を広げていきます。プログラムの内容も、多様なニーズに応じて充実させていく予定です。
◾️ サロンの拡張
現在のサロン運営をさらに強化するとともに、全国各地や海外に新しい拠点を設けることで、多くの人々に音響療法を体験してもらえる機会を広げます。また、既存のサロンでは特別セッションやワークショップを実施し、利用者とのコミュニケーションを深め、ニーズを吸い上げたサービス開発を進めていきます。
◾️ 日本語・英語以外の多言語対応
音響療法をグローバルに普及させるためには、言語の壁を越えることが不可欠です。現在対応している日本語と英語に加え、多言語対応の資料やプログラムを提供することで、音響療法の効果や価値をより多くの人に伝える環境を整備します。
メンバーに期待すること
私たちは、シンギング・リンを世界中の人と分かち合って、みんなで健康に、そして幸せになりたいと考えていいます。もちろん自分自身も幸せになるけれど、周りの人にも幸せになってもらう。そして「ありがとう」の循環を作っていきたいと考えています。
そのような姿勢で私たちと取り組んでいただける方、そして仕事を一緒に作り上げ、考えていくことにワクワクしてくださる方。そんな方たちと一緒に、Sion Inc.の未来を創り上げていければ嬉しいです。
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