私たちは、さまざまな問題や課題に対し、固定概念にとらわれない解決策を生み出し、創造的な価値を提供する会社です。ITインフラやシステム開発の設計・構築から保守・運用まで幅広く携わりながら、社会を新しい時代に導くことを使命としています。

今回は、代表取締役の村岡社長にインタビューを実施。地方創生にかける思いや、リアルインベントのミッション・ビジョンなどをうかがいました！

【プロフィール】

村岡 佑紀：代表取締役。専門学校を卒業後、エンジニアとしてITベンチャー企業に就職。計2社のIT企業を経験後、2014年にリアルインベントを創業。

「俺、社長になるから」。プロジェクトメンバーと共に会社を立ち上げ

――村岡社長がリアルインベントを創業した経歴を教えてください。

まず、新卒で入社したITベンチャー企業が「創業支援」に力を入れている会社でした。私が配属になったグループ会社の社長も当時25歳くらいで、単純に「かっこいいな」「自分も社長になりたいな」と思うように。その頃から、周りの人たちには「俺、社長になるから」と話していました。ただ、どんな業種や事業の会社を立ち上げるかといったイメージは特にありませんでしたね。

その後、転職して入社した2社目のIT企業では、主にPMOとして管理業務に従事しました。その際のプロジェクトメンバーたちと意気投合し、リアルインベントを立ち上げることにしました。

――現在は創業から10年ほど経ちますが、その間にどのような事業の変遷がありましたか？

創業当初はインフラ領域のSES事業をメインに展開していましたが、徐々に開発領域にも対応できるような力を付けていきました。その流れでパートナーさんたちとの協業も生まれ、請負やラボ型開発にも事業の幅が広がりました。

また、近年はデザインやWEB制作・動画制作など、クリエイティブ系の案件にも取り組む機会が増えました。

ITの力で地方の可能性を広げたい

――リアルインベントの事業の強みや特徴を教えてください。

1つ目が、人材の力です。当社には経験豊富なエンジニアが揃っていますし、若くてもポテンシャルが高いメンバーがたくさんいます。

もう1つが、事業の幅の広さです。先ほどもお伝えしたように、インフラ、開発、デザインなどさまざまな仕事にチャレンジできる土壌があります。

――なぜ事業の幅を広げようと考えたのでしょうか？

私自身の経験が影響しているかもしれません。というのも、私は青森県の十和田市出身で、地元の工業高校に通っていました。卒業後の就職先の選択肢は農家や工場などが大半で、ITが候補に挙がるようなことはありません。「選択肢が少なかった」経験をしたからこそ、若い人たちの将来の可能性を広げたいという思いがあり、それが現在の事業展開につながっているように感じます。

――地元というお話がありましたが、リアルインベントでは「地方創生」にも力を入れていますよね。

そうですね。私自身、地元の十和田が好きでよく帰省するのですが、潰れていく店も多く、友人たちの就職先も限られています。おそらく、地方はどこも似たような状況にあるのではないでしょうか。今は全国どこにいてもリモートで仕事ができる便利な時代になったため、「ITの力で地方の可能性を広げる」活動にも取り組んでいます。

――具体的にはどのような取り組みを行っていますか？

大きく2つあり、1つ目が「地方の雇用創出」です。具体的には、地方にいながら東京の会社で働きたい人を積極的に採用しています。そのために、イベントやトークショーなどへの参加を通じて、地方に対する発信を強化しています。実際に当社の社員が現在住んでいる場所は5〜6都道府県に及び、地方の社員にはフルリモートで参画いただいています。

2つ目が、地方企業の案件受注や協業、講演会の実施です。全国各地に足を運び、視察や調査などを行っています。また、学生向けの講演を行うこともあり、例えば静岡県の高校生に対してAIを用いて資料を作る講義を行ったり、ビジネスプランコンテストのアドバイザーを担当したりする機会もありました。本取り組みはありがたいことにTVや新聞にも取り上げていただき、当社の活動を幅広く知ってもらうきっかけにもなりました。このような発信活動を通じて、卒業後の仕事やキャリアの選択肢に「IT」を加えてもらえたらいいな、と思っています。

固定観念にとらわれず、新たな価値を「創造」してほしい

――リアルインベントのミッション・ビジョンについて教えてください。

まず、当社のミッションは『創造的な価値を提供し、社会を新しい時代に導く』ことです。そして『創造的思考で自ら考え行動することを、全社共通の価値観として捉えられる会社を目指します。』というビジョンを掲げています。

どちらにも「創造」という言葉がありますが、当社では既に存在するコトやモノに取り組むだけでなく、より良くするための発想や方法を生み出すことを大切にしています。まだまだ小さいベンチャー企業ですので、細かいルールや規則が定められているわけではありません。当社で働くメンバーたちには、固定観念にとらわれない解決策を生み出しながら、今あるものをどんどん新しく塗り替えていってもらいたいと考えています。

――ミッションやビジョンの浸透に向けて、取り組んでいる事柄はありますか？

社員総会や食事の際などに伝えたり、MBOの項目の中にも「創造性」や「自主性」に関する内容を交えるようにしています。また、ミッションやビジョンを具体的に落とし込んだものが、当社のバリューです。現在は8つの行動指針を掲げていますが、まずは日常業務のなかでバリューを意識した行動を取ってもらえるよう、浸透を図っています。

――今後の目標や展望を教えてください。

「日本全国地元化計画」を打ち出し、日本全国に支社を作ることを目標としています。現在は私の地元の青森県に営業所を置いていますが、今後は各社員の地元に支社や営業所を作っていけたらいいですね。

「地方創生」の文脈では、現在は福島県の自治体や民間企業と連携を進めている最中です。今後も各地方自治体との協業などを視野に入れながら、ITの力で地方を活性化できるように努めたいと考えています。

社員一人ひとりに寄り添った働きやすい環境づくりを重視

――村岡社長が組織づくりを行ううえで、大切にしている価値観は？

会社の主役はあくまでも一人ひとりの社員です。ですから、各社員が心地よく働ける環境づくりを何よりも意識しています。例えば、現オフィスの執務スペースの内装は、すべて社員たちに企画や選定を任せました。私は本当にただ決済しただけです（笑）。床や家具なども社員に考えてもらった結果、“オフィスっぽくない”スペースにしたいという意見が多数挙がったようで、ぬくもりのある木目調の内装になりました。

そのほかにも、役職による壁を作らないように、私自身も各メンバーと人間関係を築くことを大事にしています。創立記念日には自由参加でボウリング大会を実施したり、屋形船でお花見を行ったり。また、普段現場が離れているエンジニアたちの交流を促すために、月1で帰社イベントを開催し、お酒と食事を用意して自由に参加してもらっています。参加者が多いときは「LT（ライトニングトーク）会」を催すなど、社員同士のコミュニケーションも重視しています。

――エンジニアにとっても働きやすい環境が整っているのですね！

そうですね。当社は比較的コミュニケーションを取るのが好きなメンバーが多く、全体的に仲が良いですね。人間関係の良さもあってか、昨年の忘年会はほぼ全メンバーが出席してくれたんですよ。あと、上下の垣根を越えてフラットに会話ができるなど、風通しの良さも当社ならではだと思います。

――リアルインベントではどのような人材を求めていますか？

「自分自身の将来のビジョンを持っている方」ですね。業務に直接関係のないことでも構いません。まずは自分がどういう人生を歩みたいのか、何かしらのビジョンや意見を持った方に来ていただきたいと思います。特に当社は、まだ組織規模が小さいからこその「自由さ」が特徴です。自由な環境においては、やはり自主性や自分なりの思いを持っていないと、ご自身も成長しづらいのではないでしょうか。

ちなみに、近年は異業種からの転職者など、未経験入社のエンジニアが全体の20〜30%を占めるようになりました。未経験の方の成長ステップも、当社ではある意味自由です。もちろん、外部の教育機関を活用して技術を習得する仕組みも整えていますし、実際の現場で先輩と一緒に経験を積むことを希望するのであれば、そのようなスタイルでもOKです。

ぜひみなさんのビジョンや夢、目標を当社で実現していただきながら、一緒に未来を切り拓いていけたら嬉しいですね。