はじめまして、与田明と申します。
2019年4月1日、PLAY株式会社を創業しました。
その時の気持ちを改めてWantedlyにも掲載してみたので、これを読んでくれれば『なんで起業したか?』がわかります。
PLAYはなにをする会社かというと『業務自動化』をする会社です。
そして『だれもが好きを仕事にできる世界をつくる』ことがPLAY株式会社の目指すビジョンであり、僕が残りの人生すべてを懸けて立ち向かうミッションです。
僕が、この世界を実現したいのには、とある原体験から来る思いがあります。長くなりますが、聞いてもらえたら嬉しいです。
だれもが好きを仕事にできる世界をつくる
いま、好きを仕事にできている人はほんの一握りです。
例えば、「音楽で食べていきたい」なんて言うと周囲に「現実をみろ」なんて言われたりする世の中です。ですが、仕事は人生の中でかなり大きい存在です。一般的な社会人の場合起きている時間の半分以上を仕事に費やしています。
でも、好きでもないことに大半の時間を費やすことが現実だというのは間違ってないでしょうか?
では、どのようにすれば好きを仕事にできるのかというと「仕事を義務ではなくする」ことだと考えています。いま、多くの人は「お金を稼ぐ」ために仕事を選んでいます。お金を稼ぐということはつまり生活するため、生きていくためにです。
ですが、誰も働かなくても生活、生きていくための物資が確保されればどうでしょうか。
こうなると仕事は単にお金を稼ぐためのものではなく自己実現のためのものになってきます。つまり仕事という概念を変えてしまうことで「だれもが好きを仕事にできる世界」が実現できると考えます。
そして今、テクノロジーが急速に進化し続けておりあらゆる人の仕事をロボットが置き換えるようになってきました。
今、「だれもが好きを仕事にする世界」を実現するための絶好のチャンスが巡ってきているのです。僕はこのチャンスを逃さぬよう、ありとあらゆる仕事を自動化し、最終的にはロボットの力だけで人が豊かに暮らせる物資を確保できるようにします。
僕はここに残りの人生すべてを賭けると覚悟を決めました。
努力が報われない世界なんかクソくらえ
僕は子どものころ、野球で生きていこうとしていました。
しかし、野球の才能があった訳ではなく小学生のときはチームで一番下手くそでした。それでも誰よりも努力すれば必ず報われると信じて、誰よりも厳しい練習を自身に課し、小中高と過ごしてきました。
ですが、結局高校3年になってもベンチにすら入れませんでした。
そこからは、今まですべてを注いできた野球選手としての自分を諦め、大学では体育会野球部のマネージャーとして自分のなれなかった野球選手を支える側として貢献しようとしました。
大学野球でのマネージャー業は想像を絶する過酷さでした。未だに昭和的な上下関係が根強く残っており、1年生は誇張ではなく奴隷扱いで人権のなどあってないようなものです。自分の部屋は押入れ程度のものしか与えられておらず、マネージャーの執務室に24時間泊まり込みで仕事をする日々でした。
それでも歯を食いしばって地獄の1年生を乗り越えた先に突然退部を余儀なくされました。両親がもう学費を払えないことが発覚し、自分でアルバイトして稼ぐしかなくなったためです。
自分のすべてを捧げていたものを取り上げられ、生活のために昼夜働き続ける日々は体力的にもそうですが、何より精神的になにより辛かった。なぜこうも努力は報われないのか、と世間を恨んだこともあります。でもそのうちに、世間を恨むくらいなら自分で世界を塗り替えればいいと考えるようになりました。
手にいれるために捨てる
何かを手にいれるためには、今手にしているものを捨てなければなりません。
ましてや僕の場合、「世界を塗り替える」なんて言っているので、成し遂げるためには多くを失う必要があるはず。もはや自分の生き死にすら気にしている場合ではないです。
なので、僕が大好きなものを全部捨てることにしました。
新卒の僕を事業責任者に抜擢してくれて、大切に育ててくれたアジアクエストを3月末で退職します。
魅力的な人ばかりでいつも温かい、僕の居場所だった朝渋を退会しました。
狂ったように機材を買い漁って、練習中毒になっていたギターを辞めます。
もう自分自身の幸せを考えることは放棄します。PLAY株式会社は「だれもが好きを仕事にできる世界をつくる」ことを掲げていますが、そこに自分は含まれていません。自分自身はこのミッションを体現しません。
トレードオフとしては全然不足してますが僕なりの覚悟であり、自分自身への宣戦布告です。
WORK→PLAY
仕事とは、もともと人間が生活するための活動です。
これがテクノロジーによって人間が仕事をしなくても生活できるようにすることで、仕事の概念が変わります。
実は、今でもその変化は起きています。プロ野球選手や芸能人、YouTuberなど昔は存在しなかった仕事です。これらの仕事は人間の生活を支えているわけではないですが、確かに仕事として認められています。
スポーツや音楽などはもともと遊びでしかありせんでした。ですが、産業革命によって生活のために必要なことは機械が大量処理してくれるようになり、今まで遊びだったことが仕事になりはじめました。
僕がやろうとしていることはこれの延長線上です。人の生活に必要な仕事のすべてをテクノロジーで置き換えることで、すべての人が遊びを仕事にするようになります。今まで生活のために仕方なくやっていた仕事が、純粋にやりたいからやるものへと変化します。
こうなれば僕みたいな下手くそでも野球だけで食べていくことができるし、お金による制約で夢を諦めるひとがいなくなる。
仕事というのは義務的に行う"WORK"から自らの意思で行う"PLAY"となる。
そんな世界へと誘う会社として、「PLAY株式会社」と名付けました。
道はひらける
以上が僕がこれからやることです。
無理だと思いますか?
冷静に考えたら無理そうですよね。だからこそ僕はやりますし、絶対に成し遂げる自信があります。
根拠はありません。
ただ、僕は絶対に心が折れません。これだけには根拠があります。これまで幾度となく苦痛に耐えてきた自分を省みれば何も怖いものなどないからです。
一見不可能にみえる計画でも、奇跡が何回か起きたら、もしかしたら達成できるかもしれない蜘蛛の糸のような道があるかもしれません。
僕はその細い道は必ずひらけると信じ切ることができますし、奇跡は何回でも起こしてみせる。
すべては、『だれもが好きを仕事にできる世界』のために。応援して頂けると嬉しいです。