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今回は、コーポサイト本部 システム部TIチーム マネージャーの高橋諒一さんにお話を伺いました。高橋さんは、2018年3月にフリーランスのエンジニアとしてみんな電力(現UPDATER)にジョイン、その後2022年4月に社員になられました。
パートナーのエンジニアから社員へ
ーみんな電力で働くようになったきっかけを教えてください。
フリーランスのエンジニアとして仕事をしていたときに電力自由化があり、新電力業界に興味をもったことがきっかけで、2018年3月にみんな電力(現UPDATER)にジョインしました。
当時、みんでんのエンジニアとしては、今システム部で部長をしている鈴木さんしかいなくて、面接のときに出てきた鈴木さんの顔色がめちゃくちゃ悪くて、「この人の顔色が良くなるように頑張ろう」と思いました(笑)。
ちょうどブロックチェーンのシステムの立ち上げ期であり、他にCISの開発もあったりで、絶対に一人では回らないパツパツの状況だったと思います。それを何とかサポートしようと思って入りました。当時に比べれば、今では鈴木さんの顔色もすごくよくなりましたよ(笑)。
ーそこから2022年4月には社員になられたわけですが、社員になった理由は何だったのでしょうか。
大きく二つあって、最初は再エネとか全然分かんなかったんですよ。でもUPDATERで、気候変動や脱炭素などの大事さをすごく勉強させてもらって、社会課題を解決することがビジネスにつながるという発想を知ることができました。
そういう発想がとても面白い会社だなと感じ、自分のエンジニアとしてのスキルを活かしつつ働けるといいなと思ったのが一つ目の理由です。
もう一つが、「吞兵衛会」というのがありまして(笑)。そこで色んな話をしてきたなかで、「大山さん(創業メンバーの元お笑い芸人)が社員になったら僕もなりますよ」って約束したんです。大山さんはバイトとして働いていたので。
飲みの場の話ですけど、それが結構約束になっていて二つ目の理由になりました。大山さんがとうとう社員になったので僕も覚悟を決めるかと思い、面接などの過程を経て社員として採用いただきました。
ーパートナーから社員になって、どんな変化がありましたか?
組織をどうつくるかとか、採用に関わったりとか、いわゆるエンジニアリング以外のことのウエイトも増えていくことが違う点かなと思います。僕は会社員としてキャリアをスタートしてその後独立したので、両方の働き方や役割を知った上でもう一度会社員になることにしました。
ただ、実はちょうど第一子が2022年2月に生まれたので、面接を受けていたタイミングが一番バタバタしていましたね。UPDATERは在宅勤務もできる環境というのが分かっていたので、そのタイミングで入社することへの不安はあまりなかったです。
「面白くて儲かる」を体現するシステム開発をしたい
ー担当業務について教えてください。
今はアジリティ(Agility)重視の開発を担当することが多くて、予算も限られているしスピード感もいるところで、小さいチームで動いていくような働き方をしています。
ずっと関わっているのは発電量予測のシステムです。太陽光発電や風力発電の発電量を予測し電力の安定供給を支えるプロジェクトですね。東京大学の研究室と一緒に開発を進めていて、アルゴリズムに機械学習を活用してモデルをつくり、AIで自動化し、たくさんある発電所の発電量を日々予測するシステムをつくっています。
他にも今取り組んでいることとして、【「おも」しろくて、「も」うかる】の「omomo」というシステムを開発しています。構想としては、需要量とか発電量といった電力のデータを活用して、ビジネスインテリジェンスを実現するシステムです。
KKDってご存じですか?KKDとは、勘と経験と度胸でプロジェクトを進めることを意味しているのですが、システム開発の場面で特に過去よくあることでした。そして、電力も割とKKDで運営されていることが多かったんです。
電力だと、事業運営に必要な計画や予測といった数字を勘と経験と度胸で出していくのがKKDです。でもそれでは説明がつかないし、ズレてしまったときの根拠も説明できないですよね。
それをシステムとして整えて、予実管理や需要予測を精緻にできるようなものをつくっています。システムとしては一旦は整ったので、これから運用していくフェーズですね。
バラエティに富み、スピード感もある開発チームへ
ー今後どういう開発組織になっていくといいでしょうか。
今はベテランのエンジニアが多いので、若手が入ってくるといいなと思います。バラエティに富んだ開発チームになっていきたいですね。
AIが発達してきていますが、まだ人がコードを書いてシステムを作っています。UPDATERがこれからSXプラットフォーマーとして様々なサービスを開発していく中で、やはり頭数が増えていくことも必要だと思っています。
全部が全部うまくいくことはないと思うので、10個取り組んだ内1つか2つ上手くいくようなものかなと思います。その回転についていけるような人数やスキルを持ったエンジニア集団にしていきたいです。
ーUPDATERで開発する魅力は何でしょうか。
請負開発ではなく自社のサービスを自分たちでつくっていけることに面白さがあると思います。脱炭素や気候変動に真剣に取り組んでいるビジネスサイドと、一緒に試行錯誤しながらサービスをつくっていける、その距離感だったりが非常に魅力的な開発の現場だと思います。
あとは何でもやらせてくれる会社なので、システム開発の現場でもこういう構成でこういう技術を使ってやってみたいなど、自分で試してみたいことを自由な発想で試行錯誤できる環境だと思います。
それぞれの仕事への価値観を尊重して働ける環境がある
ー業務における難しさと面白さを教えてください。
電力はインフラなので、制度やルールなど知らないといけないことがたくさんあることが大変だと思います。これから新しく立ち上げる分野ではなく、すでに日本全国隅々まで電気を供給している仕組みやたくさんのステークホルダーがいます。連携しなければならないことも多いですし、制度もどんどん変わります。
エンジニアリングの世界から飛び出してそこまでキャッチアップしていくと、ビジネスのスピード感ってぐんとあがると思っています。僕の場合は5年くらいかけて、ビジネスサイドと同じように言葉がかわせるようになるところにたどり着けたかなと感じています。
長かったですけど、事業部の言葉もよく分かるようになってきて、これから更にシナジーを起こせるのではないかと思っているんですよね。電力を分かっているエンジニアとして、面白い科学反応を起こしていきたいですね。
ー自分の仕事の枠からはみ出していくことがUPDATERでは必要なのでしょうか。
そこも多様性があっていいと思っています。UPDATERの価値として多様性を掲げているので、エンジニアの仕事のやり方についての多様性もあっていいですよね。エンジニアリングをとことん突き詰めますという人もいれば、僕のようにエンジニアもやりつつビジネスサイドのことも理解したい人もいていいし。
それぞれの価値観を持った人が活躍できるような場所、楽しく働ける場所を提供するのもUPDATERの大事な存在意義だと思っています。多様性ってほんと大事だと思っています。
ー最後に高橋さんの野望を教えてください!
UPDATERの「面白くて、儲かる」という価値観にすごく共感してジョインしました。UPDATERが、もっと「面白くて、儲かる」サービスやシステムをつくれるように、さらにみんなが活躍できるような場を整えながら、僕自身も開発を楽しんでいきたいと思っています!
ー「多様性のある開発組織を作っていく」という高橋さんの想いが非常によくわかるインタビューでした。脱KKD、面白くて儲かるシステムの開発、期待しています!