2026年8月3日、Ragateの社内LT会を開催しました。この回の会場は、いつものオフィスではなく、資本業務提携先である株式会社サーバーワークス様のオフィスです。
発表は6本。キーボードの話から始まって、マルチクラウドの設計、AI駆動のE2Eテスト、営業のプロモーション戦略まで並びました。レポートの全文はパブリック社内報で公開しています。
1本目:キーボード
最初の発表はキーボードでした。
さまざまなキーボードの種類と、その機構の違いについての話です。発表の主眼は製品比較ではなく、日々使う道具が仕事の快適さとモチベーションに与える影響でした。
技術カンファレンスの発表ではまず出てこないテーマですが、1日の大半を打鍵に使う職業で、道具の選択が効かないはずがありません。Ragateのオフィスに10Gbps回線が引かれ、有線LANアダプターまで支給されているのと、根は同じ話です。
2本目:マルチクラウドの比較
AWS、Azure、Google Cloudの違いを、CDNとネットワークアーキテクチャの観点から比較した発表です。
強調されていたのは、サービス名を覚えることではなく、「それぞれのクラウドがリソースをどう管理しているか」を理解することでした。同じ役割のサービスでも、設計思想が違えば挙動も運用も変わります。名前の対応表を覚えても、設計はできません。
Ragateの主戦場はAWSですが、サーバーワークスグループはGoogle Cloud領域にも進出しており、マルチクラウド対応を強化してきた会社です。この会場でこのテーマが話された、というのは偶然ではないかもしれません。
3本目:AI駆動のE2Eテスト
生成AIを使って、段階的にE2Eテストを整備するアプローチの実演でした。
まずテストシナリオを生成AIに作らせ、次にそれを自動テストへ変換する、という二段構えです。ここで明示されていたのは、AIの出力に対する判断の権限は人間が保持する、という原則でした。
この考え方は、Ragateの中で繰り返し出てきます。AIにノールックで実装させると変な方向に曲がる。9割以上は自動でやってくれるが、残りの1割は自分で理解したうえで意思決定しないといけない。OpenClawの社内導入で得られた結論と、同じ場所に着地しています。
4本目:AI開発プログラムへの参加
外部のクラウドプロバイダーが提供している「AIをプロダクトに組み込む方法」を学ぶ取り組みの紹介でした。
特筆すべきは、複数のメンバーがそれぞれ異なるロールで参加していたことです。Ragateは案件ごとに担うロールが変わる働き方をしているので、学びに行く側も職種で分かれません。エンジニアだけが技術研修に行く、という形になっていない、ということです。
5本目:営業とプロモーションの戦略
顧客との関わり方についての共有でした。
継続的にコンテンツを共有することで接点が生まれること。そして、提案の前に徹底的な調査と対話で理解を深めること。この2点が軸になっています。
代表がブログで書いている「営業提案の段階でプロジェクトの成功は9割決まる」という主張と、現場で共有されている内容が一致しています。構想策定を丁寧にやるという方針が、経営の言葉としてだけでなく、メンバーの発表としても流通していることになります。
6本目:AWS Lambdaのセットアップ
最後は、AWS Lambdaのコンソールに追加された新機能の紹介でした。
AIコーディングツール向けのプロンプトが提供され、サーバーレス開発を始める人の初期設定のハードルが下がる、という内容です。Ragateにとってサーバーレスは創業からの主戦場ですが、その入口が易しくなる変化を、歓迎する側の視点で共有しています。
6本を並べて見えること
キーボード、クラウドの設計思想、AIテスト、外部プログラム、営業手法、Lambdaの新機能。並べると脈絡がないようですが、共通点があります。
どれも、発表者が自分で試したか、自分で参加したか、自分で使っている話です。誰かの記事の要約ではありません。
Ragateは、評価で重く見る「アグレッシブな姿勢」の具体例としてLT会での発表を挙げています。ただし、参加も発表も推奨はしません。自ら手を挙げることが前提です。毎月6本から8本の発表が集まるのは、そういう前提のもとでの結果になります。
LT会の様子は、パブリック社内報として毎回公開しています。