Ragateがどんな仕事をしているのかは、導入事例のページを見るのが早いかもしれません。
公開されている9件を並べると、業界も、関わり方も、かなり幅があります。
公開されている9件
事例顧客
NHNテコラス株式会社
サブスク型学習サービス「DMM 生成AI CAMP 学び放題」の決済機能実装を支援
合同会社DMM.com
航空業界におけるAWSサーバーレスのETL処理構築を伴走型で支援
アイベックスエアラインズ株式会社
官公庁システム更改におけるAX戦略策定からAI駆動開発ケイパビリティ獲得まで伴走支援
株式会社キューブシステム
AWSプラットフォームとWebサイトのセキュリティチェック・脆弱性診断支援
アイベックスエアラインズ株式会社
事業の新たな柱となるサブスクリプション決済機能の短期開発支援
株式会社インフラトップ
Amazon Bedrock × Difyハンズオン開催で新技術獲得を支援
株式会社エル・ティー・エス(LTS)
株式会社インフラトップ
腸内細菌ドナー支援アプリ「ちょうむすび」のサーバーレス新規開発
メタジェンセラピューティクス株式会社
新規開発も、既存システムの改修も、セキュリティ診断も、ハンズオン研修も、プロジェクト体制の最適化もあります。「システムをつくる会社」という一言では収まらない並びです。
2週間で、複数システムをつなぐ
具体的に中身を見てみます。
アイベックスエアラインズのETL処理構築は、仙台と大阪を拠点に路線を運航する地域航空会社の案件でした。
課題は、アルコール検査システムの結果を、複数の従業員スケジュール管理システムへリアルタイムに同期させることです。個別に連携をつくれば工数がかさみ、外部接続のセキュリティリスクも増えます。加えて、顧客側にAWSサーバーレスの知見がなく、納期は約2週間しかありませんでした。
Ragateは、AWSサーバーレスを使った単一のETL処理として設計・実装しました。マネージドサービスを使うことで外部接続のリスクを抑え、手作業を排除しています。
この事例で印象的なのは、進め方です。70〜80回に及ぶ質疑応答をやりとりして、期限内にデータ連携基盤を完成させました。顧客からは「受託業者ではなくパートナーだ」という評価を受け、全社的なAWSモダナイズへの関係拡大に関心が示されています。
同社とは、AWSプラットフォームとWebサイトのセキュリティチェック・脆弱性診断でも取引があります。1件目で信頼を得て、次の相談につながった形です。Ragateが評価制度で「顧客から次の相談を任されること」を重く見ているのは、こういう積み上がり方を指しています。
ツールを入れるのではなく、能力を渡す
キューブシステムとの案件は、Ragateの現在の主戦場をよく表しています。
顧客は1972年創業のシステムインテグレーターで、官公庁・公共分野の大規模インフラを手がける会社です。官公庁のシステム更改にあたり、レガシーなバッチ資産を大量にドキュメント化する必要がありました。人手で解析すれば膨大な時間と工数がかかる一方、厳しいセキュリティ要件があるため、一般的なクラウドAIサービスをそのまま使うこともできません。
Ragateがやったのは、AIツールを導入することではなく、AX戦略を立てることでした。Amazon BedrockとAIエージェントのClineを使ったセキュアなAI基盤を設計し、出力品質が安定するようプロンプトを最適化し、担当者のスキルに左右されない標準手順をつくりました。
結果として、複雑なシステムのリバースエンジニアリングの品質が大きく向上し、誰がやっても一定の品質が出るようになりました。フローチャートの自動生成は顧客の期待を上回り、知識移転によって顧客側にAI活用の組織能力が残っています。開発ライフサイクル全体へAIを広げる土台ができた、という結び方です。
単発のツール導入を、持続する組織の能力に変える。ここがAX戦略の支援と呼んでいるものの中身です。
ハンズオンも、体制設計も、仕事のうち
LTSとの案件は、Amazon Bedrock × Dify のハンズオンを開催して新技術の獲得を支援するというものでした。つくって納めるのではなく、教える仕事です。
インフラトップとの案件のひとつは「経営戦略を加速するプロジェクト体制最適化支援」。システムの話ではなく、体制の話です。同社とはサブスクリプション決済機能の短期開発でも取引があります。
こうした案件があるのは、Ragateが職種ではなく案件ごとのロールで人を配置しているからでもあります。PM、PMO、SME、エンジニア、FDE。担うロールが案件によって変われば、引き受けられる仕事の種類も変わります。
事例が示す、関わり方の幅
9件を通して見えるのは、入口の多様さです。
新規プロダクトの開発から入る場合もあれば、セキュリティ診断から入る場合も、ハンズオン研修から入る場合も、体制の見直しから入る場合もある。そして航空会社の例のように、1件目の仕事が次の相談を呼びます。
Ragateが狙っているのは、クラウドの技術力とコンサルの上流提案力が交差する領域です。事例の並びは、その領域が実際にどんな仕事の形をしているのかを示しています。