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【社員ストーリー Vol. 02】コンサル経験はスタートアップでも活きるのか?戦略コンサルが社員1人目としてシードスタートアップに入って感じたリアル

はじめまして!株式会社RevieでBiz (ビジネス) サイドのマネージャーをしている角 (カド) です。

Revieは、先日1億円の資金調達を終えたシード期のスタートアップで、B2C事業者向けの顧客体験パーソナライゼーションSaaSを提供しています。

僕は、新卒で就職したStrategy& (PwC) というコンサルファームで3年ほど働いた後、経営メンバー2人のみのRevieに、1人目の社員としてジョインしました。Revieでは事業戦略策定から営業等、ビジネスサイド全体の業務を幅広く担当しています。

今回の記事では、戦略コンサルファームを辞めてシードスタートアップであるRevieに転職するまでの経緯と、実際に働き始めてのリアルな感想をシェアさせて頂きます。先にまとめをお伝えすると以下の2つです。

  • 自分がコンサルを辞めてまでシードスタートアップに入った理由は「切磋琢磨できる楽しい仲間」がいて、「人が喜ぶ価値の創造ができる」と思えたから
  • 非連続な成長が求められるスタートアップでは自分がコンサル時代に培った仮説検証スキルがめちゃくちゃ活きる

この記事がコンサル業界に限らずスタートアップを次の成長機会として探している方、スタートアップへの転職に興味があるが迷っている方の参考に少しでもなればうれしいです。そして、そんなみなさんの背中を押せたらいいなと思います!

Revieに出会うまで

学生時代 ~研究職志望のはずが、熱い起業家たちと出会い方向転換~

学生時代は生命科学を専攻し、脳の発生過程における遺伝子制御メカニズムに関する研究をしていました。研究は大好きで、元々は研究職を志して博士課程に行くことも考えていました。

(大学院時代のラボにて。被っているのは二光子顕微鏡の梱包材)

一方で、研究の社会実装にも少し興味があったので、大学院進学前の夏休みに研究シーズの事業化支援を行っているVC (ベンチャーキャピタル) でインターンとして働きました。業務に携わる中で、事業化アイデアを熱く語る起業家のピッチをたくさん聞くことができ、彼らのような大きな社会インパクトを生もうとしている熱い人たちと将来仕事がしたいと強く思うようになりました。

また、VCにもスタートアップにも、僕のような理系のバックグラウンドを持ちながらビジネス側で活躍している魅力的な方がたくさんいることを知り、実際に目を輝かせながら仕事をしている姿を見て、自分もそういう道を歩んでみたいと思いました。ですが、いきなりスタートアップに入っても実験ばかりをしてきた自分だと何もできないと考えていたので、ビジネスの幅広い基礎スキル・体力を素早くつけられる戦略コンサルを就職先に選びました。

戦略コンサルに就職 ~働いてみて気づいた、仕事に求める2つのこと~

就職したStrategy& (PwC) では、ヘルスケア、金融、消費財等多岐にわたる業界で、新規事業開発、中計策定など様々な案件を経験させていただき、期待していた通りのビジネスの基礎スキル・体力がつけられたと思います。

元々は学生時代の専攻とも関係して、自分はヘルスケア領域で仕事ができることに最もやりがいを感じると思い込んでいました。しかし、多くの案件を経験する中で僕が日々やりがいを感じるために必要な要素は特定の事業領域に身を置くことではなく、次の2つだと気づきました。

(1) 切磋琢磨できる楽しい「仲間」がいること

  • コンサルの案件で、難しい問題に対して優秀かつ尊敬できる仲間と、協力しながら最適解を見つけていくプロセスがとても楽しく、誰と働くかで日々のやりがいが大きく変わることを実感しました

(2) 自分のやっていることが「新しい価値」につながり、誰かが喜ぶことが見えること

  • クライアントから案件の終わりに感謝のメールを貰えたり、関わった新規事業が実際に社会実装されて利用者からのポジティブなフィードバックを見たりすると、やってよかったなと心から思えて充実感を覚えました

就職して約2年が過ぎたころ、僕1人がワーキングメンバーとして案件を任される機会や、新卒の方をガイドする機会も与えられるようになってきたので、まだまだ未熟ではあるものの一通りの経験ができたと判断し、「スタートアップへの転職」を考え始めました。転職先の業界は特にこだわらず、上記の2つが当てはまるかを最重視しようと思い転職活動を始めました。

Revieに出会ってからジョインするまで

転職先を探している時期に、かつてインターンとして働いたVC開催の「戦略コンサルからスタートアップへの転職について」というテーマのセミナーに参加しました。そこに代表の中沢が登壇しており、連絡をもらったのがRevieとの出会いでした。「偶然」ではありますが、自分が行動を起こしたことが結果につながったので、何かしらの行動を起こすのは大事だなと改めて実感しました。

去年12月に中沢とビデオコールで会話したのが始まりで、その後中沢とCOO佐竹の2人とディナーを3ヶ月の間に何度も重ねて、じっくり事業や人生観についてディスカッションをしました。その中で、Revieには自分が求めている「仲間」がいて「新しい価値」を一緒に創ることができると確信しました。当時、現在の事業アイデアはまだなかったのですが、切磋琢磨できる楽しい仲間がいるからこそ、新しい価値を社会に提供できる事業も創ることができると思いました。日々やりがいを感じながら働けると思ったので、仲間になりたい旨を伝えました。

働きがい、やりがいの面では満たされそうな一方で、まだ正社員がいないスタートアップに入ることは、心理的・経済的にも今までより不安定になるのではと正直不安がありました。自分が腹落ちできる形でジョインしたかったので、以下のような様々な点を入社意思を伝える前にしっかり確認しました。

(1) 人・組織カルチャーとのフィットの確認

シード期の場合は、事業がピボットないし少し方向性を変える可能性があり、起業家から聞いた事業アイデアがそのまま実現されるとは限りません。この前提がある中で、不変的なものはチームだと思っていたので、「この人たちとなら何でも一緒に乗り越えられそうか、一緒に乗り越えたいか」を中沢・佐竹としっかり話して見極めました。僕が見極め時に意識していたことは大きく以下の2つです。

  • 心理的安全性をもってなんでも話せるか:議論の際に頭ごなしに相手を否定しないか、対面でもチャットでも話しやすい・議論できる雰囲気をつくってくれるか、どういうチームを作りたいか、作りたいチーム像に共感できるか、といったことを観察・確認しました
  • メンバーが楽しめているか:中沢・佐竹が感じているスタートアップでの楽しい、大変なエピソード等を深掘って、自分も楽しめそうか確認しました

上記に加え、合宿等のチームイベントの話なども聞いて「切磋琢磨できる楽しい仲間」の存在を確信しました。実際に自分も参加し、めちゃめちゃ楽しい合宿でした。

(2) 自分のやりたいこと、実際できることの確認

僕の場合、当面はPMF (プロダクトマーケットフィット) を目指して佐竹とBizサイド全般の業務を行うことがわかっていたので、価値の創出/0→1の事業開発がしたいという自分の希望とマッチしていました。また、代表の想いにも共感し、当時は事業アイデアが固まりきっていない状態ではありましたが、一緒に社会インパクトの大きい事業を創っていける・いきたいと感じました。

(3) 給与・インセンティブの確認

元々お金をあまり使う方ではないのですが、生活水準がどう変わるのか不安があり、それを払拭するために (心理的安全性を感じた後に) すべて細かく聞きました。例えば、中沢にどれくらいの資金調達を目標としていて、人月単価はどれくらいを想定していて、自分はどれくらいのお給料を頂けそうかを細かく聞きました。自分の疑問に対して代表が包み隠さず細かく説明してくれたので納得することができましたし、ありがたいことに生活水準は特に変えなくて済んでいます。

特にSO (ストックオプション) については、Revieもそうですが、シード期には実際に発行していないところが多いものの、将来の食い違いを生まないためにも入社時点での大枠のSO設計の想定を相互確認して納得しておくことは、働きはじめてから日々モヤモヤしないためにも大切だと思います。僕の場合は代表が分配ロジックとして参考にしようとしているモデルまで説明してくれたので納得でき、相互確認ができました。また、包み隠さずなんでも話し合えたのでさらに安心感を覚えました

と、色々と入社を決めるまでの確認したポイントを語りましたが、最終的には「楽しそう!」というガットフィーリングの一点に尽きます。コンサル時代との相対的な経済的不安定さ、自分の能力的未熟さ等、入らない理由はいくらでも作れましたが、めちゃくちゃ楽しめそうという自分の直感と仲間を信じてジョインを決めました。次に書きますが、自分にとって結果的に正しい判断だと思えています。

(オフィス入居初日!)

Revieに入ってから

実際スタートアップで自分のスキルは活きるのか不安に思っている部分はありましたが、「解くべき課題を特定し、解決までのプロセスを仮説とともに描き、効率的に実行・検証する」というコンサルで必要とされたスキルがそのまま転用できる・求められるということをすぐに実感しました。 実際にコンサル時代のスキルを活かしているRevieでの業務を一部紹介すると、以下が挙げられます。

  • プロダクト提供価値の言語化:誰に、どんな価値を、どのように提供するのかについて、理想と現実、競合プレイヤ等を分析し、スライドで説明できるようにする
  • 顧客セグメント分析:プロダクトの提供対象となる企業群を定義し、どのような軸で分類すればペインの深い顧客を特定できるか分析し、実際のヒアリング・営業先リストをセグメント毎に作成
  • 仮説検証ヒアリングの実施:提供価値・顧客セグメント分析の言語化を基に立てた仮説を実際のポテンシャル顧客の方にぶつけてみて、検証。検証結果を事業にフィードバックし、新たな仮説を構築

また、僕の想像ですが、シードの0→1の事業開発フェーズだけではなく、今後の1→10・10→100の成長フェーズでもコンサルのジェネラリスト力は有用だと思っています。理由として、スタートアップは非連続な急成長をする必要があることから、シード期後でも事業の新たな仕組化、新規事業の創出等、前フェーズにはなかった0→1を要するタスクがたくさんあるからです (もちろん営業・マーケ等のスペシャリストの力も必要になります)。自分としては成長フェーズにおいて、新規事業を効率的に再現性高く生み出せる仕組みを構築したいと思っています。

今はPMFに向けて様々な施策を試していて、本当に挑戦/仮説検証の毎日です。コンサル時代の経験もフルに活かしつつ、営業等のいままで経験したことのない業務も学びながら挑戦しているので、毎回新鮮な気持ちで仕事ができています。

ベイン出身の中沢と佐竹とスピード感をもって事業開発を行えていると感じており、岸本率いる優秀なエンジニアチームとも日々議論を重ねながら、PMFに向けてRevie一丸となって事業を前に進めているところです。

Revie関係なく出会っていたとしても、仲の良い友人になっていたと思えるくらい最高のチームです!自分のガットフィーリングは間違っていなかったと心から思えています!

(入社初日が全社合宿の日で、祝ってもらいました!)

最後に

ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

Revieでは、私たちとともに世界を変える事業を創っていくメンバーを探しています。最高のチームで最高のサービスをつくり、当社のミッションである「スキがあふれる社会へ」の実現に向けて一緒に走ってくれる仲間を求めています。

コンサルからスタートアップへ転職する方を全力で応援したいと思っているので、スタートアップ転職で悩んでいる方は、ぜひMeetyから気軽にリーチしてください!私の経験を基にサポートさせていただければと思います!よろしくお願いいたします!

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