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【インタビュー】「私はインターンで人生が変わった」共同創業者が語る、大学生活を捧げたインターンからand創業まで

はじめまして。East Ventures の大柴(@takanori1976)と申します。『Little Rooms』『make my room by Little Rooms』などを運営する and 社に出資をしているベンチャーキャピタルの者になります。 and 社代表の平貴衣さんに最初に会ったのは2018年10月(出資をしたのはその約1年後)で、わりとずっと近くで応援しています。

平さんを創業期から側で支えているCOOの佐藤真緒さんが「わたしと一緒に業務全てのオペレーションをゴリゴリに組んで回してくれる、気合い入ったインターン氏を探しています」とツイートしていまして、そのポジションの人がマジで欲しいんだよなと僕も思っており、何か協力できないかと考えた結果、佐藤さんへのインタビュー記事を書くのはどうか?という結論に至りました。

佐藤さん直下でマンツーマンで業務をしてくれるインターンとしては、業務内容もさることながら、佐藤さんについてもいろいろ知っておきたい!と思ってる人が少なくないんじゃないかなと。というわけで、今日は佐藤さんについて根掘り葉掘り聞いていけたらなと思っています。

「大学に行ったら遊びまくる」はずだった

——佐藤さんも大学時代にスタートアップの『MERY』でインターンしてましたが、どういった経緯で『MERY』でインターンすることになったんですか?

佐藤:大学入学時には全くインターンするとか考えてなかったんです。「大学に行ったら遊びまくるぞ!」という強い意志を持っていました。親にも「(遊びまくるが)何も言わないでくれ」と伝えていたくらいです。

——なんか意外です(笑)

佐藤:実際大学に入ってからはサークルに入ったり、友達と遊んだりしていました。すごく楽しい毎日だったのですが、次第に物足りなさも感じてきたんです。

——どういう点に物足りなさを感じたの?

佐藤:なんていうか「情報発信したいな。最近できてないな」って。高校時代にケータイのブログでダイエットブログをずっと運営してたんです。地元が東北なんですが、そのブログサービスの東北ランキングで上位にいつもいるような。けっこう戦略的にコンテンツを考えて、真面目に更新していました。

——へー、そんな過去が。

佐藤:大学入学を機に更新しなくなったのですが、やっぱり自分としては情報発信の面白さを知っていて、それをまたやりたくなったんです。もちろん大学生活もとても楽しかったんですけど。それで自分も愛読していた『MERY』のインターンを始めることにしたんです。

——なるほど。そういう経緯で『MERY』に入られたんですね。

インターンの先頭を走っていた憧れの貴衣ちゃん

——『MERY』でインターンを始めた時には既に平さんはいたんですか?

佐藤:はい、いました。貴衣ちゃんは『MERY』がまだ初期の段階からインターンしてたと思います。

——平さんの第一印象というか、その頃の印象は?

佐藤:社員とも普通に話しててすごいなぁって(笑)。インターン陣の先頭を走ってるような印象を持っていました。社員の方にも物怖じせずに意見してたし、当時から「自分の好き」なものがわかっていて、納得のいくものしか記事にしていなかった。そしてそれで数字も出せる。カッコイイなぁ、突き抜けてるなぁと思ってました。憧れに近いものもあったかもしれません。

——二人は同じ年齢で、同じ大学なので、元々面識があったとか仲良しだったとか?

佐藤:いや、全然です。『MERY』で知り合いました。でも当時は特に仲が良いというわけでもなく。

——そうなんですね。でも今は一緒に会社をやってる。何かきっかけはあるんですか?

佐藤:就職活動も終えて、最後の学生生活を満喫しよう!という頃に『MERY』の新事業として『MERY PASS』というものを始めることになったんです。そのメンバーにインターンから唯一、貴衣ちゃんが選ばれたんです。綾太郎さん(『MERY』運営のペロリ社の創業者)から指名されて。

——綾太郎さんは平さんを高く評価していたんですかね?

佐藤:だと思います。かっこいいですよね。それで、綾太郎さんから「このプロジェクトにもう一人インターンをアサインするので選んで」と貴衣ちゃんが言われたらしく、なぜか私を選んだんです。

——おー!

佐藤:当時なんで私を選んでくれたのかわからなかったんですが、選んでもらった嬉しさはすごいありました。もともと誰かに頼られるということに何よりも喜びとやりがいを感じるタイプなので。でも先ほど言ったように「大学生活最後を満喫するぞ」と思ってたので正直少し悩んだんです。『MERY PASS』のプロジェクトに加わったらフルコミで頑張らないといけない。どうしようかな、遊びたいな、とも考えたんですが、結局『MERY PASS』をやることにしました。こんなチャンス滅多にないし、せっかく選んでもらったんだし、やってみようって気持ちになりました。遊ぶのはいつでもできるし。

——実際に『MERY PASS』ではどんなことをやったんですか?

佐藤:ほんとにゼロからだったので、まずは分厚いビジネス書を読むところからスタートし、街に出てインタビューしたり、サービスがかたちになってきてからは、周りの人に使ってもらって感想をもらったりしながら改善を積み重ねていきました。営業もめちゃくちゃやりました。大学生活最後の一年間、とにかく『MERY PASS』に全力投球しました。

——めちゃめちゃすごいっすね。平さんの推進力と佐藤さんのやりきり力はその頃から抜群だったんですね。だからこそ綾太郎さんも平さんを選び、平さんは佐藤さんを選んだんだなぁ。

MERY PASSにジョインして、まず読んだ本。当時、頭が爆発するかと思った。

「副業としてお手伝いしていこう」と思ってた

——『MERY PASS』に大学最後の一年を捧げた後に新卒でPR会社に就職されますが、なぜその業界を選ばれたのですか?

佐藤:PRや広告業界が良いなぁと思って就職活動してたんですが、メディアやSNSなどから自然発生的に広まっていく現象が好きなことに気づいて、PR業界に進むことにしました。ベンチャーのPR会社に新卒で入りました。

——会社はどうでしたか?

佐藤:面白かったです。配属された部署は老舗企業とお付き合いの多い部署で、決して派手ではない案件が多かったのですが、いろいろ工夫したり知恵を絞ったりしてメディアに取り上げられるようになったりしました。仕事は面白いし、やりがいもあったのですが、とにかく忙しかったですね。今も変わらず忙しいのですが、前職のおかげで耐性がついたと思います。

——転職は考えたりしたんですか?

佐藤:基本的に私は何をやっても面白いと感じる性格なんで、そこまで考えてはいなかったですが、でも『MERY』の時の楽しさは別格だったなぁと思うことはありました。右も左も分からないまま、何もないところからサービスをつくっていった、あの時の楽しさはずっと忘れられないでいましたね。

——就職してからも平さんとは連絡は取っていたの?

佐藤:はい、たまに連絡は取っていました。貴衣ちゃんも大手ベンチャーに就職してたんですが、『MERY』を忘れられずに一年経たずに新卒で入った会社を辞めて、ペロリに転職していました。でもその直後にいろいろあって…結局貴衣ちゃんはまたペロリを出ることになって…。その後、転職した会社も合わずに辞めて、自分で自分が納得するプロダクトを作るしかない!と起業しました。

——登記した時の写真が平さんの「創業記事」に載ってましたが、佐藤さんも最初から参画してたのですか?

佐藤:いや、違うんですよ。and登記前、貴衣ちゃんがペロリ後に転職した会社も辞めた後の頃、毎週日曜日に集まって2人でブレストしてたんです。貴衣ちゃんは自分が納得できる日用品を作りたいというので。私はそのブレスト相手でした。

——そうなんだ。

佐藤:とある日用品を作ることに決まって、OEM先に商品を発注しないといけないんですが、そのためには個人ではなく法人として発注しないといけなくて、それでand社を登記することになったんです。でも私はまだ会社員でしたし、辞めてandを一緒にやっていく心構えは無かったんです。ただ、ガッツリお手伝いはすることは決めていました。それには当時働いていた会社は忙しすぎるので、一旦そこは退職して、ゆるめの会社に転職するかフリーランスになるかして、空いた時間でandをお手伝いしようと考えていました。

——でも平さんから最初から「一緒にやろう」って言われてたのでは?

佐藤:はい。なので、特に先のことは考えず、とりあえず一旦会社は退職しておこうと、新卒で入ったPR会社は退職しました。その後は、転職もせず、andにジョインもせず、貴衣ちゃんをお手伝いしていました。正式にandに入ったのは2018年の暮れだったかな。創業から一年は経ってなかったけど、それくらいのタイミングで正式に加わりました。最初の頃は売上が全く無かったので、私がPRコンサルのような案件を受託して、会社の売上に付けていました。

——僕が一番最初に平さんに会った頃(2018年10月)は、佐藤さんはまだ正式メンバーでは無かったんですね。知らなかった。受託もやってたんですね。

佐藤:結局受託は去年までやってました。

初めて借りた、6畳もない小さなオフィス(もうすぐ2度目の移転をします!)

私はインターンをやって人生が変わった

——はい、ざーっと佐藤さんの経歴を聞いてきましたが、本題というか、佐藤さん直下の「右腕」の採用についてを話さないといけませんね(笑)

佐藤:お願いします、一番大事です(笑)

——今回採用する方にお任せしたい業務ってどんなのがありますか?

佐藤:言葉にするのが難しいんですよね…あまりに多岐に渡っているので…。一言でいうと「仕入れ、商品企画から製造、販売における一連のフローの最適化、効率化」です。

今私が担当している業務が、MD、仕入れ先の開拓・営業、物流、CS、開発ディレクション、採用、広報、バックオフィス全部…という感じで。

——(笑)

佐藤:笑っちゃいますよね(笑)そういうわけで、私の前にはタスクがうず高く積まれているんですが、やるべきことは見えているんです。ただタスクの振り先がなくて。このタスクをガンガンさばいてくれる人がとにかく欲しいんです。

——初日から成果を出すような即戦力を求めてますか?

佐藤:もちろん即戦力にこしたことはないですが、最初は当然指示をしっかりしますので安心してください。最初は二人三脚でやっていってもらいますが、そのうち自走して欲しいです。自分自身で勉強して実力をつけていって欲しいなと思います。実力アップするためのタスクはたくさんあります!

——なるほど。なかなかハードな感じですが、実力はつきそうですね。

佐藤:間違いなくつくと思います。私のところには社内の困りごとが集まってくるんです。最初はその中からインターンの方にタスクを割り振ってやってもらいますが、ベストは、自分で社内の困りごとを発見し、解決していく。「必殺仕事人」のような人だと最高です。信頼され、頼られるような人に育っていって欲しいです。

いつかの焼き肉ランチ。オフィスでみんなで料理することも。


——ちなみに、大学3年時の佐藤さんから応募がきたらどうします?採用します?

佐藤:え、難しい質問ですね(笑)でも採用するかな。最初はワークしないかもしれないですが、学習していくと思うので。

——やっぱり学習意欲は大事ですよね。佐藤さんは大学時代にインターンをやって良かったですか?

佐藤:良かったです。間違いないです。

——どういう点が良かったですか?

佐藤:新卒で社会人になった時に頭一つ抜けてた感じがしました。スタートダッシュが違いました。一般的なビジネススキルや、例えばミーティングの前にはどういう準備をすればいいかとか、上司への相談の仕方だとか。そういうのはインターン時代に身につけることができたので。

——なるほど、確かにそうかも。経験値が圧倒的に違いますよね。

佐藤:そうですね。今回採用したいインターンの方には、できれば長く働いてもらいたいと思っていますが、将来起業するような人にも良いかもしれません。とにかく会社の全部をやらないといけないので(笑)

——良い経験ができそうです。

佐藤:スキル面の向上も期待できると思いますし、私の場合、結果的に貴衣ちゃんという存在、一緒に会社をやる仲間に出会えたのもインターンをやったからなので、私の人生においてとても重要でした。人生を変える何かを私たちもインターンのみなさんに提供できるようにしていきたいです!(まずはお気軽にご応募ください!!!)

——お願いします!!!

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