1
/
5

よくある「興味を持つ姿」への誤解

子どもが何かに興味を持ったとき、1つのことだけに熱中して打ち込んでほしいですか?
それとも、いろんなことに興味をもって、あれこれ試してみてほしいですか?

今日は、子どもが興味を持つ姿への誤解についてお話しようと思います!

よくある興味を持つ姿への誤解とは偏見や固定概念であることが多い

子どもが興味を持つ姿の誤解には、偏見や固定概念があるのでは?と最近考えています。

例えば、スポーツ選手は幼少期から1つのことに打ち込んだ結果、成功していますよね。そのイメージが強く、わたしたちは幼い頃から何か一つに打ち込んでいないといけないと思いがちです。

子どもが「あれもやりたい」「これもやりたい」と次々に興味持つと、

・興味はあれこれあるだろうけど、1つのことに打ち込んでほしい
・1つにしぼった方がゆくゆくは子どものためになるのでは?
・何か1つに熱中してほしい
・あれこれ手を出すべきではない

と考える方が多いのではないでしょうか?

しかし、これこそが、興味を持つ姿への偏見や固定観念ではないかな?と最近考えています。

興味を持つ姿は1つじゃない!

「1つのことに熱中し打ち込む」
「いろんなことに興味を持ち挑戦する」
どちらが正解、ということではありません。

子どもたちが将来的にできることの幅を広げるためには、いろんなことに興味を持ち、挑戦し、途中で失敗しても、いろんなことにアンテナを張ることが大切!

専門性が高いと言われている人でも同じです。

例えば、MITの教授というと「1つのことを極めた人」を思われがちですが、実は多くの教授はいろんなことに手を出しています!私が大学院で私が教わっていた教授は

・プロジェクションマッピングをしていたが、今はAI技術の研究をしている
・医療系の会社を起業
・スタートアップ企業のアドバイザー
・インドの教育のボランティア団体の立ち上げ

これらすべて1人の教授が行い、常に社会の流れにアンテナを張っているのです。

また、東京大学やハーバード大学なども、入学後2年間はLiberal arts(教養)の時間としています。
この2年間に幅広い知識に触れ、いろんなことに興味をもち、3年目に専攻を決めるのです。

日本や世界のトップの大学でも、いきなり1つのことに熱中することを学生に求めていません。いきなり「1つのことだけに熱中し打ち込むこと」は難しいからですし、熱中する前に色々経験を積むべきだからです。

とはいえ、いろいろと興味を持って手を出したことが「結果に繋がってほしい」「かたちになってほしい」と思うのも自然なことだと思います。

では、どうやって結果に繋げたらよいのでしょうか?

結果を無理やり決めない

興味を結果に繋げたいなら、結果をいきなり求めるのではなく、興味を伸ばした先に望む結果を決めるべきです。

結果に目が向かいすぎたで興味がなくなってしまうことは、よくあります。
だいじなのは、興味を伸ばした先に何があるか!
その何かを目標にすることです。

例えば
野球が好き、という場合、興味を伸ばした先に「プロ野球選手になりたい」と目標が出やすいですよね!

ここから逆算していくと
プロ野球選手になるためには甲子園に出場した方がいい

甲子園に出場するには良い野球チームに入りたい

良い野球チームに入るには地元で一番良いチームに入る

というように明確な道筋がたちます。
興味から目的・目標が結果につながりやすく、軸がぶれにくいので1つに集中する方が良い、となります。

ただ、学問の場合は別です。
算数が好き、という場合、興味を伸ばしたその先は

①研究者になる方がいいのか?
②算数(数学)を使ったエンジニアになる方がいいのか?
③数理的視点を持った経営者になることがいいのか?

など、いろんな道筋があります。

そのため、興味を持ってすぐは逆算して道筋をたてることが難しく、1つにしぼることができないのです。そのため、道筋をいくつか挙げて、子どもと一緒に「今」なにが一番したい、欲しいと思える結果があるのかを考える必要があります。

子ども自身がオーナーシップ(自主性)を持つことが大切


子どもが何かに興味を持ったら、まずはその興味に関連する発表会やイベント、コンテストなどを探して子どもに見せます。
そのとき、子どもに出たいかを聞いて「出たくない」と言ったならそこは押さずにおきましょう!

反対に「少し興味がありそうだけどちょっと不安そう」くらいだったら後押ししてみてはいかがでしょうか?

だいじなのは子ども自身がオーナーシップ(自主性)も持って選ぶこと!

無理強いして1つにしぼらせたり、多くの興味の芽を摘んだりしてしまうと
・やる気をなくす
・いろんなことに手を出すことが悪いことだと思ってしまう
・いろんなことに挑戦しなくなってしまう
・興味を抑圧されてしまう
というふうになってしまいます。

なので、子どもたちがいろんなことに手を出している間は「いろんなことに手を出させてあげる」ということが大切です。

いろんなことに興味を持った子どもと向き合う方法

★興味があることは1つにしぼり打ち込むだけでなく、いろんなことに手を出してもよい。
★その中で、特にこれが興味があるということが見つかったら
 ①興味に一番違いイベントやコンテスト、学校の勉強などアウトプットの場を用意する
 ②今の夢の時点でこういう風になりたいというあこがれの人のイメージを作る手伝いをする
 ③その人はどいう道筋を辿ってきたかを説明する
★やる・やらないを決めるのは子ども本人
★子どもの主体性なしに何かをすると、子どもたちのやる気がなくなるなどのリスクの方が大きい

株式会社Mined's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
Like 足立 将彦's Story
Let 足立 将彦's company know you're interested in their content