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【カイテク創業ストーリー】大手企業を辞めて起業を決心した介護業界の魅力とは?

こんにちは!カイテク株式会社 採用責任者の小川です!

弊社は"介護・看護有資格者が空いた時間でお仕事ができる"ワークシェアリングサービス「カイスケ」「ナースケ」を運営しているヘルスケアITベンチャー企業です!

2022年2月に3.7億円の資金調達を達成し(シリーズA)、急速な成長を迎えている中、今だからこそ聞いてみたい「創業ストーリー」を代表取締役 武藤にインタビューしました!

大手企業であるエムスリー株式会社から介護業界での起業を決心するきっかけとなった「介護業界の魅力」についても聞いてみましたので、是非ともご覧ください^^

■プロフィール
カイテク株式会社 代表取締役
武藤 高史

  • 2013- 立命館大学、同大学院 情報工学 卒
  • 2013- 富士ゼロックス株式会社
  • 2015- INNOBASE株式会社
  • 2015- エムスリー株式会社
  • 2018- カイテク株式会社創業

大企業を辞めて介護業界での起業を決心したきっかけ

早速ですが、なぜ介護業界で起業をされたのか、きっかけを教えてください!

まず、「起業家の祖父が認知症となり、家族介護を行ったこと」が介護について考えるきっかけになりました。

最初は家族だけで祖父の介護を行っていたのですが、祖父の家までの移動が大変だったことに加えて、父の起業などの家庭の事情も重なり限界を迎えました。
この時、「介護はすごく大変なんだな、、」と実感しましたね。

結果的に、家族介護を継続することは難しくなり、介護保険サービスを利用することになったのですが、この時に「介護業界で働く方々の素晴らしさ、素敵さに感銘を受けたこと」が介護業界での起業を考えるきっかけになりました。

具体的にどのような点に感銘を受けたのでしょうか?

大きく2点あります。

1点目が「介護職の方々のスキルレベルの高さ」ですね。

祖父の介護度が上がっていく中で、食事の介助を介護職の方が行っている姿を拝見して、「すごく高度な仕事」だというのを実感しました。
"食事"という、少しでもミスをしてしまうと大きな事故に繋がってしまう介助を、スムーズにかつ丁寧に行っている姿が純粋に凄いと思いました。

また、介護の仕事には事業会社のように明確な答えがない中で、利用者様のために常に丁寧に対応されている姿にもスキルレベルの高さを感じました。
私も介護現場での仕事を経験したことがありますが、認知症の利用者様への対応の答えがわからず、凄く悩んだことがあります。その時、先輩の介護職の方が常に丁寧に上手に対応されている姿を見て、感動しましたね。

2点目は「介護職の方々が強い想いをもって利用者様を支えていらっしゃる」点ですね。

祖父の葬儀の際に、担当してくださった施設スタッフの方々に参列いただいたのですが、他の参列者の誰よりも涙を流してくださっていたのを鮮明に覚えています。
この時に、一人ひとりの利用者様の生活を支えていらっしゃる介護職の方々の強い想いを感じました。

家族も知らない祖父の最期の生活の中で、施設スタッフの方々との素敵なストーリーがあったのでしょうね。

(メンバーとはいつも積極的にコミュニケーションをとり、事業の推進を図っています)

介護業界✖️テクノロジーでの起業

そのような"きっかけ"を通じて、IT分野と掛け合わせた起業を決めた理由は何かあるのですか?

まずは、「医療✖︎テクノロジーのサービスを展開してるエムスリー株式会社でプロダクトマネジャーを担当していた」ことが大きいです。
医療の知識とプロダクト開発の両輪を経験していたため、テクノロジーを掛け合わせること以外の選択肢は考えてなかったですね。

また、「父が薬局の経営」「祖母が医師としてクリニックを経営」していたため、医療業界は昔から身近に感じていて、起業する人も多い印象でした。
逆に介護業界で起業する人が少ないことを知っていた点も、介護業界での起業を決めた理由になります。

「介護業界の人材不足」という誰もが知っている重要な社会課題に対して解決策が出ておらず、そこに挑戦する人が少ない状況なのは、私にとってチャンスであると同時に"使命"だと感じて起業を決めました。

起業後に介護業界に対して感じたことはありますか?

「とにかく優しい&人の力になりたい想いが強い人が多い」と感じましたね!
起業当初、介護業界に関して無知な私に対して誰もが優しく接してくださり、今でも感謝しています。

また、「パワフルな人が多い」とも感じました!
「デイサービスで楽しく元気にレクリエーションを提供される方」「月に何日も夜勤を担当されている方」など、私にはできないパワフルな働き方をされている方が多く、驚きましたね。

逆に、難しいなと感じたのは「テクノロジー活用が進んでいない」点です。

「介護・医療業界は他の業界から10年遅れてテクノロジーが浸透する」と言われているのですが、本当にそれくらい遅れていると実感しました。
だからこそ、「伸び代しかない業界だな」とも思いましたね。

介護業界の魅力や可能性は何でしょうか?

まずは、「介護業界が日本の持続可能性に直結する”なくてはならない業界”であること」です。
仮に介護業界の人材不足が解決されない場合、「家族介護のために離職率が上がる→日本の生産性を担保している労働者が減る→GDPの低下→国力の低下」という国全体の負のスパイラルに陥ってしまいます。

だからこそ、介護業界は誰にとっても必要な業界で、その業界を支える事業を担うことのやりがい・魅力は非常に大きいと感じてます。
また、優しく思いやりのある介護業界の方々と一緒に働けることは、純粋に楽しいですね。

もう一点、ビジネス的な観点を挙げると、「介護業界が間違いなく伸びていく市場であること」ですね。
2007年時点で62.9兆円であった高齢者向けの市場規模は、2025年には101.3兆円に及び、その中でも介護産業だけで15.2兆円に及ぶと言われています。

「日本国内でも有数の拡大していく市場=投資される市場」になるため、チャレンジしやすい業界になっています。しかし、先ほど話したようにチャレンジする人はまだまだ少ない。

そのため、先駆者として介護業界でイノベーションを起こせる可能性がある、ワクワクする業界にもなっていますよね。
介護業界のポテンシャルを感じて、チャレンジする人がどんどん増えると良いなと常々思っています。

サービスリリース後の道のり

最初は数名のメンバーで「カイスケ」をスタートしたとお聞きしてますが、大変でしたか?

大変なことしかなかったと感じるくらい、苦労しました笑

当初考えていた計画が全部狂ってしまい、ほとんど思う通りに進みませんでしたね。
数日単位で状況がどんどんと変わっていくので、常にジェットコースターに乗っているような感覚でした笑

LinkedInの創業者 リード・ホフマンの名言の1つに、「スタートアップとは、崖の上から飛び降りながら、飛行機をつくるようなものだ」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。

特に印象的なハプニングや苦労はありますか?

語りきれないくらいありますが、印象的だったのは「アプリの不具合が発生して、ワーカー様が出退勤できない状況になった」時ですね。

その頃はサービスもまだまだ発展途上だったので、「出退勤ができない=給与をお支払できない」状況になるため、非常にまずい状況でした。

早朝の5時くらいに発覚して、メンバーの一人がワーカー様に電話でサポートしつつ、エンジニアがすぐに改善をして事なきを得ましたが、冷や汗が止まりませんでしたね笑

(懐かしさを感じつつ、語ってくださっています)

大変でしたね、、そのような苦労の連続をどのように乗り越えてきたのでしょうか?

当たり前のことではあるのですが、「”諦めずに”PDCAを愚直に回し続ける」ことで、一つずつ問題を解決しました。

また、「顧客にとって何が一番最適なのか?」という視点を忘れないように、常に振り返るようにもしていましたね。
これも、当たり前のことだと思うかもしれませんが、「単純に顧客が求めていることを提供するのではなく、本質的に必要なものを考える」ことが重要なため、今でも常に悩んでます笑

もちろん様々なテクニックを活用して課題解決を図ってきましたが、一番大切なのは、この2つの考え方・マインドだと感じています。

苦しみを乗り越えてきたカイテクでは、どんな考え方・価値観が重視されているのでしょうか?

大きく4つあります。

①顧客、特にエッセンシャルワーカーである介護職の方々が求めていることを重視する
会社都合の方針で施策などを進めていくと、必ず顧客は離れていきます。
逆に顧客視点で改善を進めることで、間違いなくファンとなるワーカー様が増えていくと感じています。

②社会貢献への想い
社会問題を解決していき、持続可能な世の中を作っていきたいというマインドを全員が持っています。
メンバー全員がこの想いを持っているからこそ、苦労を乗り越えながらサービスを成長させ続けられると思います。

③スピードを大切にする
スタートアップの1番の強みはスピードです。
とにかくやってみて、その結果をしっかり測定してPDCAを回していくことが重要だと考えています。

④ピンチをチャンスだと捉えて対応する
大きなピンチが発生したとしても、そのピンチを逆に利用して、仕組み改善のきっかけにしたり、お客様との関係性を強くしていけるような対応を行うマインドを大切にしています。

急成長を遂げているカイテクで働く魅力を教えてください!

まずは何より、「社会貢献性が高い仕事ができる」ことですね!
社会にとって、nice to have(あった方がよい)なサービスではなく、must have(なくてはならない)なサービスに関われることは非常にやりがいがあると思います。

次にベンチャー企業だからこそ「裁量を持って仕事ができる」点ですね。
正直、弊社はまだまだ組織として完成していないフェーズです。
だからこそ、手を上げれば自分がやりたいこと、やりたいポジションで仕事をすることができる点は魅力的だと思いますよ。

最後は、一つ目に近いですが「超高齢社会の日本を成功に導く立役者になれる」ことです。
今まで世の中になかったサービスの成長に関われて、日本を成功に導いていける先駆者になれる。私は考えただけでもワクワクしますね!

最後に今後の目標を教えてください!

起業当初から変わりませんが、「日本を代表する起業家になること」が私の目標です。

「社会的インパクトを与えられる」「日本のインフラになる」サービスを提供して、「カイテクがあったからこそ、安心して生活ができてる」と思っていただける企業にしたいですね。

また、短期的な目標は「スピード感を持って介護人材不足の解決を図る」ことです。

現時点でも待ったなしの大きな社会課題なので、1日でも早く解決できるようにサービスを広げていきたいです。そのために、まずはIPOを実現し、急速に全国へサービスを広げられる体制を作りたいですね。

そのIPOに向けた成長のために、想いを共にする仲間を増やしていく必要があります。
今回の創業ストーリーを読んで、「話を聞いてみたい」「一緒に働きたい」と感じてくださった方は、是非とも気軽にご応募いただきたいですね!

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