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現在4期目のヒダカラですが、今年初めてのことがありました。
それは、スタッフの育休取得!
若いスタッフが多い会社なので、ライフステージの変化と共に必要性が必ず出てくるとは思っていましたが、初の育休スタッフは男性でした。
最近は男性の育休の制度も良い方向にどんどん変わっていますし、一般的にも育休を取得する男性も増えてきたと聞きますが、実際に取得してみてどうだったのか、、、今回を育休を実際に取得したスタッフへのインタビューと共に、代表の想いもご紹介していきたいと思います。
育休を当社で初めて取得したのはもうすぐ入社3年目となる伊東大地。
伊東大地:大分県出身。入社を機に岐阜県大垣市より移住。ヒダカラ入社3年目。自社のネット通販「ヒダカラ商店」を担当。新商品の開発や米農家とコラボした会員制米プロジェクト「こめのわ」を担当するなど、マルチに活躍。2022年12月に第一子誕生。ヒダカラ初の育休取得者となる。
伊東大地の育休取得スケジュール
ーーお子さん誕生おめでとうございます!
まずはじめに、どのようなスケジュールで育休を取ったか教えてください。
伊東:自分の場合は、産後パパ育休と育児休業の制度両方を利用しました。
2月下旬から3月上旬にかけて大きな仕事があったので、産後パパ育休取得後に一度仕事復帰し、その後で育児休業を取らせてもらういました。
産後パパ育休とは:出生児育児休業。子の出生後8週間以内に4週間まで、2回に分割して取得できる。労使協定を締結した場合は、労働者が合意した範囲で休業中の就業も可能。
育児休業とは:子が1歳(一定の場合は、最長で2歳)に達するまで(父母ともに育児休業を取得する場合は、子が1歳2か月に達するまでの間の1年間<パパ・ママ育休プラス>)、申出により育児休業の取得が可能
参考:厚生労働省「イクメンプロジェクト」(2023年7月現在)
周りの理解があったからこそ、育休取得のハードルはなかった
ーー伊東さんはヒダカラで育休第一号となりましたが、元々育休は取りたいなと思っていたんでしょうか。
伊東:そうですね。育休を取らないという選択肢はなかったです。自分の子供と関わる時間を増やしたい、自分も関わって育てたい、と思ってました。お互いに県外出身でサポートしてくれる両親が近くにいないこともありますし、妻も自分も子供を授かることは初めてのことなので、なるべく妻と子供のそばにいてサポートしたいなという気持ちもありました。できるだけ長めにとれたらいいなというのは、漠然と思っていましたね。
ーー実際、育休を取りたいと会社に伝えたときはどんな反応でしたか。
伊東:安定期に入ってすぐ、代表2人と同じチームで働いていたスタッフに相談しました。代表夫婦も同じチームのスタッフも子育てしている世代だったので、「全然いいよ!」という形で自然に受け入れもらえた印象です。一般的には男性の育休取得は会社や同僚の理解を得るハードルが高いと思うのですが、自分の場合は、周りの皆さんのおかげで本当に何のハードルもなく理解をしていただけました。
全ての仕事は引継げず。だからこそ1度復帰するという選択
<ヒダカラのオフィス>
ーー実際、育休に向けた準備や引き継ぎが始まったのはいつ頃でしたか。
伊東:出産予定日の2カ月ほど前だったかと思います。
ーー2カ月だと十分あるような、ないような、、、という感じがするのですが、引き継ぎはどんな形で進めて行きましたか?
伊東:自分が担当している仕事の引継ぎ資料をつくり、チームメンバーに相談する、という形でチームメンバーとアルバイトの方々に引き継いでもらいました。チームメンバーといっても、当時は自分を含めて2人しかいなかったので全部は引き継げなかったんです。
それもあって、産後パパ育休と育児休業の間に一度復帰をすることに決めていました。
担当しているヒダカラ商店は楽天市場に出店しているのですが、2月末から3月にかけて楽天市場のスーパーセールがあるんです。その引継ぎができていなかったので、一度復帰した約1カ月の間にその準備やそのほかの引継ぎができていなかった部分をカバーしました。
ーー必要な復帰期間だったんですね。正直なところ、育休の間で一度復帰して良かったと思いますか。
伊東:うーん、、、別に仕事がなければ復帰する必要はなかったと思います(笑)
でもより長期で不在になると引き継ぎが更に大変だったと思うので、結果的に一度復帰してよかったです。
ーー確かに通常業務しながら、引き継ぎをしていくのは大変ですよね。
伊東:元から自分の仕事内容を整理してマニュアルを作ったりできる方は大丈夫だと思うんですけど、あまりそういうのが得意でなかったので。また一度復帰するタイミングでチームメンバーが増員されたこともあり、その後の季節イベントのなどの引継ぎについても、この期間にできたことは大きかったです。
ーーなるほど。では安心して仕事復帰後の育児休業に入れたんですね。
伊東:そうですね、自分なりには引き継ぎできましたし、産後パパ育休で既に1か月不在の期間があったので、自分がいなくても皆さん普通に回してくれていたので、その後の育休はあまり不安はなかったです。
育休中の生活~2人とも潰れないように分担~
<息子さんと見つめ合う伊東>
ーー12月末にお子さんが生まれたときは、どんなお気持ちでしたか。
伊東:立ち合いをしたのですが、出産を目の当たりにしちゃんと育てなきゃと思いました。感動はしたんですけど、自分で産んでるわけではないので、その時は「自分の子供なのか・・・・!」と不思議な気持ちで(笑)実際に実感していくのは家で子供と暮らし始めてからでした。
ーー出産からの4週間、産後パパ育休中は奥さんの実家の愛知県に居たんですよね。
伊東:はい、そうです。妻の実家の一室で生活していました。義両親と完全同居ではなく独立した別世帯という形でしたが、毎日義母さんが色々とサポートはしてくれていました。
ーーどのような生活をしていましたか。
伊東:産後まだ母子が入院している間はコロナの影響で面会できなかったので、家で育児の本を読んで過ごしていました。
ーー事前準備ばっちりですね(笑)お子さんとの生活が始まって、どのようなスケジュールで生活していましたか。
伊東:基本的には自分は夜しっかり寝て、朝7時~夜11時まで子供のお世話と家事などを担当していました。その分、夜は妻が子供のお世話を担当しました。
ーーしっかりと分担できていたんですね。
伊東:いや最初は特に分担なく、二人で一緒に世話をしていたのですが、色々と妻が悩んで知人の助産師さんに相談したんです。そしたら、「2人とも寝ないで赤ちゃんのお世話をしていたら2人とも潰れる。」と助言されて。それをきっかけに日中は自分、夜は妻がメインという育児スケジュールを作っていきました。といっても完全に分けていたわけではなく、昼間に妻も授乳したり、一緒に面倒を見ることもありました。それぞれの家族でやり方があると思うので、そこはちゃんと夫婦で話して決めていくのが大切だと思います。
育休中のスケジュール
ーー産後パパ育休、育児休業含めて、育休中の生活を教えてください。
伊東:昼間と夜で夫婦で分担して、産後パパ育休中はこのようなスケジュールでした(スケジュール表参照)。
産後1~2か月は妻の体調もまだしっかり戻ってはいなかったので、家事はお義母さんと分担してやっていました。
<参照:伊東がアプリでつけていた育児日記>
ーー自分の時間とか趣味の時間は取れましたか?
伊東:趣味はサウナなので、なかなか行くのが難しかったです・・・。妻の手前もあり、なかなか外に遊びに行くのは難しかったですね。せっかく名古屋にいたんですけど(笑)でも少しは勉強したりはできる日もありました。自分の時間は1日の中で1時間程度ですかね。多くても2時間で、なかなか時間を捻出するのが難しかったです。
育休前より時間の意識を持てるように
ーー産後パパ育休と育児休業を経て、本格的に復帰したのが5月のゴールデンウィーク明けでしたね。
実際戻ってみてどうでしたか。
伊東:不在期間がのべ2カ月半でしたが、この間に会社が大きく変わったなと感じました。少し体制が変わったり、自分のチームのメンバーが一気に増えたり。最初は「自分の立ち位置はどこなのか」「今どういう状況なのか」を把握するのに少し時間がかかりました。自分自身が仕事に慣れるのも含めて、2週間くらいはかったかなと思います。
ーー育休中の生活と会社での生活について、復帰してギャップを感じたりすることありましたか。
伊東:育休中はずっと3時間おきのミルクの時間のために動いていました。次のミルクまでにこれをやらないと!とか。仕事に戻って、その3時間リズムから解放されてラクになった!という気持ちがありました。ただその分育休を経て、時間への意識が前よりもついたかなと思います。
――仕事面では?
そうですね、戻って前と全く一緒ということはなかったです。チームメンバーも増えましたし、会社の仕事の幅も広がる中で、自分はチームの中で何をやっていくべきかを探り探りの状態でした。
復帰から2カ月たった今は、自分の中ではクリアになってきたかなと思います。
ーー長期に不在になることについて不安はありましたか?
伊東:いや、そんなに不安はなかったです。組織もフラットな会社ですし、この会社でやる仕事が全くなくなるということはないので、特に失うものはないというか(笑)。不安に思うこともなかったです。
日々話し合いながら、調整しながら、やっていく
ーー復帰後、家族の生活がまた変わったと思うのですが、家庭ではどうですか。
伊東:産後パパ育休中は、妻の体もまだまだ産後のダメージが大きい時期でもあったので、自分がやれるところは全部やりつつ、お義母さんに協力してもらいつつ、二人で調整しながらやっていきました。
そこから自分の育休が終わって生活が変わることについては妻の方不安が大きかったと思います。今は朝と帰宅後はできるだけできることは自分がやるようにしていますが、妻の方が負担が大きいと思います。そこは妻の本音を聞かないと分からないですね(笑)
ーー今後は奥さんの仕事復帰の予定もあるんですか。
伊東:そうですね、妻はゆくゆくは仕事に戻りたいという気持ちがあります。子供の成長によっても変わっていくのでその都度、日々話し合いながらどうにか調整してやっていきたいと思います。
ーーもし今後、また機会があれば育休を取りたいですか?
伊東:はい、機会があるなら、今度はもっと長く(笑)取りたいです!日々変わっていく成長の瞬間を見られるのはこの生まれてすぐのタイミングしかないですし、もっと一緒に居たいなと。周りの環境や受け入れて頂ける体制があれば長めに取りたいなと思います。
男性への育休アドバイス
最後に、伊東からこれから育休を取る方へのアドバイスをもらいました!
①最低1カ月育休を取らないと育児の大変さは分からない!
それぞれによって環境や周りのサポート体制は違うので、しっかり奥さんとどういう形がいいか話し合ってください。
②育休中に男性が何をするかは、育休開始前に自分から奥さんへ伝える!
何でもやるよ!という形より、奥さんも安心すると思いますし、分担もしやすいです。
②日々育休の制度も変わっていくので、情報収集はしっかり!
厚生労働省のイクメンプロジェクトのホームページにも記載されています。
③パパママ教室には参加したほうがいい!
是非奥さんと一緒に参加してください!
ヒダカラは育休についてどう考えている?!
現在、育休中第2号のスタッフもちょうど育休中。会社として育休についてどう考えているのか代表の舩坂康祐に聞きました。
ーー今後も男女問わず育休を取る方が増えてくると思いますが、どう考えていますか。
舩坂:人生の大事な節目ですので、もちろん歓迎します。女性の産休・育休はもちろんですが、男性も本人の意向をできるかぎり会社として叶えたいと考えています。今は子育て世代が職場に多いので、受け入れる側の理解はとても高いのがありがたいですが、本人も育児休暇が取りやすく、また残った人にも過度な負荷にならないような会社の体制を作っていきたいです。
ーー会社のスタッフには仕事、プライベートをどのように両立していってもらいたいと思いますか。
舩坂:どうやって両立するかは難しいので、人それぞれかもしれませんが・・・・(笑)子育て、地域活動、副業なども含めたプライベートの充実が、きっと仕事へのパフォーマンスにもつながると考えています。どちらも充実させたいという想いがある人を会社の都合や仕組みで疎外しないように、できるかぎり柔軟な体制を作っていきたいです。私も子供の習い事で早退をして、子供を待っている間そのままリモートワークをすることがあります。まだまだ整ってませんが、有給や時間給が取りやすかったり、他の人が仕事をカバーしやすいような会社の仕組みなどを作っていきたいです。
ライフステージの変化を楽しんで、仕事も楽しめる環境
ヒダカラ育休第一号の伊東を今回ご紹介しました。
伊東の話を聞きながら、新生児の子育てと会社の仕事という、まったくリズムも頭の使い方も違う仕事ですが、どちらもしっかり周りと連携しながらサポートし合いながらやる仕事なんだなと改めて実感しました。
これから育休を取ろうと思う方、その家族の方に少しでも参考していただければいいなと思いいます。またヒダカラとしては、人生の新しいチャレンジも仕事も両方楽しめる働く環境をスタッフみんなで目指していきます!
ヒダカラでは、現在営業・企画業務を一緒にになってくれる仲間を募集しています。