What we do
【手触り感×ハイテク数値化という匠の仕事】
西村技研は「バレル研磨」という加工を行う匠の集団です。大阪府大東市で1981年からこつこつと業績を積み重ね「大阪ものづくり優良企業賞2019」もいただくことができました。今や「ステークホルダーに誠実な企業として、売上でも仕事の評価でも日本一を目指すぞ!」なんて言葉が、社長の口から出るような会社に育っています。
http://www.pref.osaka.lg.jp/keizaikoryu/monodzukuri/yuryokigyosyo_2019.html
(「大阪ものづくり優良企業賞2019」受賞企業一覧)
西村技研が行っているバリ除去・スケール除去・鏡面加工・R付け加工などの表面処理加工は、いわば経験と技術の世界。研磨材(研磨石)やコンパウンド(合成薬剤=研磨助剤)の選び方、回転数の設定などバレル研磨機の扱い方には、そうした匠の技が活かされています。
ただ一方で、そうしたものだけに頼っていてはいけないというのが西村技研の考え方。これまでの経験と技術に加え、感覚や勘を数値化するハイテク機器の導入も実施しています。お客さまに「こんなもんでしょうか」ではなく、正確な数値として成果物をお渡しすること。そうすることで、バレル研磨の技に新たな命が吹き込まれるのです。
ローテクもハイテクも極める匠の集団、西村技研。そこでの仕事は、手触り感がありながら精密な数値の世界も体感できる、まさに本物の「クリエイター」。あなたも、自分が創るものに触れる喜びや、それを世界の人々が実際に手にとって使ってくれるという喜びを感じてみませんか?
Why we do
世の中にあふれる金属製品。自動車部品・建築部材・電子機器部品・日用品・・・。もう数えきれないほどです。そしてその加工工程・加工方法もまた、かなりの数があります。
西村技研の仕事は、プレス加工などによって成形された金属の「バリ」をとるなどして、金属製品の安全性を高めること。また、優れた使用感や見た目を生み出すこと・・・。そんなことをやっています。
ちなみに「R付け」というのは、成形時には角がたっている金属製品に丸みをつけること。西村技研はこのR付けに関して「どれくらいの丸みか」ということを数値化する技と設備を持っています。
長年の経験と技、そしてハイテク機器の導入でこうした創作を行っている西村技研。果たしてそれらがどのように人々の役に立っているのか?すこしお話ししたいと思います。
How we do
【「濡れた手で触っても怪我しないくらい」の丸み】
とあるガス器具メーカーさんからのご依頼は「ガスコンロの五徳(鍋などを載せる台となる金属製品)を『掃除する人が濡れた手で触っても怪我しないくらいに』丸めてほしい」というものでした。
「なんやその曖昧な定義は・・・」と頭に「?」が浮かんだ西村技研の匠でしたが、そんな時こそ匠の本領発揮。試作品を作っては試験をくり返し、西村技研独自の数値化を施すことでお客さまにご満足いただける加工を完成させました。
「手で触れてみて大丈夫ならいい」という何とも曖昧な客先の尺度に対し、投影機やマイクロスコープを使用し研磨によって加工されるエッジや切り立った部分の丸み寸法(R寸)を数値で提示するのが西村技研のすごいところ!こうして「技とハイテクの融合」の結果生まれた加工品を、料理を愛する人々にお届けすることができたのです。
【ピカピカを作ってきた会社が、ザラザラを作る】
とあるお洒落なパン屋さんからのご依頼は「うちの店に合う金属トレーはピカピカじゃくて、もっとヴィンテージ感のあるもの」というものでした。バレル研磨の常識は「いかに傷が無くピカピカにするか」でしたから、西村技研の匠としては今までの仕事が全部ひっくり返ってしまったかのような気持ちでした。
しかしそこは発想の転換。まるでダメージド・ジーンズのようなお洒落感を出すために「光沢」とは逆転の発想で「きれいに傷をつける」加工を施すことにしました。普段はピカピカに磨くことを使命とする研磨剤やコンパウンド(合成薬剤)の種類を検討し、研磨時間はどのくらいが適切なのかを試行錯誤しました。
その結果生まれたのが、マット加工の金属トレー。今では東京都内のお洒落なベーカリーショップで、多くのお客さまの手にとられています。