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「ブランドづくりは、人格づくり」

 お店を作る構成要素はいろいろあります。
私たちが最初にお店を立ち上げるとき、“FICO & POMUM”の「人格」をどのように構築していこうか、ということを非常に意識しました。
 例えば・・・八角形の木をモチーフにしたロゴ。これがFICO & POMUMの“顔”です。ブランドメッセージを考えるときに、創業者個人が言いたいことを一方的に伝える、というよりは、このロゴを前に眺めながら、「この八角形の木の顔をした人は、いったい何を言いたいんだろう?」と考えることから始まっていました。
 店内のBGMを考えるときにも、私個人の趣味で曲を選んで流すのではなく、「この人(ロゴ)は、普段何を聴いてるんだろう?・・・この人がいつも見ているのは西海岸の景色だから、きっとこういう曲を聴くんだろう」と想像して店内のBGMが決まっていったり、「この人、いつも何着るんだろう?・・・きっとこの人(ロゴ)はアメリカンカジュアルスタンダードのファッションがおそらく好きだから・・・そうしたらガイド(スタッフ)のユニフォームもデニムにしよう」という具合にお店の部品がだんだん決まっていく、といった感じでした。
 “FICO & POMUM”というブランドの輪郭が、コンセプトから実際のお店の中に見える形として落とし込まれていったのです。
 私たちのデザインガイドラインには、「飾りのない、余計な装飾や加工をしない」とあります。これは、商品のコンセプトである「素材そのものの味を大事にし、材料に余計なものを使わない。化学的なものを添加しない」というオーガニックなポリシーを引き継いでいます。
たとえばお店の中の何気ないPOPひとつ取っても、こうしたブランドコンセプトを尊重して日々のデザインが行われています。

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