こんにちは!Brew株式会社 採用担当です。
今回は、Brewが取り組み始めた新規事業について、その背景にある問題意識や構想をお伝えする「新規事業シリーズ」の第1弾です。
今回は、
- 人材育成の現場で20年向き合ってきた「業界の構造的な課題」
- 新規事業の構想と、既存事業との関係性
- ゼロから事業をつくることの難しさと醍醐味
についてお伝えしていきます。
「経営者の思想に共感できる会社で働きたい」「新規事業フェーズに関わりたい」「事業の"Why"を大切にする組織に惹かれる」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
新規事業に挑む理由──現場で感じ続けた3つの課題
Brewは、人材開発・組織開発の領域で約20年にわたり企業を支援してきました。300社以上のお客様と向き合う中で大きくなっていったのは、個別の案件に対する課題感ではなく、業界全体に共通する構造的な問題への意識です。
1つ目は、研修と現場の乖離。人事担当者と共に企画し、講師と一緒に全力で提供しても、受講者が現場に戻ると日常業務が優先され、学びが定着しにくい。研修を届けた先で何が起きているのか、私達の提供したサービスは本当に役立っているのか?見えにくいという歯がゆさが常にありました。
2つ目は、企業の投資が十分に活かされていないという問題です。eラーニングやリスキリング施策にかけるコストは年々増えています。しかし、その活用は最終的に個人の主体性(選択と意思)に委ねられるケースが多く、企業の投資に見合った施策なのか、疑問が残る場面が少なくありません。
そして3つ目が、エンゲージメントサーベイの結果と施策のつながりです。スコアが出た後の打ち手が「研修を実施しよう」「制度を見直そう」となりがちで、なぜその施策なのかという根拠が薄いまま進んでしまう。結果と打ち手の間に、ロジックが欠けていて、実施側も受ける側も「なぜこれ?」状態で進んでいると感じていました。
この3つの課題が重なり合い、既存のアプローチだけでは根本的な解決に届かないという確信が、新規事業の出発点になっています。
Why me──社名「Brew」に込めた信念
なぜBrewがこの領域に挑むのか。その答えは、創業時から掲げてきた信念にあります。
社名の「Brew」には「発酵」という意味が込められています。一方的に知識を教え込むのではなく、組織や個人を"発酵"させる。つまり、自律的な変革や継続的な変化対応ができる個人・組織を醸成し、うま味(強み)を引き出す。それがBrewの根幹にある考え方です。
この信念の核にあるのが「内発的動機づけ」。人が自ら動き出すための仕組みや環境、きっかけを整えることこそが、組織を本質的に変えるエンジンになるという考えです。自然界の発酵と同じく、自らのチカラと環境のチカラを借りて、自律的にジワジワ発酵していく、そんなイメージを大切にしているのです。
Brewの既存事業においても、この考え方は浸透・一貫しています。たとえば能力要件や人材定義をつくる際にも、人事部門だけで設計して展開するのではなく、現場のメンバーに「どんな人がハイパフォーマーだと思うか」を問いかけ、現場の声を活かしてボトムアップで積み上げていく。私達コンサルや人事が決めてトップダウンで落とし込むのではなく、社員自らの声から生まれた基準だからこそ納得感が生まれ、行動に結びつく。ある顧客企業でこの手法を実践した際には、「他社とは全く違うアプローチだ」と大きな反響と成果を残せました。
この考え方を、研修だけでなく人材育成や組織開発全体に広げていきたい。そう考えたとき、既存事業の延長ではなく、新しい事業としてつくる必要があると判断しました。
Why now──なぜ「今」なのか
この問題意識は創業当初からあったものです。では、なぜ「今」事業として動かすのか。理由は3つあります。
1つ目は、従来の手法の限界がいよいよ明確になってきたことです。20年にわたって研修を届けてきた経験から、研修単体では届かない領域がはっきりと見えてきました。課題の本質に迫るには、これまでとは違うアプローチが必要です。
2つ目は、顧客側が本質的な変化を実現したいという想いが高まってきたことです。研修を提供しても組織が変化が生まれないケースも数多く見てきました。キャリア自律やエンゲージメントなどの施策を導入する中で、内発的動機づけによって自律的に回る組織を本気で増やしていきたいというニーズが、年々大きくなってきています。
そして3つ目は、外部環境の後押しです。人的資本経営、リスキリング、深刻化する人手不足。これらは今や国家規模の課題になっています。従来のやり方だけでは到達できない領域がある。その実感が、新規事業に踏み出す決断を後押ししました。
新規事業の構想──施策の「なぜ」を見える化する
構想している新規事業は、企業の人材施策における「なぜこれをやるのか?」を埋めるサービスです。
エンゲージメントサーベイや適性検査など、組織の状態を可視化するツールは充実しています。一方で、その結果から具体的な施策や人材育成へ、十分なロジックがないまま進んでしまうケースは少なくありません。さらに、施策を受ける従業員側にも「なぜこれをやるのか」が伝わっていないという問題があります。
Brewが目指しているのは、「なぜこれをやるのか」を人事側にも従業員側にも納得できる形で見える化し、1人ひとりの行動変容につなげるサービスです。組織のエンゲージメント向上や関係性の改善、ひいては事業目標の達成や定着率の向上に結びつけていく。それがこの事業の構想です。
既存の研修事業との接続も明確に描いています。新規プロダクトで「なぜこの打ち手なのか」を見える化した上で、既存の研修や組織開発につなげる。実施する人事側も受講する従業員側も、施策の意味を理解した状態で取り組める。それが、Brewの既存事業と新規事業の相乗効果として期待しているポイントです。
現在地とリアルな課題
新規事業の開発は、アイディエーション段階にあります。スタートアップ専門のビジネススクールで学んだ時のネットワークを活かし、スタートアップ領域の先輩方と壁打ちを重ねながら、構想を磨いている最中です。年内に試作品を出すことを当面の目標に据えています。
壁打ちを重ねる中で、サービスの根幹にある「内発的動機づけで組織を変える」という軸は変わっていません。一方で、提供先やサービスの形は着実に具現化しています。さらにPMFを見据えて「誰が何に困っていて、どう日々の現場に落とし込むのか」という実際の顧客からの実践的なフィードバックが、構想をより具体的なものになってきています。
もちろん、ゼロから事業をつくることの難しさにも正面から向き合っています。先駆者がいない領域には、市場の規模や獲得のしやすさ、技術的な壁など、何らかの障壁がある。さらに先行投資に伴うリスクも避けられません。プランニングの精度と、腹を決めてやり切る覚悟。この両面が問われるフェーズです。
それでも前に進む理由は、20年間の現場経験から来る問題意識と、世の中にまだない価値を届けて輝く組織を生みたい!という使命感。市場規模やシェアの大小よりも、Brewのプロダクトを通じて「組織が良くなった」と実感してもらえる瞬間を目指しています。
新規事業をつくることの醍醐味
Brewにとって、新規事業をつくることは「最もエキサイティングな仕事」です。
決まったことを正確にこなすよりも、まだ答えのない問いに向き合うほうがワクワクドキドキする。正解のない領域だからこそ、自分たちの能力を試せるし、これまでとは違う頭の使い方ができる。その感覚が、挑戦を続ける原動力になっています。
今はAIという強力なパートナーの存在も追い風です。以前なら壁打ち相手を見つけり、試作品を作るだけで、時間とコストが相当かかりましたが、今は時間を問わずアイデアを深掘りできる環境がある。新規事業に取り組むハードルが下がったことも、「今だからこそ挑める」と感じる理由の1つです。
構想段階では、形が変わっていくことへの柔軟さも大切にしています。「こうでなければいけない」という固定観念を持たず、フィードバックをもとに進化させていく。完成形が見えない中で手を動かし続けるその過程そのものが、新規事業をつくることの醍醐味だと考えています。
これからBrewに加わる方へ
現在のBrewは、既存の人材育成事業を提供しながら、新規事業を同時に構想から実装していく、いわば両輪を回すフェーズにあります。変化の多い環境であることは間違いありません。しかしそれは同時に、事業の成長とともに自分自身のキャリアも広げていける環境でもあります。
既存のコンサルティングセールスは高い提案力が求められる仕事です。一方で新規事業側では、仕組み化や分業が進んでいく見込みがあり、今後プロダクトが見えてきた段階ではカスタマーサクセスやインサイドセールスなど、新たな役割が生まれていく可能性があります。
事業とプロダクトが変化していく中で、自分の適性や想いに合ったキャリアを社内で描ける。
それは、今このフェーズのBrewだからこそ得られる経験です。
Brewの問題意識に共感し、まだ形のないものを一緒につくっていくことにワクワクできる方。ぜひ一度、お話しできればと思います。