介護がサービスであるというお話は以前しましたが、
今回は、サービスの「性質」について書きたいと思います。
モノとサービスは、
「形があるかないか」
「在庫ができるかできないか」
「所有権の移転があるかないか」
など、色々な違いがありますが、サービスは
「無形性、非均一性、不可分性、消滅性」の4つで説明ができます。
「無形性」は、サービスには形がないということです。
「非均一性」は、誰が提供するか、いつ提供するかによって品質が異なるということです。
好きなタレントとの握手と、となりのオジサンとの握手は異なりますね。
「不可分性」は、生産と消費が同時になされ、切り離せないということです。
散髪は、髪を切るというサービスを受けると同時に、髪は切られますね。まぁ、当たり前ですね。
「消滅性」は、貯蔵ができず、在庫が持てないということです。
これは不可分性の性質からもわかります。
この他にもいろいろな性質がありますが、これらが代表的なものです。
介護もサービスです。これらの性質をひとつの視点としてみてみると、
いろいろなことが見えてくるかもしれません。
「科学的な根拠に基づいた介護」が言われていますが、
これらのサービスの性質をおさえたうえで、考えることも必要ではないでしょうか。