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優秀なマーケターの定義とは? | suswork代表取締役 田岡 凌

ネスレ、WeWork、マーケティングSaaSスタートアップを経てsusworkを創業した代表取締役田岡凌に、マーケターとして必要なスキルについてインタビューしました。

登場人物

suswork株式会社 代表取締役 田岡 凌

京都大学卒業後、ネスレにてネスカフェドルチェグスト、ミロのブランド担当。外資系企業のブランドマーケティング責任者、マーケティングSaaSスタートアップ CMOを歴任。現在、suswork株式会社にて、スタートアップから大企業まで数十社のマーケティング戦略支援を行う。株式会社Sales Marker外部顧問。ギャラップ社認定クリフトストレングスコーチ。

優秀なマーケターとは

-- 優秀なマーケターとはどのような人であると定義していますか?

まず、マーケティングとは「顧客の創造」です。もう少し具体的に言うと、「顧客を定義し、心を動かし、行動を変え、ビジネスを作っていく事」です。そして優秀なマーケターとは、これらを「再現性高く実現できる人」と定義しています。たとえ商材や環境が変わったとしても、成果を出し続けられる人ということですね。

1.顧客理解

-- 優秀なマーケターになるために必要なスキルを教えてください。

まず必要な要素として挙げたいのは顧客理解です。先程述べたようにマーケティングとは顧客の創造です。そして創造するためにはまず顧客を定義し、そして理解しなければなりません。理解するとは、顧客が抱えている課題を言語化したり、インサイト(顧客自身も気づいていない深層心理)を発掘することを指します。この顧客理解のための一連のプロセスを実行できるスキルが必要です。

2.リーダーシップ

-- 顧客理解の他に必要なスキルは何でしょうか?

実際、マーケティング戦略・戦術を実行する上で重要なのはリーダーシップです。マーケティングは様々なステークホルダーと連携して実施することになります。社内ではマーケティング部だけでなく、営業、カスタマーサポート、プロダクト、ファイナンスなどとの連携が必要です。社外では広告代理店、支援ベンダー、媒体社などが挙げられます。ステークホルダーと円滑に業務を進めるためのリーダーシップは必要不可欠なスキルです。

リーダーシップを具体的に分解すると「旗を立て、人を巻き込み、目的地に連れて行く」と定義できます。旗を立てるとは、戦略・施策の背景、目的、ゴールを意義とともに明確に発信するということ、人を巻き込むとは戦略・施策の意義や背景をきちんと言語化しステークホルダーのベクトルを合わせ最大化することです。目的地に連れていくためには、ゴールに向かう過程において発生するあらゆるトラブルをチームで解決していくことが求められます。

3.数字力

-- 3つ目のスキルを教えてください

最後はいわば数字創造力です。数字力は「分析する」「可視化する」「仮説検証を繰り返す」の3つに分解されます。仮説を持って数値を分析し、それをステークホルダーが理解できるように可視化して、共有する、そして仮説検証を繰り返していくことが大切です。数字を見るのが得意なだけでは不十分で、仮説検証を通じて数字をつくっていくことです。投資対効果を意識しながら大局観を持ってビジネスゴールへつなげていく、これをするためには数字力は必要不可欠です。

3つのスキルを同時に磨く

-- 3つのスキルを学ぶ優先順位はありますか?

3つのスキルを同時に磨くことが重要です。例えば、顧客理解が弱いと精度の高い仮説を立てられず、数字につながりません。仮説が立てられてもリーダーシップがなければ戦略・施策を前へ進めることができません。数字力があっても、顧客理解ができていなければ的外れな施策になってしまいます。そのため、3つのスキルを同時に磨くという意思を持って行動していくことが大切だと考えています。いわばこれらのスキルはマーケターが必ず備えておくべき三種の神器ですね。

今回の記事ではマーケターに必要な3つのスキルをご紹介しました。
内容に共感し、一度話を聞いてみたいと思われた方は、お気軽にエントリーをお願いします。

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