つい最近、箱根駅伝を観ているときに思ったんですが、
『中継見てる時より、レース後の特集とかを見てる時の方が涙腺が刺激されるな』
(とはいえ、僕はトライアスロンやマラソンをやっているし、家族もみんな箱根駅伝が大好きで小さなころから毎年見ているので、レース中も超楽しいですけどね!)
今年はわざわざ箱根の宮ノ下に宿を取り、箱根の山中で5区6区を応援して、母校の明治大学も超頑張って、凄く楽しかったんですけど、
それでも、感動したのはレース後のダイジェストや特集を見ている時でした。
そこで気が付いたのです。
『人の心を動かすのはコンテンツそのものじゃない。ストーリーだ』
レース後の方が感動したのは何故?
例えば、○○大学の●●選手の特集とか、ありますよね。
僕あれで超感動するタチです(笑)
選手や学校がそれぞれ持っている、レースに至るまでのストーリーを知った後だから、何倍にも増して感動するんだと思うんですね。
・ケガを乗り越えてきた
・苦汁を飲んできた4年生が、最初で最後のメンバー入り
・監督と衝突した過去
・寮母さんとの約束
・家族、友人との約束
・走れない4年生との絆
選手1人1人、学生1人1人にそれぞれのストーリーがあるわけです。
中継をテレビで見る時や、現地で生観戦する時、事前に持っている情報はせいぜい順位や選手の名前。詳しい人がタイムまで把握しているでしょうか。とはいえこのくらいです。
ですが、中継のアナウンサーや解説の方が、選手の個人的な話や学校のエピソードをどんどん投げ込んできます。往路が終わったその日のダイジェストやニュース番組でも、様々な特集が組まれます。復路でも同じことが起きますね。
復路の全大学がゴールした頃、僕はある程度色々な学校の色々な選手のこれまでのストーリーを知っています。
そして、彼らがフィーチャーされた番組や、記事を読む。
そうするともうね。
関係者なのかお前は、ってくらい、感動するんですよ(笑)
もちろん、レース中の観戦はエキサイティングで、超好きです。ですがそれは一時的な興奮に過ぎない。
本当に人の心に残り、感動を起こすのはストーリーなんですね。
どんなコンテンツも傍観しないこと
楽しむこと自体を忘れてはいけません。
ですが、何かしらのサービスを広めていく立場にいる我々は、ただコンテンツを傍観していてはいけないのです。
今回僕は産まれて初めて、箱根駅伝をただ楽しむだけではなく、
『何故箱根駅伝はこんなに感動するんだろうな?』
という目線を持って体験しました。その結果、非常に得るものが多かったです。
様々なコンテンツに囲まれ、それを楽しい、面白い、便利だということで使いまくっている我々ですが、こうした日常に少しでも『なんで使いたくなるんだろうな』という目線があるだけで得るものが格段に増えます。
仕事している人なら、全員がコンテンツ提供者ですからね。