だんだん涼しくなってきましたね。
四季の中で「終わり感」を感じるのは夏だけ。なぜなんでしょう。
「夏の終わり」という言葉には少し寂しさも感じます。
冬の方が好きですが。笑
そんな中、田んぼでは稲刈りの時期を迎えました。
今年は日照不足で少し心配でしたがそこそこに穂も膨らんでくれました。
収穫って喜ばしいことなのに稲刈りだけはなぜか少しセンチな気持ちになります。
台風にも耐え、がんばって育った稲たちを刈り取った後は感慨無量です。
お米作りを始めて良かったこと
↑いい写真が撮れたと思ったら指が入ってました。
お米作りをしている事を友人に話すと十中八九「なんで?」と聞かれます。
その気持ちはよくわかります。笑
でもお米作りを始めて良かったな~ということがたくさんあるので、今回はその話をしようかと思います。
始めたきっかけは「日常に自然と関わる時間を作りたかったから」です。なのでサーフィンも同じ時期に始めました。
お米作りを始めてから自分の中で格段に変わった事がいくつかあります。
まず、怒らなくなりました。
田んぼを始めた1年目の時に「お米は愛情をかけた分だけちゃんと返ってくるからね」と言われました。
なので田植えの時、1本1本声を掛けながら植えました。
「元気に育てよ」とか、「大きくなってね」とか。
最終的にレパートリーがなくなって、
「かわいいよ」と言いながら植えてました。笑
草取りの時も、雑草とはいえ生き物なので
「ごめんね、ありがとう」という気持ちでしてました。そもそも”雑”と付けたのは人間の都合です。
そうこうしていると”怒り”という感情がどれだけ無意味なことか疑問になってきました。
何よりも「自分以外の存在に愛情のエネルギーを向けることって心地よいんだな」
と気づきました。
その日の田んぼからの帰り道、渋滞中の高速道路で無理に割り込まれたりクラクションを鳴らされても、
「意地を張んないで譲ってあげよう」としたほうが、後々の気分は良かったんです。
だからどんな出来事にも愛情を持ってにこやかに振る舞うほうが、最終的に自分の状態は良くなると思います。
シンプルに、怒ってもいいこと無いですよね。
人生を変えたお米作り
僕が借りている田んぼ一帯は何年も除草剤や化学肥料を使っておらず、僕も当然無農薬でお米を作っています。
なので田んぼを貸してくれているNPOの方々や、僕と同じように田んぼを借りてお米作りをしている方々はみんなオーガニックを取り入れています。
そういうコミュニティで過ごしていると、やっぱり話題にあがるのが環境問題です。
僕も小さいころから自然で遊ぶことが好きなので地球環境が何となくやばい状態なんだな、とは認識していました。
しかし具体的に何が問題で何をしなきゃいけないのか、自分1人にできる事はあるのかは分からず終いでした。
小さくてもいいから何かしようと思い、まずは近所のゴミ拾いから始めました。もちろんそれが地球環境を変えるわけはありませんが「なんでもいいから何か始めよう」と、ただそれだけでした。
ゴミ拾いをしてみて思ったことは、「そもそもなんでこんなにゴミが多いんだ?」でした。
なので自分は生活の中でなるべくゴミを出さないようにしようと決めました。
その延長でエネルギー問題を気にするようになり、原発や石油の事について調べると戦争の話に行きつき紛争や貧困について気にするようになりました。
その結果、微々たるものですが今では難民支援をしています。
偉ぶりたいからこの話をしているのではなく、田んぼがきっかけでオーガニックカルチャーを知り、何ができるかわからなかった人間がゴミ拾いをして、最終的に世界平和を望んでエネルギーを使うようになったんです。
田んぼを借りて、お米作りを始めた。
たったそれだけです。