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30代で広告業界にて異彩を放つ、森代表のやる理由とは?

今回は若者の心に刺さるクリエイティブ制作会社として業界内で異彩を放つ、株式会社OFBYFOR(通称OBF)の森社長にインタビューしていきます...!


ーOBFを創業したその背景についてもお聞きしたいですが、先に森社長のパーソナルな部分についてお伺いしてもよろしいでしょうか?


はい。株式会社OFBYFOR代表の森です。本日はよろしくお願いします。


ー森さんは幼少期、どんな子供だったんですか?


一人っ子だったので、いろんな習い事をしていたんですよ。それが多分、人格形成にも影響していて。例えば小学校の時は水泳、体操、ピアノ、キーボードとかあらゆるジャンルの習い事をしていました。ピアノだけは習うのが苦しかったんですけど、それ以外は特に苦もなく結構楽しくやれていました。

そんな環境だったので、それぞれのコミュニティで友達だけでなく大人の先生とも仲良くなれるよう心掛けていて、相手がどんなことが好きなのか、どんなことを考えているのかなど自然に考えるようになりました。


ーそこで、コミュニケーション能力が上がったんですか?


そうですね。生きてくためにコミュニケーション能力を後から身につけた、みたいな感じです。


ー先生や友達と仲が良い方が楽しいですもんね。親御さんは教育熱心な方だったんですか?


そうですね。でもよく言う教育熱心な感じではなくて「導入」がすごい上手かったんだな、って振り返ってみて思います。ガミガミ「やりなさい!」という感じではなくて「まずは1回行ってみようよ」みたいな感じでした。それで実際に1回やってみたら先生にも親にも褒められて楽しくなってきて、気付いたら続いていました。

ー森さんとお話ししていると多面的で様々な物事に精通しているなって感じることが多いのですが、それはやはり幼少期の経験が影響しているんでしょうか。


まさにそうだと思います。そういう経験があったから、大人になってからも何か新しい事を始めたいと思った時にビビらずにチャレンジ出来たんじゃないかなと。

どんな事でもまずは「やってみる」。そうしたら「出来るかも」って思えてきて、結果的にやり続けられてきた。今の自分が持っているスキルみたいなものは、大体がそうした流れで身についたものだと思っています。


ーバンドもやっていたんですよね?


そうですね。中3から音楽を始めたんですけど、基本的に目立ちたがり屋ではあって(笑)。バンドである程度有名になれたら良いなって思ってやってました。

ーバンド活動は社会人になってからも続けていたんですか?


はい、仕事しながらやっていました。YUKARI(現OBFクリエイター)にもクリエイティブを担当してもらって、ライブ映像を撮影して自分たちで宣伝していました。それに加えてライブの集客だったりを河口(現OBFプロデューサー)にやってもらっていて、ライブの後の打ち上げの準備とかをしてくれるのも河口でした。


ーOBFの前身が、ここからスタートしてるんですね。


今思えばそうですね。ライブの当日に映像を撮影して、その次の日にはすぐにSNSで出すっていうプロモーションをやってたんです。ファッションブランドとのコラボとかも企画して、トラックメーカーが楽曲を作って、ボーカルがキャストとして出演して、その企画書とか映像構成を考えるのが僕でした。自分たちのバンドをよりリッチに見せるために始めたんです。

とにかくプロモーションが重要だということに気づいたのは、この時でしたね。大学生の頃から、グラフィック・インスタレーション・建築・デザインなど、いわゆる「クリエイティブ」が大好きだったので、その頃からクリエイティブ制作とかプロモーション企画をやっている会社や、その業界で活躍している人達のことはチェックしていました。

ー森さんって、OBFを創業する前は、何社か会社に勤めていたこともあるんですよね?


一社目は一般新卒で大手繊維メーカーに入社して、インナー系の生地の営業をやっていました。ウェディングドレスとかに使われる生地や繊維のチェックをするような職種で、いわゆる「攻めの営業」とはまた少し違って「営業企画」という仕事でした。

最初の1年目は、福井や金沢の繊維工場に新幹線で頻繁に行き来していました。例えば、ドレスの生地用の繊維を作る過程で糸が切れちゃったりするんですが、それって「品質不良」という評価になってしまうんですよ。なので、それを改善するために工場の人に会いに行って、現場の人達の課題をちゃんと聞き取って、しっかり関係性を作っていく、といった事が仕事でした。

「お茶を飲みながら工場の人達と話すのも大事な仕事なんだ」みたいに思って仕事していたんですけど、地方の工場の人達は、新卒一年目の新人の僕なんかに対しても「大手の会社の人が来てくれた」って喜んでくれるんです。わざわざ駅まで車を出してくれたり、VIP対応みたいな感じで。

でも、自分の気持ちとしては全然納得がいかなくて。あくまで自分に「大企業の看板」があるから成り立っているだけだなって思っちゃったんです。自分はやっぱり「自分自身の力で評価されたい」と思い、その能力を身につけるために二社目に転職しました。


ーその次がITのスタートアップ企業ですか?この頃のスタートアップってかなり大変だったんじゃないですか?


はい、毎日死にそうでした(笑)。ITがトレンド化してスタートアップ企業がたくさん出始めた時期の、初期から中盤くらいですね。スマートニュースみたいなアプリやサービスがどんどん出た時代です。アプリ戦国時代です。

めちゃくちゃ忙しい毎日ではあったんですが「とにかく成長したい」っていう気持ちの方が強かったんです。ただ、成長している実感は得られていたんですけど実際には毎日ボコボコにされてたんで、偉そうなことは全く言えないですね(笑)。


ー森さんでもそういう時代があったんですね。

今になって思えば、当時はもう本当に笑っちゃうくらいダメダメでしたよ(笑)。その会社は最終的にM&Aされましたが、売却が完了する前に他社へ移っていく人も多かったです。「この人の下でもっと頑張りたい!」って感じるくらい尊敬していた先輩もこのタイミングで辞めちゃって。

でも、営業という仕事が自分の中で楽しくなってきたし「やり方」みたいなものが自分なりに分かってきたタイミングでもあったので、自分のキャリアが途切れてしまうのが嫌で、職種は変えずに営業を続けて、スキルや経験知を高めていきたいと思っていました。

ーそういう意味では、ステップアップだったんですか?


そうです。その次に株式会社DeNAに入社したんですが、DeNAはとにかく「頭の回転が速い」人が多くて。「営業力」も半端じゃない人達ばっかりでした。入社する前からビジネスパーソンとしてのレベルがめちゃくちゃ高い人しかいない会社だっていう認識が強かったので、その中で結果出せたら自分に自信を持てるなと思って入りました。


ーあえて厳しいところに身を置いて、どこまでいけるかという感覚だったんですね。


Webメディアの立ち上げの部署に配属されて、メディアという「受け皿」はあるけど肝心の営業メニューがない。だからまずメニューを作ろう、っていう感じでした。立ち上げから営業戦略の策定までといった行程を一気に全部経験することが出来て、最終的に年間予算も無事達成でき、結果を出せたと思っています。


ーそこで結果が出て、満足はしなかったんですか?


DeNAがやっているMERYっていうWebメディアがあったのですが、そこに異動したいなと当時は思っていたんですよ。だけどそう思っていた矢先、僕が好きなストリート系ジャンルのファッションメディアへのご縁があり、悩んだんですが、結果的にそっちへ移りました。

ーこの頃タトゥーシールの販売もされてたと聞きました。


「クリエイター」という肩書きの「ものづくりをする人達」が昔から好きだったので、クリエイターさん達の宣伝になればと思って会社員の傍らやってました。当時タトゥーシールって世の中にまだ無かったので、そのサービス、ブランドを創ったら面白いんじゃないかって。購入してくださった方へのお礼の手紙とかを可愛い丸文字みたいなので書いて送ってました。裏側の運用がすごい大変でしたね(笑)。


ータトゥーシールをやってる頃に河口さんにお会いしたとか。


そうですね。この時期に原宿にあったヘアサロンで開催された交流会で河口と出会ってます。


ーこの会には定期的に参加されてたんですか?


いや、それがこの1回だけなんです(笑)。ここで河口と初めて出会うことになるんですが「その時の1回が今に繋がった」みたいなことを考えると何だか鳥肌立ちますね。


ーその時の森さんから河口さんへの印象は覚えてますか?


めちゃくちゃ覚えてます。河口本人にも何度も言ってますけど、第一印象はとにかくもう、本当に嫌いなタイプでした(笑)。河口も僕も平成元年生まれなんですが「元年生まれ皆で何か面白いことやろう」って交流会の場でめちゃめちゃ言ってて。でも僕は結局何もできない口だけの人が苦手なで、最初は河口もそのタイプなんだろうなって思ってました。

ー森さんはこれまで自ら行動して、結果も出してきたっていうこともあったから嫌悪感があったんですかね。


というよりはむしろ、当時の河口を見ていた時に自分と重ねて感じていた部分があったのかもしれません。それまでの人生の中で「有言実行」が高レベルで出来ている人たちを沢山見てきたので「焦り」みたいなものを河口を通して自分も感じてしまったというか...ちょっとイライラしていたのかもしれませんね笑


ー悪かった第一印象から何がきっかけで河口さんと仲良くなったんですか?


ある日ふと、先述のバンド活動とそれに紐づくプロモーション活動のことを河口に話してみようって思ったんです。そうしたら河口が「面白そうだから、手伝わせて!」って即答で言ってきて。でも正直あんまり期待をしていなくて「そんなに言うならやってもらおうかな?」くらいの感じでした。


ーそれで手伝ってもらったのがバンドの集客、ビジュアル制作、打ち上げなどのオーガナイズなんですね。


はい。バンドとファションブランドとのコラボも仕掛けたいと考えていた自分からすると、河口はとにかくファッションが好きで知識があって、ファッション業界の人脈も持っていそうだしな、とも思ったんですよ。

ーその時点でまだ信じてないけども、とりあえずやってみてもらおうかなという温度感だったんですね。


「どう返してくるかな」みたいには思っていました。そうしたら僕が話してすぐに「こういうブランドやってる人知ってるよ」とか「このショップの子に話してみたよ」って次々返してくれて、正直すごく驚きました。

「イベントの主催者に声かけてみたんだけど、打ち合わせは何日にしたら良いかな」って、既に打ち合わせの日付の調整までしてるときまでありました(笑)。

ー河口さん、さすがです...!!(笑)


あとは、対価というかお金とかはどう考えているんだろうなと思っていたんですけど、いつまでたっても全くそういう話をしてこなくて。僕から「何を返せばいい?」って聞いたら「俺は楽しくてやってるだけだから、そういうのいらないよ」って真顔で言うんですよ。でも、そういう人も僕は"信用"ができないんで「逆に怪しいな…」とまで思っていて。絶対に何か後で言ってくるなって暫く疑ってました(笑)。

でもその後も、本当にずっと言ってこなくて...!「あ、本当にこいつはいい奴なんだな」ってその辺りでやっと気付きました。

自分はつくづくメリット、デメリット主義の人間なので、そういう考え方を全くしない生き物に初めて会った、って感じだったんです。感動したというか、むしろドン引きしました。カルチャーショックでしょ?そういう人がいるんだって(笑)。

自分の"ピュアじゃなさ"をすごい感じられて、こういう生き方とかこういう人ってすごいな、尊敬するなって本気で思いました。ギブをしまくってる人生なんでしょうね。自分とは本当に違う生き物だ、みたいな感覚なんです。

思うに、河口と僕はもう元々の性格から真逆なんですよ。でも今は、大切な軸みたいなところは事あるごとにしっかり共有していくようになったので、一緒にチームをやっていく中での芯の部分でズレたりはしないんですけどね。


ー自分にないところをカバーできる最強の相棒ですね。河口さんはインタビューの中で森さんのことを「ギブし続ける事が出来る人」って仰ってましたが、むしろ河口さんの方が最初にギブしてたんですね。


そうですね。色々なモノやコト、人に対しての可能性を心の底から真っ直ぐに信じていたりとか、すごいいいなって思いました。


ー河口さんと出会ってなかったら、OBFこんな感じになってなかったですか?


絶対になっていないですね。考えられない。非常に大きな存在です。

ー最高ですね。少し話は戻るんですけど、OBFの前身のバンド時代に、ファッションブランドからクリエイティブを創って欲しいと依頼が入ったんですよね?


そうですね。だんだんと依頼の件数が増えていって、それに応じて制作の幅が広がっていったり質が高くなっていって、自分たちのチーム名を決めようみたいな話が出たんです。その時にOFBYFOR TOKYOと名付けました。(OFBYFORの名前の由来については、また今度!)

その後も順調に売り上げも伸びていって、これはもうフリーランス集団としてやっていける規模じゃないよねってことで2020年に法人化をしました。


ー募集記事にも書いてあるOBFメソッド、応募者さんにも読んでもらいたいですけど、まさに森さんご自身を具現化しているな、と思いました。


そうですね。これまでにIT業界も通ってきているので、特にスピード感は個人としてもチームとしても、とても大切にしてます。

ー森さんは今、やりたい事を仕事に出来ているという感覚ですか?


まさにその感覚ですね!動画やビジュアルという「クリエイティブの企画・制作」って、これまでの人生で僕がただただ好きでやってきたことの結集な気がしていて。好きなものを全部合算して、得意なことと合わさって仕事になっていった、って感じですね。


ーOBFでの仕事の面白さはどこにあると思いますか?


トップクライアントのクリエイティブを同じ視座の高さで制作できること、だと思っています。実際にそれが出来ている、やり続けられている自負があります。

僕たちOBFは「クライアントからオーダーされたものを、そのまま制作する」みたいなことはやっていなくて。自分達自身のことも1つの「ブランド」だと考えているので、言われたことを自分達なりに解釈して独自性を高めて、最終的に「クリエイティブ」としてどういった形に落とし込むかを、とにかく考えながらやり続けています。

アート性の高いクリエイティブを武器にしている分、ビジネスとどう折り合いを付けていくかはいつも勝負です。一般的な広告って"答え"が見つけやすいものだと思っているんですが、アート性を高めながら広告としてのメッセージも込めた上で世の中に出すということは、すごく難易度が高いことだと常に感じています。

ー森さんはクリエイターさんを育てるというような、原石を磨いていくことが好きなんですか?


僕個人の感覚や価値観で言えば、大好きですね。OBFというチームの中で自分がやるべき役割だとも思っていますし、OBFに所属しているクリエイター達が日本を飛び出して世界的な知名度や評価を得て、最後には何百万円、何千万円って稼げるようにしていきたい。「クリエイティブや芸術って稼げなくてもいい」という風潮があると思うのですが、僕はそれが嫌で、「好きなことをやってちゃんと稼げる」ところまで導きたいと思っています。

ただ勿論、1人のクリエイターを伸ばしていくのにはとても時間が必要になると思っているので、僕1人で大人数をマネジメントするのはやっぱり難しいとも思っています。

っていうのも、マネジメントをする以上はクリエイターが経済面で安定するまでは、しっかりバックアップしていかないといけないと思っていて。クリエイターは仕事がなければその月の収入が0円になってしまう可能性も全然あるじゃないですか。「OBFに入ったけど全然仕事がないです」なんて事になったら元も子もないので、クリエイターのチーム加入に関してはお互いに条件やマインドが合えば、って感じでかなり吟味して考えています。

出典:所属クリエイターmidoriの雑誌smartでのインタビュー記事。「自分らしいクリエイティブな自宅スペースを持っている。」

ーこれからのヴィジョンを聞かせて下さい。


まだまだ模索してるところではあるんですけど、世の中に影響を与えるアーティストやクリエイターを輩出したいとずっと思っています。その為にまず必要なことはアートとビジネスを両立させること。

ただ、もっと「アートを楽しむ」みたいなこともやっていきたいんですよね。例えば美術館みたいな場所を創るとか。堅苦しくはしたくなくて、服が見れてアートにも触れられて、みたいな場所をつくりたい。「事業領域」っていうと少し大袈裟ですけど、それをインテリアデザインの分野にも拡張して「総合的なアート空間を創る」ようなことがやってみたいですね。


ー最後にOBFに応募してみたいなって方にメッセージがあれば、お聞きしたいです。


最終的には、今の自分の役割である (OBFからアウトプットされるクリエイティブに責任を持つという意味での)クリエイティブディレクターの役職を渡しても良いと思ってるんですよ。勿論、そのための基準は厳しいのですが。

この業界って簡単には一流になれないし、クリエイティブディレクターになれるのも本当に一握りです。ただ、僕らのチームでクリエイティブを創る経験を培えば、そのチャンスってもっと身近にあると思うし、出来ることなら任せていきたいいなとも思っています。

勿論、撮影のことや撮影進行のこと、業界のこと、クリエイターのこと、全部を網羅していかないといけないので、そんなに簡単なことでは決してありません。それでも、可能性としては視野には入れています。

僕らが今までやってきたこと、知ってることは惜しまず全部教えたいと思っていますし。プレゼンや企画、営業だったり。成長の機会はめちゃくちゃあると思いますよ。

新しいメンバーを迎える上で求める人間性というか、欠かせないのは打たれ強さと明るさだなと思います。そう簡単に結果や成果は出せないからこそ、結果が出るまで粘れる人に入って欲しいなと思ってます。


ー森さんの求める「打たれ強さ」や「粘り強さ」の度合いは、生半可なものではないですよね?


そうですね。でも、どこでも一緒だと思います。どんな業界やコミュニティでも、その中で結果を出してる人って努力の量や質が半端ないですよね。


ーでも逆に努力をすれば、手に入るってことですよね。


聞いたことないんですよね、本当の意味で努力をし続けても手に入らなかった話って。この業界にいる中で新しく出会ったり、プロジェクトでご一緒する方々に話を聞いてても、皆さん全員止まらない。常に新しいことをやってますよね。最終的にはやっぱり、努力出来る人、努力し続けられる人がチャンスを掴んでいくんだと思います。


ー森社長の過去の背景があって、今のOBFがあるんだなということを感じました。ビジネスとアートを両立させるという強い信念を感じ、とても素敵な会社だと思えました。本日はインタビューを受けて頂いてありがとうございました。


こちらこそ、深掘りして頂いてありがとうございました!

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