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クレドの誕生の背景と、『エンドユーザー想い』『クライアント想い』について前回の記事で加藤さん(加藤社長)に社員の私自らインタビューしたものを記事にしました。今回はその続き。『仲間想い・自分想い』『誠実と納得』の残りの3つについての部分を公開します。
—仲間のことを大切にする、自分のことを考えるとはよく聞く言葉です。でも実際にリモートでの仕事をしているとすごく難しいなと感じることは少なくありません。「クレドのなかの『仲間想い・自分想い』では相手のよいところを拾い上げ、相手を想って発言できるかが大事なこと」と加藤さん。
加藤さん「リモートは黙々と自分の作業をやることができてしまいます。人に干渉しなくてもいいと思ったら、実際に干渉せずに過ごせますしね。それでそういった環境の中でも『仲間想い・自分想い』を忘れず実行に移すための役割として「THANKS GIFT」を導入しました。一緒に働く仲間のことを知り、思いやりや感謝の気持ちを社内の文化として育てたかったんです」。
—実際に社内では部署の壁、年齢の壁を完全に取り除くことは難しいのではないでしょうか。こうした壁を乗り越えるためには想うことがベースに必要ではないかと加藤さんは言います。
加藤さん「しっかり相手のことを考えて想い合えているのであれば、そういった見えない壁を取っ払って、少し言いにくいような相手の良くないところもちゃんと言えるようになる。リモートでの勤務のなかで、こうした関係を築いていくことは簡単なことではなく、大きな課題だろうと思います。“これはいいね!”、“これはぼくは違うと思う”と率直に言い合えること。これが『仲間想い・自分想い』へと繋がっていくはずです」。
—相手のことを本当に想っているからこそ、言いにくいことも言えるのではと思います。また、そうしたことを話せる関係をつくる、環境をつくることにそれぞれのスタッフも前向きになる必要があります。私たち全員が、仲間の良いところ、悪いところを言い合える関係でいれるよう心がけていきたいものです。
—では『自分想い』とはなんでしょうか。これを考えることは意外に難しいかもしれません。誰もが「こういう存在になりたい」「自分はこれができるようになりたい」という自己実現について考えることがあると思います。これをかいなでは「かなえてほしい」と加藤さんは考えています。
加藤さん「例えば“こういうデザインができるようになりたい”という目標は立てやすいですよね。でも“こういう人間になりたい”という大きい将来の目標はなかなか立てづらい。仕事も仕事で常に回り続けていてなかなか完結はしません。
自己実現については、みなさんそれぞれに家族があり、場合によっては育児もしながらだと思います。それぞれがその関係性のなかで、自分がどんな自己実現をしたいのかをまずは考えてほしいと思っています。かいなはその自己実現=「自分想い」のために必要なことをサポートしていける会社であり続けたいと思います」。
—自分のことを想うからこそ、仲間のことも真剣に考えられるのかもしれません。また、仲間のことを想うのなら自分のことについて真剣に考えることが重要なのかもしれません。
—リモート環境の中では人それぞれが違う環境で働いています。スタッフの中には仕事中に子供がいて作業になかなか集中できないケースもあれば、リモートだから集中しやすい人もいます。当然、いろんな意見があります。その中で『創るを楽しむ』ためにはどんなことが必要なのでしょうか。
加藤さん「リモート下で働く環境を統一するのは難しいですよね。だからこそ会社でやれる取り組みとして業務フローを固めていく動きをしています。例えば、この作業が苦手な人は担当を変更して得意な作業の担当と変わってもらうなんていったこと。工程のなかで適材適所をきちんと考えた管理をしていくことですね」。
—これで業務として最低限のことを守りやすくなれないかという工夫をまずしていくことを考えていると加藤さん。
加藤さん「『創るを楽しむ』には、まず納期を守るなどのある程度のことができていることが最低条件ではないかと考えています。webサイトの制作はディレクション→デザイン→コーディングと工程を踏んで進めていくため、自分が適正な工程で仕事を進めないと周りの人に迷惑になってしまいます。
ですので「創るを楽しむ」の最低条件を守るためには、“まず自分にとって適している仕事をやるべきである”と考えて管理の仕方を見直しました。
この最低条件をクリアした上で次に作ったものがどう評価されるかが大事です。かいなの場合、まずはお客さまや仲間からのフィードバックがあります。その後、運用して継続していきます。その中で結果がどう出るか、良い部分も悪い部分もわかってしまいます。そうした評価を含めて楽しんでいくことがクレドの「創るを楽しむ」に繋がっていくのではないかと思っています」。
—楽しむためには最低条件が確かにあります。そしてそれぞれのスタッフが働く環境もあります。そうした中でしっかりと最低条件をクリアできるように業務を管理し、そのうえで評価を受けて楽しむ環境をみんなで構築していくことができるはずです。そしてそれがこの「創るを楽しむ」につながっていく部分です。
加藤さん「『創るを楽しむ』のために大事なことの一つに日々のコミュニケーションがあると思ってます。これは『仲間想い・自分想い』なんかともつながっていますが、自分が何らかの理由で厳しいなと思っている時に打ち合わせや会議があるとしんどいと思うことがあると思います。その反面、話すともやもやが解消されて気が晴れ、作業に集中できたりする場合もある。
そういったことを考えるとどんな状況であっても『創るを楽しむ』にはコミュニケーションは大事だと思いますね。
また、クライアントやエンドユーザーのように具体的に“誰かのために”やっている仕事です。その中で創るのを楽しむためには直接仕事の中で関わる人やそうではないスタッフ、また提案を必要としているクライアント、そしてできたものを受け取るエンドユーザーとのコミュニケーションがそこにいます。そうした相手がいるものであると認識することが、何かを創るための条件としては必須だと思います。
社内ではどうしてもそうしたコミュニケーションを取る機会が多い人と少ない人では取り組む姿勢が変わってきているのはなんとなくわかります。スタッフも進んでコミュニケーションを取れる環境をこれからも作り続けていきたいですね」。
—まず創作に関わる環境を作っていくこと、そして目標をもって取り組むことはやりがいや楽しさに繋がっていきます。誰かに喜んでもらえることはわかりやすくやりがいにつながります。逆によい仲間やお客さまとのコミュニケーションの中で“もっとできたな”と自分で感じる部分が出てくれば、それが挑戦すべき目標になることも少なくありません。
—そして最初に出てきた「誠実」ということを含んだクレド「誠実と納得」について最後に聴きました。
加藤さん「例えばデザインの場合、少し前に利用した素材を流用したり、テンプレートのようなものを社内で作り、それをベースにして作業を進めるなど効率化できる部分はいくらでもあります。
かいなはオーダーメイドで創ることにこだわっています。ですが、その仕事ぶりが誠実かどうかという評価は私たちが決めることではありません。私はゼロからお客さまのために考え、それを組み上げていくことが誠実なものづくりだと思います。
オーダーメイドのスクラッチのデザイン、コーディング、ライティングから現れる誠実さは考える時間、向き合う時間だと思っています。これは決してそのかける時間が長ければいいということではありません。お客さんのためにゼロから、いちから考えていくことができているのかということ。
テンプレートなどを使用する場合、どうしても、そのテンプレートを作った時の発想や思想などが混ざってしまうことになります。でもデザインをするということ自体は無からのものではなく、今までの経験の蓄積を反映して進んでいく作業でもあります。
そうしたことを考えると誠実さを守るために大事なことはきちんと向き合うことではないかと思います。そして、きちんと向き合うために“ゼロからお客さんのことを考えて制作をする”ことです。
お客さんのことを考えた時に、自分の仕事に対しては“納得いかない、どうしても時間が足りなかった”と思うことは少なからずおこります。納期がないとかそういった事情はやむを得ない場合もあるからです。
そういう時に目指すべきは“与えられた時間内で自分にとって納得できるものが作れるかどうか”ではないかと思います。
しっかりとそうした部分をプレゼンできていていて“これはこういうところにこだわってやりました”という納得感があることです。自分達にしかできない、納得のいく仕事をすることが『誠実と納得』に繋がっていくと考えています」。
—誠実に仕事に向き合い、お客さまに向き合うからこそ、納得は生まれるのかも知れません。その時その時のベストを尽くすことは、その他のクレドにも繋がっているとも思います。
—前回紹介した「THANKS GIFT」の実施もクレドの浸透を考えた一つです。そして、このクレドをさらに浸透していくために、加藤さんは「クレドやミッション、ビジョンを日々の業務のなかで照らし合わせていくしかない」といいます。
加藤さん「自分達の行動がクレドに沿っているかどうかは後になると振り返ることは難しい。日々の習慣にできるようなことを作っていくべきだと思っています。
また管理を担当するスタッフもクレドやバリューを指標にして業務を評価していくことになります。自分自身で行動や仕事の中身を振り返ること、そして、他者からの客観的な評価を受けることが大事になってきます。
評価する時にも、例えばデザインの公開が完了したら他の人から“このデザインはクレドの『誠実と納得』に照らし合わせても素晴らしい”というようなクレドの中からの評価を受けたりする。
また、逆に“『エンドユーザー想い』のクレドを考慮するとちょっと使いずらいんじゃないでしょうか?”"今回のデザインの進め方はちょっとクライアントに寄りすぎて、エンドユーザーへの誠実さにかけるのではないか?”などの指摘の意見もクレドをもとに言うことができます」。
—仕事の評価をどこに置くかということは曖昧です。それもクレドを使うことでいろいろな指標として確かに設定できます。
加藤さん「それぞれの人で評価する点は異なります。異なる個人が自分の行動と会社がどう向き合うのか、また、これからどんな会社になってほしいのか、それを受けて自分はどう感じるのかの検証をし続けていくこと‥こうしたことがクレドの浸透に繋がってくと思っています」。
—クレドの浸透に向けた環境づくりはまだかいなでも始まったばかり。でもこれが浸透すればポジティブな空気の流れ、それぞれにあった環境での仕事、そして関係が生まれるのかなと期待していますし、ぜひ積極的にクレドを使いたいと思っています。
クレドは最初にも書きましたが私たちが「どう行動すべきか」「なにを仕事の中で求めるか」というものです。
わたしたちは同じ会社で働いていますが、それぞれの個性が違い、働く環境が違うように、取り扱う案件やお客様、そして会社内での役割もそれぞれ違います。これはどんな仕事でも同じことですが、その中で協力して仕事を楽しみ、よりよいものを作っていくために、かいなのスタッフとしてどうあるべきか、どうやって取り組むか、迷った時にどう進むのかを示すものがこのクレドです。
1人の力でできることは決して大きくありません。しかし、協力すれば大きな仕事をし、大きな成果を生み出すことが可能です。自分がいて、仲間がいて、クライアントがいて、そしてエンドユーザーのみなさんがいます。そうしたつながりの中で私たちの仕事がより輝くように、そして結果的に多くの人のかがやきにつながることになれば素晴らしいなと今回の取材を通して想うのでした。
前後編に渡りお読みいただきありがとうございました。