伝統的チャ樹栽培「ミアン林」
タイ紅茶の魅力その2タイ北部山地には森林を利用しながら古代から維持されているチャ樹栽培があります。収穫された茶葉は発酵茶「ミアン(miang)」と呼ばれる噛み茶に用いられ、食後や来客時に食したり、冠婚葬祭を含む宗教儀礼にはミアンが供されます。林内茶園は「ミアン林」と呼ばれており、その地域周辺には、森林資源を利用し、ミアンを生産する村が点在しています。ミアンは、森を利用しながら自然環境の中で育つため丈夫で、昆虫や寄生虫に対する自然な防御力を備えています。そのため、化学的に合成された肥料や農薬を使用する必要がなく、環境にもやさしい栽培方法で生産することができます。昨今の急激な社会変化に、生活...