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ハード設計者からAI検査のCSへキャリア転換!活かせる強みとやりがいを聞いてみた

こんにちは、MENOU採用担当の岩田です。 MENOU社員インタビュー、今回はカスタマーサクセスチームの福岡さんに登場していただきます!

福岡さんはこれまで大手メーカーでハード設計者として働いてきました。AIスタートアップとハード設計は一見関連性が低いようにも思えますが、どのようにこれまでのご経験を活かしているのか、同ポジションにご興味ある方は是非ご覧ください。

――MENOUに入る前のキャリアを教えてください。 

はい、新卒で大手光学機器メーカーに入社し、最初の5年間は配電盤の設計部署に配属されました。そこでは筐体設計や強電と呼ばれる領域で技術を磨いてきました。実は入社前は研究開発に携わりたいと考えていて、大学も機械系だったのにも関わらず、電気が主役の現場に配属されたのには当時は驚きましたね。 

ただ、最初に配属された部署で設計者としての基礎を学べましたし、今では良かったと感じています。大学の研究室ではコアな技術の研究のみを行うため、実際の製造に関しては想定していませんでしたが、前職では企業で設計者として働く上で必要な調達業務や製造現場への展開など、モノづくりに必要不可欠なプロセスに広く関わることができました。 

――当時、西本さん(当社のCEO)とも仕事をされていたんですよね? 

そうなんです。働いて何年か後に、励照さん(CEO西本)が新卒として入社してきたんですよね。しばらくは配電盤設計の仕事を一緒にしていましたが、後半では外観検査装置をつくるという新規の仕事を行いました。ただ、もともとの設計業務も引き続き忙しく、新しいことを行うのは励照さんの方が向いているとも感じていたので、既存の仕事は極力自分が受け、検査装置の開発は彼に一任するといった役割分担にしていました。 

――そうだったんですね。その後、西本さんが外観検査の分野で起業することを決めてからはずっと「福岡さんもぜひ一緒にやりましょう」と言われていたとか。 

誘ってもらい嬉しい気持ちはあったのですが、最初は断っていました。というのも、MENOUはあくまでもソフトウェアが主役の会社で、ハードの設計者である自分が入社しても力になれないだろうと感じていたからです。それと、仙台支社に異動していたのですが、そこでの仕事にやりがいを持っていたのもあります。 

――仙台では、どのような仕事をされていたんですか? 

エンコーダの設計を担当していました。エンコーダはモーターに必ず使用される部品ということもあり生産台数が非常に多く、1円のコストカットでも利益に大きく響いてきます。自分の機械設計のスキルを活かして提案し、コストカットに貢献できたことはやりがいがありましたね。 

また、仙台支社の方々はとても優しく、根気強い人たちが多かったです。コストダウンの話でも、設計者だけで取り組むのではなく、部署全体で頑張ろうという雰囲気がありました。調達の人も協力的でしたし、現場の方も彼ら目線でやりやすい方法を教えてくれました。 

――そんな中、MENOUへのジョインに心が動いたきっかけは何だったのでしょう? 

そうですね、定期的に声をかけてくれていて、ある時からMENOU-TE(※)が徐々に導入を広げてきているという話も聞いていました。「順調なら良かった」と思って詳しく状況を聞いていたのですが、実態は人手が足りないこともあり代表自らも現場導入のために駆け回っていると言うのです。 

※『AI検査 MENOU』を構成するツールの一つ。創業当初はMENOU-TEのみ提供していた。 

前提としてMENOU-TEは欠陥を検出するAI作成のためのソフトウェアですが、お客様の現場で外観検査を自動化するためには作成したAIを製造ラインに組み込む必要があります。この工程で機械や電気周りの知識が求められますが、人手が足りず、励照さんが対応しているという状況でした。 

そういった状況を聞いて、彼にはCEOとして他にやるべきことがあるはずと感じましたし、自分が入社することで貢献できるという確信を持ちました。 

前職では3製品の立ち上げに携わらせてもらったことでやりきった感もありましたし、当時コロナ禍でなかなか子供を兵庫にいる両親に会わせてあげられていなかったのですが、MENOUではリモート勤務が可能なので実家近くで働けるというのも魅力でした。色々なことが重なってMENOUにジョインすることを決めました。 

――ここからは、MENOUでの業務についてお聞きしたいと思います。
MENOUで担っているミッションや業務内容について教えていただけますか? 

MENOUではカスタマーサクセスを担当しています。お客様の現場でAI外観検査システムを早急に立ち上げ正常稼働させて、お客様の満足度を高めることがミッションとなります。 

業務内容は一言では説明が難しいところではあるのですが、ミッション達成のために必要なことは何でも行っています。主には、『AI検査 MENOU』を利用したAIの開発や製造ラインへの組み込み、お客様自身が『AI検査 MENOU』を使いこなせるようオンラインミーティングや電話、MENOUフォーラムでのサポートを担当しています。 

製造ラインへの組み込みでは、撮像装置の選定~調達~設計から、センサを使って製品が通過するのを検知する、OK/NG判定を各種PLCやデジタルIOボードに出力するといったことが必要ですので、これまでの設計経験を活かしながら、現場に合わせたサポートを行っています。 

――業務の中で、福岡さんが注力されてきたことはなんですか? 

私が入社した当初はお客様数も今ほど多くなく、それぞれの案件に合わせて対応するという進め方をしていました。この進め方は柔軟に対応できるというメリットもある反面、対応するメンバーによってクオリティがばらつくと感じていましたので、カスタマーサクセス業務の型化に注力してきました。具体的には、誰でも撮像装置の調達ができるようなツールを作成したり、お客様と初めにすり合わせるべきスケジュールやTODOリストのテンプレート化を行ったりしました。 

またお客様との関わりの中では、お客様がどのように進めたいかをきちんと聞くことを大切にしています。お客様には、すぐにシステムを立ち上げたい方もいれば、スケジュールは急いでいないので、自社でシステムを使いこなせるようにじっくりと進めたい方もいます。最終的にはどのお客様も自社でシステムを運用できるようにしていただくことを目指していますが、急ぐお客様にはまず現場で使えるシステムをMENOU主導で立ち上げた後に、お客様内での運用体制を整理したり操作方法をトレーニングしたりするなど、順番を工夫しています。 

――クオリティの標準化に取り組まれてきたのですね。カスタマーサクセスの方々のバックグラウンドは様々なので、難しかった面もあるのではないですか? 

カスタマーサクセスの守備範囲はかなり幅広いので、一人で案件に対応しようとすると、先ほどのツールやテンプレートを用意していたとしてもクオリティを標準化するのは難しいです。ですので、チーム内で協力し合うことは欠かせず、SlackやバーチャルオフィスツールのGatherでほかのメンバーから相談された際には、課題解決のために一緒になって案を練ります。 

私は先ほどお話ししたように、ハード設計の分野に強みを持っていますが、AIで欠陥を検出することはあまり得意ではありませんでした。外観検査の知見が豊富な他のメンバーにサポートしてもらいながら、最近ではAI検出もモノになってきた感覚があります。 

逆に、自分のハードウェア周りの知識に関しては惜しみなくメンバーにアドバイスするようにしています。 

――チームでの目標についても教えてください。 

チームのミッションは先ほどの通り「AI外観検査装置の現場稼働」なので、これを達成するためにお客様が現場でどれだけ活用していただけているかをステータス化して把握し、あるステータス以上のお客様を〇%以上にする、といった目標を設定しています。 

立ち上げ中のお客様に加えて、すでに安定稼働されているお客様も含めて大体10~20社くらいをメインで担当し、それぞれのお客様の稼働ステータスを上げられるよう、日々取り組んでいます。 

――福岡さんが感じるMENOUのカスタマーサクセスのやりがいは何ですか? 

ひとつは、様々な業種のお客様に関わることができる点ですね。メーカーに勤めている方の中には同じ悩みを持っている方も多いのではないかと思いますが、これまで私は数年単位で固定のお客様向けに仕事をしてきました。MENOUでは年に2倍程度のスピードで新規のお客様も増えていますし、お客様の内製化をサポートする仕事なので、出張のたびに今日はどんな現場なんだろう!とワクワクしています。 

また、機械だけでなく電気やAIといった分野にも携われますし、設計だけでなく立ち上げも行います。業務範囲が広いことは色々と手広くやりたい自分には合っていると感じます。 

でもなんといっても一番は、自分の取り組みでお客様の現場が変わっていくのが明確に感じられることです。以前別の検査装置メーカーに頼んでもうまくいかなかった経緯があり、「検査自動化なんて結局うまくいかないのではないか?」と半信半疑なお客様の現場も少なくありません。そういった現場でAI検査の導入によって検査自動化が進み、「次は他のラインへ展開したい」とお客様の方から連絡をいただけると大きなやりがいを感じます。 

――福岡さんは現在、兵庫県で働いていますよね。ハード設計業務を行いながら、本社や他のメンバーと離れた場所でどのように働いているのか、詳しく教えていただけますか? 

割合的にはお客様訪問がある日とない日で2:3くらいです。 

お客様訪問がある日は、お客様が遠方の場合は出張になります。近場のお客様の場合は朝、早くから準備をして訪問し、午後には帰宅して報告書を書いたり、他の仕事をしたりしています。 

お客様訪問がない日は、自宅でお客様の作成したAIワークスペースの改善や設計業務、調達業務などに取り組んでいます。お客様向けや社内向けの資料作成、業務標準化のための取り組みもリモートの日に行っています。 

――最後に、今後のチームの展望や今後ジョインされる方へ一言お願いします! 

来年は既存のお客様の他の製造ラインへの展開にもチームで取り組んでいきます。ただし、安定稼働した上での拡販を目指しますので、引き続きクオリティの標準化には取り組んでいきたいと思います。 

標準化に加えて、セールスチームとの情報連携や提案資料など、日々の業務以外にも改善すべき点はまだまだ残っています。手を上げれば何でもできる環境であるため、今ある技術力を活かしつつも、幅広い業務に取り組み、様々なお客様の現場を変えていく意欲のある方は、ぜひ一緒に働きましょう! 

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