ベクトルグループおよびアンティルでは、現在、PR×ショート動画の新サービスに力を入れています。
今回は、アンティルで本サービスの営業活動を推進する執行役員の吉田さん、動画制作を統括する木村さんにインタビューをし、サービス誕生の背景や、力を入れる理由、本サービスによって変わるPRの未来などを語ってもらいました。
プロフィール
・吉田侑生(写真左)
株式会社アンティル 執行役員
2017年に、新卒でベクトルグループに入社しアンティルに配属。2021年に部長、2022年よりビジネスユニット長を経験後、2025年より執行役員に就任。
金融、IT、半導体、スタートアップIPOなどのB2B、ファーストフード、通信、ファッションECなどのB2CのPR案件を担当。オフラインイベントでは国内最大のファッションショー、国内最大のスタートアップカンファレンスを担当。2022年、2024年、ファストフードのプロモーションでACC受賞。
・木村友治(写真右)
株式会社アンティル ビジネスデベロップメントユニット ユニット長
2013年民放テレビ局に入社後、制作業務に従事。
自ら企画、撮影、ディレクション、編集、生放送、さらに営業のすべての業務に関わり統括も経験。2022年11月、アンティルに入社。動画制作経験を活かした各種制作案件の進行や、単なる制作ではない戦略部分からのマーケティング戦略立案が得意分野。
ショート動画が日常生活の当たり前に。時代の変化をいち早くキャッチしサービス化。
ーー2026年度より、ベクトルグループとしても、アンティルとしても、PR×ショート動画の新サービスに注力していますよね。ショート動画に力を入れるようになった背景について教えてください。
木村:昨今、ショート動画は、老若男女問わず、生活の一部として当たり前の存在になっています。そういった背景から、ベクトルグループでは以前より、ショート動画がモノを広める主流のひとつになっていくと捉えていました。
また、アンティルでは、ショート動画でクライアントに高いパフォーマンスを提供するためには、外部委託ではなく、アルゴリズムなどの仕組みを細部まで理解する必要があると考えていました。
そのため、ショート動画が情報収集の手段として一般化しはじめ、企業がショート動画の公式アカウント運用を始めていた2022年度にグループ内でもいち早く、ショート動画専門の事業部を作ることとなりました。私の前職がTV局で、映像制作の知見があったため、その立ち上げメンバーとして入社しました。
その後さらに、ショート動画によってモノが広まるという社会全体の動きが加速していき、2025年度よりグループの方針として、ショート動画のアルゴリズムをさらに活用した新サービスの提供を始めることとなりました。
アンティルでは、これまでショート動画事業部でクライアントのアカウント運用を行ってきていたため、そのノウハウを活かし、スムーズに新サービスにも対応できました。
吉田:数十年前はTVの影響力が大きかったですが、今はTVなどのマスメディアだけでなく、ショート動画も生活の一部となっており、見過ごせない存在となっています。
日常生活でも「SNSで話題の~」といったワードをよく聞くようになり、飲食店やアパレル店の店頭でもショート動画が流れていることがあります。
また、メディアもSNSでトレンドを探したり、第三者が投稿しているショート動画を番組内で紹介していたりもします。
皆がTVなどを通して同じものを見ている時代から、ショート動画をはじめとしたSNSの台頭により、それぞれの趣味嗜好に合わせた情報が各人のスマートフォンに入ってくる時代になったことで、モノが広まる流れが変わってきています。
アンティルでは、クライアントに高い価値を提供するため、そういった時代の変化を素早く取り入れ、ショート動画の新サービスでグループを引っ張っています。
ーー時代の変化によってモノの広まり方は変わっていくものだからこそ、いち早くキャッチし、変化に合わせたPR施策が必要になるのですね。
PR会社だからこそ持つスキルで売上に繋がる動画を制作。クライアントへの提供価値を増やし、より幅広い課題解決に貢献。
ーーなぜ、PR会社であるベクトルグループ/アンティルが、ショート動画に力を入れるのでしょうか。
吉田:理由は大きく2つあります。
1つ目は、PR会社だからこそ持っているブランドコンテキスト設計力、話題になるコンテンツ創造力、話題化させるための仕組みの保有という3つの能力が売上に繋げるショート動画制作には必須であるからです。
- ブランドコンテキスト能力
その商品を魅力づけるワンメッセージと、ターゲットごとに合わせた発信切り口を設計する力。 - 話題になるコンテンツ創造力
人の興味を惹くイベントやキャンペーンなど、バズを生み出すコンテンツを作る力。 - 話題化させるための仕組みの保有
ショート動画だけでなく、ニュースリリース、PRイベント、インフルエンサー、タイアップなどのサービスを持ち、相互して話題化させる力。
ショート動画はあくまで情報拡散の装置のひとつで、制作できる企業は多数あります。しかし、上記の点が踏まえられてないと売上には繋げられないため、その観点での優位性があると考えています。
2つ目は、ショート動画をはじめとした新サービスを持つことで、クライアントが求めるもの、抱えている課題に対し、より幅広く応え、新しい提供価値を生み出せるからです。
以前は、クライアントからメディア露出獲得のご相談をいただく割合が多かったですが、今は世の中が変化していることで、ソーシャルとの接点の作り方、発話の増やし方についてのご相談をいただく機会が増えています。
ショート動画をはじめとした時代に合わせたサービスを拡充させていくことで、SNSアカウントを作ってみたが伸び悩んでいるというような企業に対し、メディアプロモート活動だけでなく、ショート動画領域においても支援できるようになりました。
また、メディア露出獲得に関しては、広告換算(オーガニックで露出した記事に対し、もしその枠を広告で出稿した場合いくらかかったかをもとに算出する広報の効果測定方法)など以外で露出の良し悪しを定量的に測るのは難しいです。一方、ショート動画施策も行うことで、動画の再生数や指名検索数といった売上に直結する指標まで貢献できるようになりました。
アンティルはPR会社として、実動ももちろん行いますが、決められた業務を遂行し納品するというより、PRコンサルタントとしてクライアントの課題を見極め、解決する方法を検討・実行し、成果に繋げ、喜んでいただくことが存在価値です。そのため、クライアントが困っていることに対して解消できる術が増えたのは大きいことだと考えています。
複数アカウントから複数回発信、複数回視聴が肝。一時的なバズでなく売上に貢献。
ーーPR×ショート動画サービスによって、クライアントへの提供価値が高められるとのことですが、具体的にはどのようなサービスを提供しているのですか。
吉田:同一期間に複数アカウントから複数動画を発信し、複数回視聴させることで、POS、EC購買、指名検索に繋げるサービスを提供しています。
公式のショート動画アカウントを持っている企業は多数いらっしゃり、それも良いPR施策のひとつですが、1つのアカウントで売りに繋がるまでの話題化を目指すのはハードルが高く、効果が限定的です。
皆さんの中にも、たまたま流れてきたショート動画で紹介されていた商品が気になって、数日後また同じ商品の違った動画が流れてくるといったことが続き、いつの間にか購入していたという経験がある方もいると思います。そういった事象を意図的に起こしていくことで購買に繋げていきます。
具体的には、一定期間に200本以上の動画を複数アカウントから投稿し、1,500万回再生を超えると、店頭のPOSが動くという仮説を持っています。実際、1,800回再生で翌週の売上が2倍になったという事例もあります。
弊社では、複数アカウントからの複数動画発信を実現する様々なサービスを保有しており、ショート動画を一時的なバズを生み出すものとしてではなく、売上に繋げられるサービスとして仕組み化しています。
ーーショート動画施策というと、公式アカウント運用の印象が強い方もいると思いますが、複数アカウントから複数動画を発信することで、売上にまで繋げられるんですね。
情報発信方法の多様化により、求められるPR領域が拡大。PR発想をあらゆるサービスに展開し、クライアント提供価値を向上。
ーー時代の最先端とも言える、PR×ショート動画サービスですが、本サービスによってどのようにPRは変化していくと思いますか?
木村:時代の変化とともに、モノを広める視点は変わっていきます。PR会社として常にその変化に対し、アップデートをかけていかなければなりません。ここ数年でショート動画におけるモノやコトの広まり方は、普段接している私たちですらおいていかれそうになるほど目まぐるしく進歩しています。これはショート動画に限らずAIなども同様で、時代の変化とPRパーソンが常に同じスピードで進化していく必要があると強く実感しています。
吉田:私は、新卒からアンティルに入社し10年PR会社で働いてきました。私が入社して数年の頃は、メディアプロモート活動のみの案件がほとんどで、提供できるサービスに限りがありました。しかし、メディアの枠は限られているため、露出を獲得するには、多くの時間がかかる上、容易ではありません。
もちろん、露出を獲得していくことはPRの中で重要な役割を担っていますが、情報過多が進む中で、それだけを追い続けていくのは年々ハードルが高くなっています。
この10年で、PRの地位は大きく変わり、求められる期待、領域が増えています。昨年週刊東洋経済から、PRをテーマとした新書『氾濫するPR』も発刊されるなど、注目されているのが分かります。
それは、SNSが台頭したことによって、情報を発信する手段、デバイスが増え、企業のPR戦略が複雑化したことが要因です。
弊社も、クライアント様から求められる領域が増えています。特に、PR×ショート動画のサービスは、メディアプロモート活動と比較すると、ご提案金額が大きい場合も多いですが、それだけ企業から必要とされているのだと感じています。
PRは企業主語の広告的発想ではなく、メディアやその先の生活者ごとに合わせた情報の設計を行っていくことで、世の中でどのように話題化させるかという考え方が起点となっています。
そのため、その考え方をベースにすれば、時代によって手法は変わっても、変わらず時代にヒットするPRを実施することができると思っています。
PRの面白さは昔から変わっていないですが、そのPR発想をメディアプロモートだけでなく、SNSはじめショート動画など他施策にも展開できると、クライアントへの提供価値が上がる上、社員の労働時間の削減にも繋がっていくと考えています。
PR×ショート動画のサービスをはじめ、今後も時代に合わせたサービスを生み出していくことで、クライアントを喜ばせ、社員も明るくポジティブに働ける会社にしていきたいです!
ベクトルグループはPRに関連する様々なサービスを持っていることが強みであり、さらにアンティルはショート動画事業部があるのが強みのひとつです。メディアプロモート活動のみでも、ショート動画のみでもなく、様々な施策を用いて立体的にプロモーション設計をしたいという方には特におすすめの会社です。
吉田さん、木村さん、ありがとうございました!
PRに求められる領域が変化していく中で、時代の変化をいち早くキャッチし、クライアントに新しい価値を提供し続けていくことが大切だと感じました。
少しでもアンティルの仕事やカルチャーに興味を持っていただけた方は、ぜひカジュアル面談でフラットにお話しできたら嬉しいです!