12月16日の夜、赤坂ガーデンシティに15名の広報担当者が集結。前回大好評だった「広報女子Night」の第2回が開催されました!
今回のテーマは「異なるジャンルのメディアそれぞれが語る良い広報とは」。ライフスタイル誌とデジタル・ガジェット系メディアという、ターゲット層も編集方針も全く異なるジャンルの編集者お二人をお迎えして、メディアリレーションの実践的なノウハウをたっぷり語っていただきました。
メディア特性を理解する──スケジュール感は媒体ごとに違う
効果的なメディアアプローチの第一歩は、各媒体のスケジュールを把握すること。今回、改めてその重要性を実感しました。
今回登壇いただいたライフスタイル誌では、発売の約1か月半前に企画が決定。大型特集の場合は半年以上前から動き始めることもあるそうです。一方、デジタル・ガジェット系メディアでは、本誌が2か月前に企画フィックス。Webに至っては月末に各担当者が約100本もの記事案を提出し、編集長が30〜40本を選定するという、かなり機動的な体制とのこと。
会場では2026年の企画表も共有していただき、プロアクティブなメディアアプローチの重要性を再認識。リードタイムを意識した情報提供のタイミング設計が、掲載確度を左右することを実感しました。
学び:媒体によってスケジュールは大きく異なる。それぞれの進行を理解した上でのタイミング設計が重要。
編集者の情報収集フローを知る
メディアがどのように情報をキャッチアップしているかを知ることも、効果的な広報活動には欠かせません。
デジタル・ガジェット系メディアでは、複数の情報源から「共通項」を見つけて企画を構築しているそう。競合メディアのトレンドワード、書店の重点展開テーマ、SNSでのバズなどを組み合わせ、読者に刺さる切り口を開発しています。
ライフスタイル誌では、雑誌のコンセプトに親和性の高いインフルエンサーやモデルのSNSをウォッチ。さらに自社WebのPV数やランキングデータを分析し、読者インサイトを可視化。Webで反響の大きいテーマを紙面に展開するなど、デジタルとアナログを連動させた編集戦略が印象的でした。
興味深かったのは、デジタル全盛の今でも「書店に足を運ぶ」という両編集者の共通点。リアルな場での情報の重ね方が、企画の説得力につながっているようです。
各媒体に刺さるリリース設計のポイント
今回、特に実践的だったのが、それぞれの読者層を踏まえた「刺さるリリース」の条件です。
デジタル・ガジェット系メディアの場合(40〜60代男性読者が中心)
- スペックや機能の詳細を数値で明示
- 第三者評価(専門家コメントなど)の付加
- 客観的データ(計画比、市場成長率など)の提示
- 関連性のある複数社の情報をまとめた提案も歓迎
ライフスタイル誌の場合(30〜40代女性、主婦・子育て世代)
- 媒体の世界観に合致するキーワード(「心地いい」「サステナブル」「シンプル」など)
- マクロトレンドとの接続(「推し活」「人の手のぬくもり」など)
- ターゲット層のライフスタイルへの寄り添い(「子育ての合間に」「タイパ重視」など)
- ビジュアル面での親和性
私たちPRパーソンも、日々クライアントのメッセージ設計で意識している「媒体特性に合わせたコミュニケーション」を、メディア側からも裏付けていただき、改めて重要性を実感しました。
学び:「良いリリース」の定義は媒体ごとに異なる。各媒体の読者特性を理解した上での設計が必要。
メディアリレーション成功の実践ポイント
実際の成功事例をもとに、効果的なメディアアプローチの要諦を整理します。
効果的なメールコミュニケーション:
- 件名の最適化(記事タイトルと同様、内容が一目で分かるように)
- パーソナライゼーション(担当者名の明記で開封率向上)
- 媒体企画との連動性の提示(季節感、特集テーマとの親和性)
- 適切なリマインド設計(早期提供情報は時期を見て再接触)
- 情報の要点整理(専門性や差別化ポイントの明確化)
避けるべきアプローチ:
- 過度な電話フォロー(メールでの接点維持を推奨)
- アポイントメントなしの突発訪問
メディアの業務フローを尊重したコミュニケーション設計が、長期的な関係構築につながります。
参加者の方との交流で得られた気づき
トークセッション後の交流会では、軽食とドリンクを囲みながら、企業広報担当者同士の情報交換が活発に行われました。業界を越えた横のつながりから生まれる気づきも、このイベントの大きな価値です!
今回のイベントで再確認できたのは、「良い広報」の定義は媒体ごとに異なるということ。だからこそ、各メディアの特性を深く理解し、それぞれに最適化されたアプローチを設計することが、PR活動の成果を左右します。
メディアと広報が対等なパートナーとして、より良いコンテンツを共創していく。そのための実践的な知見を得られた、充実した夜となりました。
次回の「広報女子Night」もお楽しみに!✨