はじめに
こんにちは、株式会社G-gen (ジージェン) エンジニアの三木です。
先日、 Professional Machine Learning Engineer に合格し、 Google Cloud 認定資格を全て取得することに成功しました。
今回は、入社から半年弱で全冠エンジニア(当社では認定資格をすべて取得したエンジニアをこう呼称しています)に至るまでの作戦と、当社に入って良かったことをお話します。
私の経歴
私は2015年に一般の事業会社に新卒入社して以降、一貫してインフラエンジニアとして働いています。
最初の5年はオンプレミスおよび Azure 中心でしたが、その後株式会社サーバーワークスへの入社をきっかけに AWS エンジニアとして活動しはじめました。
AWS エンジニアとしては全ての認定資格を取得した他、AWS Japan 様から 2021 AWS APN Top Engineer として表彰頂きました。
その後、フィンテックのスタートアップで AWS エンジニアとして10→100フェーズにおける運用保守を経験しました。
事業会社で働く中でマルチクラウドを採用する企業が増えてきていると感じ、日本企業の成長を力強く進めていくためにマルチクラウドに詳しいエンジニアが必要になると考えるようになりました。
そこで Google Cloud に携わる仕事をしようと思い、元々 G-gen のことを知っていたことと、面談をした際にすごくワクワクしたことから2023年5月に当社に入社しました。
私の入社エントリー記事は以下に詳しく記載しています!
【社員インタビューVol.11】「クラウドネイティブな働き方」を体現している会社の1つだと感じてます。
認定資格と私の作戦
私は入社した時点で、早々に認定資格取得に向けて自己研鑽を積んでいくと決めていました。
プロのクラウドエンジニアのスタート地点に立つためには、サービス仕様やベストプラクティスを把握する事が求められており、それには認定資格の勉強が最も近道だと考えているためです。
Google Cloud の認定資格には3つの難易度区分があります
私は AWS エンジニアとしての経験がある他、以前に Kubernetes を導入したこともあり、「基礎的な認定資格」および「アソシエイト認定資格」は比較的早々に取れるだろうと考えました。
そこで、まずはアソシエイト認定資格までを一ヶ月程度で取得した後、地道に9つのプロフェッショナル認定資格を取っていこうと計画しました。
因みに、当社の技術ブログに各試験の概要や難易度を解説している記事があります。気になる方はご参考ください。
G-gen Tech Blog - Google Cloud 認定資格の一覧を解説。全部で何個ある?難易度は?
半年で全冠エンジニアになった方法
一ヶ月目
当社には、入社直後オンボーディング研修があります。
その研修の傍らで自己学習に励みました。
モチベーションの維持が一番の懸念だったのですが、G-gen には自己学習を率先して行っているエンジニアが多く在籍※しており、むしろ刺激を受けるほどでした。
※ケースバイケースですが、基本的に業務時間中の自己学習は制限されていません。むしろ自己学習をした上で、学びの内容をブログ等で発信することが奨励されています。
私がまず最初に行う必要があったのは Google Cloud 特有のプロダクト・サービス・ツールの名称と役割および、AWS との差異でした。
例えばオブジェクトストレージであれば S3 ではなく Cloud Storage 、サーバーを立てるのであれば Amazon EC2 ではなく Google Cloud Engine (GCE)、コンテナサービスであれば ECS ではなく Google Kubernetes Engine (GKE) …といった具合です。
これについては、Google Cloud が出している対応表を何度も見ながら、記憶を定着させました。
二刀流エンジニアを目指す方はブックマーク必須です!
Google Cloud - AWS や Azure サービスと Google Cloud を比較する
なんやかんやありましたが、二週間ほどで対応表をインプットできました。
その後、基礎及びアソシエイト認定試験を受けて合格しました。
2ヶ月目-3ヶ月目
2ヶ月目あたりからプロジェクトに参画し始めました。
プロジェクトの対応は行いつつ、引き続き自己学習の時間を有効活用しながら勉強を進め、二ヶ月目の終わりまでに更に4つの認定資格を取得しました。
( Professional Architect, Developer , DevOps , Workspace Administrator)
この際、特に役に立ったのが当社ブログの「認定資格カテゴリ」の記事です。
各試験のために押さえておくべきポイントや技術内容の解説がされている他、各種ドキュメント等へのリンクがはってあります。
(個人的には、このブログとリンク先を読み込んでいれば、ほぼ合格間違いなしじゃないかと思っています。)
G-gen Tech Blog - Google Cloud認定資格カテゴリ
4ヶ月目-5ヶ月目
続けざまに認定資格を取得しましたが、快進撃もここまででした。
Network や Security 試験のためにはきちんと Google Cloud を理解する必要が出てきたのです。
具体的には、以下のリソースは名称こそ類似ですがAWSとは考え方が異なるリソースです。
- IAM
- 組織 (Organization)
- VPC
元々、私の目的はプロフェッショナルになるために必要な知識を身に着けることですので、資格取得は一度忘れて、腰を据えてインプットする事にしました。
幸いなことに当社では本当に色々なスコープの案件がある他、 Google Cloud に関する様々な技術知見や案件情報が社内 Slack で流れてきます。
また、当社のブログ記事をとにかく読むことでも知見を広げる事ができました。
中でも徹底解説シリーズの記事は本当に素晴らしいです。わかりやすく概念を説明しており、また抑えるべきポイントはしっかりと解説されています。
強いて難点を上げるとするなら、ボリュームが有りすぎる事くらいでしょうか。
ともあれ、徹底解説シリーズのブログ記事を全て読み、社内から様々な知見を得ました。
あわせて SRE 本※を読み返し、考え方を Google Cloud にシフトさせていきました。
※以下の書籍になります。
SRE サイトリライアビリティエンジニアリング―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム
現在
9月の前半あたりに「アンラーニングが一通り完了した」と気付いた瞬間がありました。
以前は「ストレージといえば S3 だから… Cloud Storage だな」と脳内変換していたプロセスが、「ストレージといえば Cloud Storage だな。 AWS で言うところの S3 」に変わっていたのです。
そして9月で残りの資格を全て取得し、晴れて全冠エンジニアとなりました。
G-genで働いていて良かったこと
たくさんあるので、箇条書きで書き並べます。
- 自己学習をしているエンジニアが多数在籍していること
- 優秀なエンジニアが多数在籍していること
- 業界でプレゼンスの高い人物が社内に在籍していること
- レベルの高いブログ記事が多数あること
- ブログ記事を書いたエンジニアに質問出来ること
- 日常的に Google Cloud の会話があること
- 定期的に社内勉強会があること
- 金銭的に資格取得の支援があること
- 技術を楽しんでいる人が多く在籍していること
程よい刺激を受けてモチベーションが向上しますし、気付けば良質なインプットを得られる環境です。
この環境だからこそ、自然と知識が身につき AWS のアンラーニングに成功できたと感じています。
※資格取得の支援については…当社の人事にご質問ください!書籍の購入補助もありますよ!
興味を持っていただいている方に
G-gen では一緒に働く仲間たちを募集しています!
また、気になるよとか少し話が聞きたい!といった場合もご連絡ください。
ご連絡、お待ちしております。