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仕事のやりがい

 某銀行から友人の紹介で当社の門を叩きました(当時52歳)。金融には自分なりの達成感があり、人生100年の復路は違う職種に挑戦してみたい想いが強く、自身の強みである営業力、外国人対応力、幅広い金融・マーケット知識を活かせる場所ということでTTCフーズ株式会社(以下TTCF)への入社を決意しました。 

 正直、特に食品を希望したわけではありませんが、TTCFのビジネスモデル、歴史、そして創業者のフロンティアスピリット、今後の成長性に魅力を感じて入社しました。とはいえ50歳を過ぎてゼロから学ぶのはかなり大変でした。相応の覚悟を決めて不退転の気概で入社しましたが金融と食品では全く違う世界であり、どちらかというと弁が立つ人間が成功する金融の「技」は全く使い物になりませんでした。金融と違ってリアルな餡子が賞味期限付きで存在し、それを効率よく生産して期限内に売り切ることが求められます。プラス食品衛生管理も必要。その点、お金は腐らないし、賞味期限もないので金融業はその意味では楽です。銀行時代は何気なくメーカーに対する与信判断で「原価計算」が出来ているか?無駄なコストはないか?なんて上から目線で語っていた自分が、だんだん恥ずかしく思えてきました。

 まさに現実に直面し、その厳しさを目の当たりにする日々が待ち構えていました。特に私は一年目は志願して営業をやらせてもらいました。営業が基本的に好きですし、企業を知るためにはまずは営業から経験すべし、という持論があったからです。得意なプレゼン資料を作成し颯爽とお客様を訪問開始したのですが、お客様に響かない日々が続き「う、道を誤ったかな?」という苦悩の日々が続きました。自分がこれだけ売りますと宣言して工場に生産を依頼したは良いものの、販売は自身の計画通り進捗せず、だんだん賞味期限が近づいてくる日々の恐怖は耐え難いものがありました。結局売れ残りが発生し、特売(所謂叩き売り)で損を計上して幕引きとなる苦い経験もしました。改めて実感したのは、こういう一連の流れを総合的に考えて計算するのが原価計算だということです。とは言いつつも、涙の日々だけではなく、仕事のやりがいを感じたこともありました。

 それは小さいながらもTTCフーズの社員として初めて餡子の新規先を獲得した時です。某地方のスーパーさまで、売上はわずか数十万円でしたが、自分がゼロから開拓した先で、自分の言葉で商品説明し、お客様を説得できたことが妙に嬉しかったのを今でも昨日のことのように覚えています。銀行では所謂「ビッグディール」も数多く実績を残しましたが、50歳台半ばにしてこんなに小さな成果に心の底から喜んでいる自分が居たのです。私は恥ずかしながらも悟りました。私という人間は仕事で一番喜びを感じるのは「新規営業が実った瞬間」だと。金額ではない、ボーナスの査定でもない、純粋に新規のお客様と取引を開始できた時が自分が最も自分らしく輝いている瞬間だと。思い起こせば銀行時代も初めて獲った1百万円の信用保証協会の融資案件も、鮮明に記憶にあり、思い出すと元気がみなぎってきます。所謂バブル採用で余剰人員の中、いつ解雇になるかわからない殺伐とした環境下で、新規の顧客様と会話しているときだけは「仕事って楽しいな」と感じていました。

 長くなりましたが、初老となって、環境を変えて「自分らしさ」「仕事のやりがい」に気づけたことに喜びを感じています。給与、待遇、職位、名声などを一旦横に置いて、自分の素の状態で仕事をした時に純粋に何に一番喜びを感じるのか?これが見つかってかつそれをメインワークに据えることが出来れば、もはや仕事は「苦」ではありません。例えるのは恐縮ですが、エンゼルスの大谷選手の二刀流もこの境地だと推察しています。私がこういう心境になれたのもこのTTCフーズという会社が、結果だけではなく仕事のプロセス、やる気、熱意を辛抱強く見守り、評価してくれる会社だからです。他人の努力を認めてくれ、エールを送ってくれる協力者がいるからです。TTCフーズは確固たる企業理念のもと教育は厳しい面もありますが、反面温かい会社でもあります。

 弊社は中小企業かつグローバル企業ですので弊社は中途採用かつその4割が外国籍の人材です。ダイバーシティに理解が高く、営業は既存先、新規先ともに「新しい波を起こせる」人材を好みます。私は現在は営業からは外れましたが、弊社スローガン「日本の食文化を世界に繋げる架け橋へ」に貢献すべく人事・総務の立場でエキサイティングな日々を送っています。冒頭に申上げた、オーナーと社長が長年かけて構築した食品製造ノウハウと商社機能を融合させたビジネスモデルと東南アジア、中近東への確固たる販路がベースとして存在しますので、是非一緒に世界に向けてチャレンジして頂ける方のご来社をお待ちしております。TTCフーズで新たな「仕事のやりがい」を見つけませんか?最後までお読みいただき大変ありがとうございました。

 

 

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