バグはその場で解決し、問題を理解する
軽いバグが発生したとき、その改修を後回しにしては開発の効率が悪いだけでなく、学習効果としてもよくありません。
どんな小さなバグでも、その場で原因を特定して解決することが自分の実力向上に繋がります。
特に勉強中や参考にした記事をコピーしてバグが発生しまったとき、「ああ、参考元が間違っていた」と考えてその作業をやめたり、他にコピペで動作する引用元を探し始めたりする人は少なくありません。
こうした習慣もあなたの成長のためにはあまり良いものではありません。
理由は2つ、
一つは「失敗は成功のもと」バグに出会えたことはあなたが成長する最大のチャンスです。
二つ目の理由が、問題が発生した直後が最も「自分が何をしたか」を覚えている瞬間で、振り返った場合の効果が最も大きいタイミングだからです。
IT技術を活用する上で、問題が発生する原因は大きく分けて2つあります。
- あなたの作業がドキュメント通りに行われておらず、間違いがあるためにバグになっている
- あなたがドキュメント通りの作業を行ったのに、ツール側(PC、ライブラリ、ソフトウェア等)にバグがあった場合
上記の内、初心者〜中級者エンジニアが触れるのはほとんどが 1. の方。上級者ですら、半分以上は 1. だと思います。
それくらい、近年よく使われているのデバイスやソフトウェアの品質は高く、マニュアル通りに、いくつかのサンプルに従っている限り、そうそうバグは生じません。
すなわち、殆どの場合、技術的な問題はあなたの作業によって生じています。
この場合、 問題を解決するためには
- あなたが実施した作業を振り返る
- 実施した作業が問題ないかドキュメントや詳しい人に確認する《問題が特定できない場合は3へ》
- 問題を特定するために、一部作業内容を変更してやり直す《繰り返し》
とした作業を行って修正する事になります。こうして、問題を解決に導いた経験があなたを大きく成長させます。
この経験を得たあなたは、同じ問題だけでなく、類似の問題も解決することが出来ますし、問題解決そのものの考え方を、いずれあなたが接するあらゆる問題の解決に利用できます。
自分のした事を覚えているうちに、何が悪かったのか、どうすればよかったのかを理解して修正することが学習効果の高い経験に繋がります。
バグや問題に接したときにイライラするばかりでなく、前向きに自分の問題解決力を引き上げていきましょう!
目的に沿った学習をする
一言にITと言っても多くの技術、言語、情報が関連しているため、盲目的に学んでいては手に負えません。
目的を明確にし、それに向かって学んでいくこと、それを極めることが重要になります。
例えばイチロー選手は筋トレ反対派です。
彼のシャープでスピーディな動き、どんな球が来ても対応できる柔軟な打撃には筋肉を大きくすることは向いていないのです。
「スポーツをする人はほとんど筋トレをしている」→「だから筋トレをする」
このような、「みんなやっているからこうしよう」といった考え方は目的が先行しておらず、本質的なあなたの成長にはならないでしょう。
理想的には、
「よりコントロールの良い投球をしたい」&「よく投球時にバランスが崩れる」
→「体幹を鍛える必要がある」→「体幹が強くなるトレーニングをする」
といったようになりたい自分や、自分の抱えている課題を確認して、それを叶える・克服するための手段として、勉強をするべきなのです。
自分との向き合い方や課題の発見方法は下記の記事にも記載しています。
https://studygeek.jp/face_my_self/
論理の設計をする
仕事でも、勉強でも、どのような手順で進めていくか、明確にしなければなりません。
自分が今どのような状況なのか整理できていないと、自分で次に何をすれば良いのかわかりませんし、自分の状況を他人に伝える際論理性を失う事もあります。
5W1H、ロジックツリーやフィッシュボーン図を利用して、自分の思考や現状を論理的に把握しましょう。