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【創業者インタビュー】代表小川がknewitにかける想いと描く未来

【創業者インタビュー】代表小川がknewitにかける想いと描く未来

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この記事で伝えたいこと

  • knewit創業経緯
  • knewitが描く未来

今回のストーリーでは式会社knewit(ニューイット)代表の小川の創業経緯描く未来についてインタビュー形式でお伝えさせていただきます!

代表小川とBiz Manafer 田村 の対談形式で展開させていただきます。


代表取締役 小川 直哉 
明治大学を卒業後、総合商社である豊田通商株式会社で自動車向け鋼材事業に従事し、サプライヤー・ユーザへの法人営業を担当。鋼材物流オペレーション管理、サプライチェーン管理システムの開発等に携わる。2022年2月株式会社knewitを創業。運行管理者/経営学修士(MBA)

趣味は筋トレ(エニタイムフィットネス会員)

ー インタビュー開始 !

(田村)

改めてよろしくお願いします!

もう創業して一年以上立ちますが、実際一年経ってみて今どうですか?「楽しい!」とか「すごく忙しい!」とか気持ち的にはどうですか?

最近の小川さんを見てると、「ちょっと疲れてるな」って思う時もあれば、「やっぱこの人体力えぐいな」って思う時もあったりするんですけど(笑)

(小川)

え、疲れた顔してますか?(涙)

まぁ、忙しさは確かにあるかもしれないですが、楽しいかって言われたら"楽しい"です。

ただ、「楽しい」の種類は、ちょっとずつ良い意味でも変わってきてるな。と思ってるって感じです。

(田村)

そうなのですね。僕も起業の"楽しさ"は時期で変化していくものかな?っていう風に思うんですけど、

この一年と少しの変化は起業しようと決めた時から考えると想定内ですか?

(小川)

そうですね!きつさ楽しさは、「ものすごく外れもしてないし、当たりもしてない」っていう感覚です。

何を元々、想定してたか?と聞かれると、スポーツ頻繁に変えながら競技を続けていくみたいなイメージをしていました。陸上競技の十種競技みたいなものだと、起業のことを思っていたのかもしれないです。

その上で、やる以上は最終結果に責任を持つし、最終結果が出ることを楽しもう。というマインドで僕は起業し始めに考えていました。

一年少ししか経っていないですが、実際、創業初期とシリーズAを目指す今では、やってることの楽しさは、ちょっと違うように感じています。

10種競技も全ての種目が、全く違う種目というほどではないかもしれないが、体を動かすこと以外は実際違っているじゃないですか。違う種目で前の種目とおなじやり方で臨んでは成果でない。その違いをしっかり認識しながら進んでいるイメージです。創業初期は事業アイディアづくり仲間集め最初の顧客づくり・初めての資金調達をして、うまくいくこと・いかないことも経験しする中で楽しさを感じていました。

ごめんなさい。私、十種競技やったことないので、あまりいい例えではないかもしれないです(笑)

(田村)

十種競技やってるなんて話聞いたことないので、びっくりしました(笑)

(小川)

サービスを作るとか、組織を強化していくための採用に力を入れるとかはまさに今やっていることです。やることも楽しさの種類も全然変わってきてます。

総じて挑戦できていること自体がありがたいし、義務でやってる訳じゃないから、ふとした時にすごく幸せに感じることが多いです。

肉体的にきついときとか、疲れてる顔があっても、挑戦に幸せを感じているところが今の"楽しい"に繋がっているのでは?と思ってます。

(田村)

元々想定していた”楽しさ"を今感じていると思うのですが、

起業自体は「決めていた」のか「流れ的に起業した」のかどうだったんですか?

(小川)

私はこれを「火種と薪」でよく例えるんですけど、火種自体は昔からあったと思います。自分で事業をしたい!みたいな気持ちはちっちゃい頃からあったと思っています。

そこに薪が投下されたタイミングは別にあって、創業メンバーである現COOの坂庭に「いつ起業するの?と聞かれた」からっていう面白エピソードもあります。そしてその2人が今は一緒に働いているという面白い状況です。

ってのは冗談半分ですが、真面目な話をすると「なんかほっとくと火種が消えそうだった」っていうのをすごく感じてて。学生時代から「起業したいな」とか幼少期から「俺社長になる」とか思っていたけれども、商社の仕事はすごく好きでやりがいも感じていたし、アイディアも明確に練り込めてなかったのでなかなかアクションには移せていなかった。

自分がどのように生きて世の中と対峙したいかを考えた時に、無理やりでもいいから事業を興した人生にしないといつか後悔すると思って、無理やり自分で薪を投入したって一面もあります。

火種がなくちゃ何も起きないですが、どこかで薪を入れないといけないと何も変わらない。そして、どちらにも期限があるものだと思ってます。

(田村)

なるほどです。十種競技の例えよりは分かりやすかったです(笑)

「いつか社長になる」みたいなの?っていつ頃から思ってたんですか?

(小川)

小学生とかちっちゃい頃からなんだかんだ意識していた気がします。

昔から何でも企画をするし、何のアイデアを実際の形にすることが好きだったから。。。

他にも父親も起業して会社経営していたり、起業自体に違和感がなかったのも関係しているかもしれません。

(田村)

「火種」が消えそうになったと言っていましたが、1社目で豊田通商という大企業に就職して、そこを捨ててでも起業するときって迷いはなかった?

(小川)

あんまりなかったっていうのが個人的な結論です。

元々僕は、調子乗って尖って、勢いで普通に考えたら「難しいでしょ」ってことも「できる!」言っちゃうようなタイプの人間です。

年次が経つにつれて、できることや残す成果も少しずつ実感してきて、極端な話、なんとか頑張れば人生なんとかなるだろう。ぐらいの楽観的な考え方もありました。

なので辞める時は怖くなかったっていうのが正直な感想です。

まぁ、怖さを抑えるために、自分に思い込ませていただけだった振り返ってみると思います。(笑)

(田村)

その5年間働いてきた豊田通商で働いてきたことは、実際に今の事業どういきてるのでしょうか?

(小川)

事業ドメインの理解の深さが形成されたことにいきています。

徹底的に物流に関わったということが起業、そして今の事業に繋がっているなと思ってます。商社時代も、私自身は世の中がイメージするような「オフィスビル」「海外」「貿易」みたいな商社業務でなく、工場(子会社)の人と一緒に現場の管理をしていたので、マネジメントと言うと語弊があるかもしれないが、みんなの状況を把握しながら動き方の舵取りをするみたいな機会が多く、現場に対する理解度はそこで培ったものだと思ってます。もちろん、物流の全てに詳しいわけではないですが、knewitが挑戦している企業間物流領域ではかなり深くまで経験させていただきました。

(田村)

現場を見て起業したので事業理解は誰よりも深いのは日々見てて納得です(笑)

では今度は事業というよりは、どういう文化・雰囲気の会社にしたいとかってあったんでしょうか?

(小川)

逆に僕はスタートアップを経験したことがないから、「スタートアップ=自由」みたいなところは未だにぴんと来てないんです。逆に物事を成し遂げるために全員が同じ方向を向いて、その為に健全な報酬や役割、チャンスを与えられる組織を作りたいなとは思ってました。自由という名の"丸投げ"にならないように、健全な組織を作るというところには拘りたいです。

あまりスタートアップの既成概念には囚われず、強い組織づくりしたいという思いはありました。

(田村)

なるほどです。そんな強い組織・健全な会社作りという方針のもと今進んでいると思いますが、自身が事業ドメインに対する理解が深い以外に物流を選んだ理由ってあるのでしょうか?

(小川)

「課題の深さ」「市場規模の大きさ」「その課題がテクノロジーだけでは解決できなさそう」という3つです。色んなアイデアがあった中で上記がハマったという点が、この市場選定をできた理由だと自分では思ってます。

あとはまた原体験に戻ってしまうのですが、そこで関わってる人たちの顔や喋り方どういう人生を歩んでる人がそこにはいるのか?みたいなところを手触り感を持って認識できていたからっていうのは、私をやる気にさせてくれる要因だったかなと思います。その人たちの顔も浮かぶからこそ、中途半端なことはできない。と強く思ってます。

(田村)

なるほど。「市場規模が大きい」とか「課題が根深い」とかっていうのはイメージつくのですが、「テクノロジーだけでは解決できない」っていうのはどういったことなんですか?

(小川)

持論ですが、テクノロジーを使える局面は大きく分けて2つパターンがあると考えています。

1つ目は「元々デジタルの世界で行われていることを更によくする」2つ目は「アナログで行われていることをデジタルに変える」

上記2つがあると思っていて、その前者の部分が物流領域は少ないと感じています。

そして、弊社の強みの「カンコツ経験のデジタル化」みたいな部分は後者です。後者ができていないから前者がそもそも進まない世界だと認識しています。

また、過去の物流の歴史も見てみると、テクノロジーだけを武器に課題解決することが非常に難しく、IT文化もそこまで根付いていない業界だからこそ今でもアナログに業務を進めていて、テクノロジードリブンで解決したくてもデータがなかったりする。だからこそテクノロジーにめちゃくちゃ強い訳ではない自分でもデジタル上で表現されていない程に深いドメイン理解があれば、勝負できるんじゃないかと感じました。

逆に一定、専門家じゃないと戦えない土壌ってあると思うんですけど、物流においては一定の技術知識は必要になるが、最先端技術に精通してなくても戦えるという見え方もあると思ってます。

事業をする側としてはテクノロジードリブンだけで対応できない範囲が非常に多く存在しているというところも一つの事業としての面白さなんじゃないかな。って思ってます。

(筆者)

なるほどなるほど。たしかにこの物流業界って課題が多い一方で、テクノロジーだけで解決できない範囲って絶対あるなって共感しました。

ただ2024年問題ドライバー不足もあって業界的にはトレンドじゃないですか?

その分他のライバル企業も先行で存在する中で、踏み込もうって思えたのは理由がるんですか?

*2024年問題とは、ドライバーの働いた時間=運べる荷物の量に比例しがちな物流業界で、働き方改革関連法施行に基づき2024年4月1日以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生する問題の総称のことです。

(小川)

実はそこまでライバル数がめちゃくちゃ多いフィールドだとは思ってないんです。確かに物流×スタートアップとか、物流企業xITとかで考えると実数は多いのですが。物流はトレンドであり規模の大きいものなのですが、ものすごく細分化できるっていうのもライバルが多くないと感じる理由かもしれないです。

細分化されることで専門性が必要になると思ってます、例えば私は物流の中でも「toB向け物流×鉄×自動車産業」みたいな領域が専門でしたが、例えば、食品物流を見るとまた全然違う構造があったりして、一定共通な部分もあれど全ての物流に精通した専門家はかなり少ないと思っております。

もっと広いところで見ると一括りで物流と称されていますが、陸海空という3種類が存在し、その中で陸送のトラックだけで限定しても toB/toC向けに分けられて、toB向けの中でも調達・製造・構内・販売物流みたいな感じですごく細分化されていく。それに商材軸が加わって、ファンクション(機能)軸も加味して考えるととても細かくなっていく(笑)

それくらい細分化されている業界であるので、「どこから」「どうやって」攻めるのか?みたいなのはいろんな方法がある。我々は「ノウハウ(カンコツ経験)のデジタル化」というテクノロジーだけでは解決できない部分からスタートしていることや物流の中でも鋼材物流からスタートしていたりと他の会社とは違う部分もあります。

それも相まって、あまりライバルが多いとは感じないです。

ライバルではなく、物流業界に共に少しでも貢献していく同士だと思ってます!

(田村)

確かにこう聞いてみると物流はかなり奥が深いですね。

では次に小川さんについて聞かせてください。小川直哉を客観的に見た時にどんな経営者だと自分で思いますか?

(小川)

自分では答えづらい質問ですね(笑)

うーん。"意外としつこい経営者"だと思うのですがどう?(目の前の田村に対してニヤッとしながら)

しつこいっていうとネガティブかもしれないけれども「中途半端に妥協しない」とかそういう言葉も近いかもしれないです。顧客に対してもそうだし、拘る部分は徹底的に拘りたいと思ってます。原体験としてもこだわり抜いた結果によって成果を残してきたイメージが自分の中にあったりします。

そして代表である以上、「私がこだわる限界=会社としてこだわる限界」だとは考えていて、メンバーに対しても拘るときは妥協しません。くだらないプライドはもちろんどうでも良いことですが、会社として妥協すべきではないことについてはしつこく拘ります!(笑)

弊社のバリューの中に「現場に"残る"仕事をする」という言葉があります。

実際にメンバーがお客様とコミュニケーションを取ったりする中で、バリューを体現できていないことがあったりすると、丁寧に根気強く拘って会話していたりします。

ただこれだけだと、ただの細かい厚かましい人になってしまうので、普段から実務以外の面でも会話して、メンバーの想いや考え方を理解した上で接するように意識しています。なので、極力ふざけられるところはふざけています(笑)

(田村)

ふぜけた笑い声が聞こえる時は小川さんなこと多いですよね(笑)

個人的にはネガティブな意見もポジティブな意見も率直に言ってもらって分かりやすい人だなとは思ってます。グッドなことはグッドだし、バットなことはバット。はっきりしている印象です。

(小川)

個人的には大小問わず、何かを判断する際の意思決定は確かにはっきりしているかもしれないですね。逆にここを曖昧にしてしまう人もいるとは思いますが、自分は絶対に意思決定を曖昧にしないことは気をつけてます。



(田村)

色々話してくれましたが、今後knewitはどうなっていきたい。と考えていますか?

(小川)

はい。これはシンプルに弊社サービスで作成された「住所の先を世の中の物運びのインフラとして実装する」を実現したいです。

僕らはテクノロジーで物流データを利活用するだけではなくて、「今までなかった情報をデジタルの世界に落とし込んでいく」という部分に重きを置いてる。

物流の情報は大切な荷物を運ぶことや人の安全にも作用することなので精度がものすごく重要。もちろん効率よくデジタルに落とし込んでいくべきではあるが安易にAI等で自動生成していくことも難しい領域だと感じてます。デジタル化を押し進めていくには"泥臭い部分"と"テックタッチな部分"が両輪で重要になると考えています。

ニューイットにより、世の中の物を運ぶ先でブラックボックスになっている部分がデジタルに変わり、物運びに携わるプレイヤーの”インフラ的な存在”になる。というのが我々が果たすべきMisiionだと思っています。

(田村)

ではその未来に対して「まだ足りない」って思ってるポイントはあったりしますか?

会社全体でも事業でも組織でも大丈夫です。

(小川)

全て足りない状況ですが、特に組織力はまだまだだと思ってます。

我々の成そうとしていることは、投機的に利益を上げることではなく、現場のオペレーションへの実装が不可欠です。現実化していくために、高い組織力があるチームを作ることが重要だと思っています。

今日話した内容に電撃が走る(深く共感する)人にチームに入ってもらい、弊社がやりたいことに向かって全員でスピーディーに動ける組織を今作れていないことが課題だと思っています。

(筆者)

なるほど。確かに創りたい未来に共感してくれることは重要ですよね。

ズバリどんな人が小川さんとしては一緒に働きたいと思うのでしょうか?

(小川)

個人的に好みだけで言えば、「起業家」であったり「自分で将来何かをしたい」などチャレンジングな人と働きたい。というのはあります。

もう少し性格的なところで言うと「正しさにこだわりがある人」と働きたいです。

我々の世界(物流)は非常に複雑でブラックボックスになってしまっている部分が多いからこそ、本質的な正しさとは何か?を考えてそこに向かって愚直に進んでいける人と一緒に働きたいです。

(筆者)

最後は、この記事を見てくれてる人に一言伝えたいことがあればお願いします!

(小川)

今の世の中、たくさんの選択肢があるとは思いますが、「胸を張って誰にでも誇れる」事業を一緒に作っていきましょう!めちゃくちゃ面白いと思ってます!

長文読んでいただきありがとうございました!

読んでいただいた方とお話できることを楽しみにしております!

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