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事業への想い 代表取締役社長 長谷川知彦

▼夢中になる力こそが本当に学ぶ力

日本では、偏差値至上主義や”正解”を求めるための教育が長い間続き、その結果「正解を教えてください」「正解に従います」という大人が増えてしまっているように思います。大学時代、アルバイトで幼児期の子どもに携わる仕事に就いていましたが、受験が上手くいかなかった子どもが、お母さんが悲しむと涙を流していたことを思い出すと今でも胸が痛みます。

幼い頃から、自分のために学ぶのではなく、身近な大人を喜ばせるために学んでしまう。人の期待値を生き、人の人生を歩んで自分のために決断をしてきていない。
そして社会に出るタイミングで初めて、やりたいことを見つけようとします。そうなると今度は、職業を選ばせるための教育になってしまう。主体性を育むといって「主体的になれ」と強要しているような教育になっていて、本末転倒だなと感じています。

わかった!できた!という喜び、そして心の底から面白がる力や夢中になる力を子どもたちは皆、持っています。そこに浮かぶ笑顔に優劣はありません。その、魂の奥底から感じたもの、湧き出したものこそが学ぶ力につながり、能力を高めていきます。そのような力に気づいた子どもたちには「夢は何ですか?」「主体的になるとは?」と問う必要もないんです。

天は一物は与える

世界の教育に目を向けると、先生がクラスの子どもたちに一斉に同じ教材を開かせていたり、教科書を終わらせることに焦るなんて日本くらいしかないと思うんです。一律に教科書を配って、型にはめて一斉に何かをするという教育のスタイルはどんどん少なくなっていくのではないかと感じています。 
”一斉”や”一律”の功罪って大きいですよね。

例えば漢字一つとっても学び方はそれぞれ。聴覚が強い子どもは音で覚えるし、視覚が強い子どもは見て捉える。本来、学び方覚え方は子どもの数だけあるのです。
例えば「盥」という漢字。これを記憶しようとすると難しいけれど、実際に盥に水を張って、両手で持ち上げてみる。そうすると、子どもたちは自分のイメージでこの漢字を捉え、覚えることが出来るようになるそうなんです。お皿の上に、両手で水を持っていることをイメージするんでしょうね。それぞれの子どもが唱えたりイメージで捉えたりしながら、自分で漢字の覚え方を考えることができるような教室を実現したいと思っています。

子どもたち一人ひとりには、必ず才能が備わっています。だって、「天は二物を与えず」と言うのだから必ず一物はありますよね?ただそれに気づくには、自分の力だけでは難しい。そのためには教える側と教わる側という関係性をなくして、指導者ではなく、隣で気づいてあげられる伴走者が必要なんです。自分の一物に気づけば、子どもは勝手に育ちます。

▼今こそ変化の時

勉強は、基本的には一人ひとりが個別に行うものです。クラス全員で、大勢でやる意義は別にあって、例えば、皆で協力して何か一つのものをを作りあげるとか、異なる意見や考えに触れること等だと思います。

今、コロナによって、教育のデジタル化が世界から取り残されていることに気づき、教育のデジタル化の前倒しによって、 学びの個別最適化が進み始めています。ICTでは学びの個別最適化が実現できます。これまでの教育が変わっていくチャンスだと思います。
今までデジタル教材は、紙教材の付録だったのですが、これからは主体として使われていくのか、もしくはハイブリッドで併用されていくのか、デジタルか紙かを選べるようになっていくと思っています。デジタルは、自由な学びを実現していくことを可能にします。

▼超変化を楽しむ人、あつまれ!

教育業界は変化に時間がかかると言われている業界です。この、変わりにくい世界に新しい風を吹かせるのは、相当エネルギーが必要で大変なことです。でも、社会は待ったなしにどんどん進化しています。子どもたちが踏み出す世界がどんどん変わっていっている。今、新しい風が必要なのです。

そんな時代の潮流を察知していて、自分なりの考えを持っていて、それを教育というフィールドを活かしてやっていきたい、という人を私たちは求めています。ビジネスと教育を分けるのではなく、今までのビジネスモデルを壊すほどの突き抜けた力、創造力、を持った方、私たちと一緒に子どもたちの学びの未来を創造しませんか?

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