こんにちは、株式会社SELEO 森です。
今日の記事は、少しばかり「極論」を含んで書いています。あらかじめご了承ください。
もちろん現実には、物事は白か黒か、AかBかという単純な二律背反ではありません。
計画も大事ですし、努力も大事です。しかし、昨今の世の中を見ていると、あまりにも「計画主義」が重視されているように感じてなりません。
特に優秀で意識の高い若手の方ほど、この罠に陥りやすい。
今日はそんな、「キャリアと計画」そして「能力と最善」について、少し熱く語ってみたいと思います。
「能力」を追い求めると、なぜ苦しくなるのか
意識の高い人ほど、遠くの未来を見据えています。「3年後にはこうなっていたい」「5年後にはこのスキルを身につけていたい」。そう考えて、今の自分に必要な「能力」を伸ばそうと努力します。
それは決して悪いことではありません。向上心は素晴らしいエンジンです。
しかし、能力向上を第一の目的に据えてしまうと、往々にして「結果が伴いにくい」という現実に直面します。
なぜなら、能力というのは階段状には伸びず、踊り場が長いからです。
「これだけ勉強したのに」「これだけ本を読んだのに」、すぐには仕事の成果に結びつかない。そうすると、「自分には才能がないのか」「この努力は無駄なのか」と不安になり、モチベーションが続かなくなってしまうのです。
計画通りに能力が伸びない自分に焦りを感じ、未来への解像度が高すぎるがゆえに、現在の自分とのギャップに苦しむ。これが「計画主義」の弊害です。
個人のキャリアは「計画」し難い
ここで大前提の話をします。
個人のキャリアの成功は、基本的に計画しにくいものです。
組織やチームのプロジェクトであれば、KGIやKPIを設定し、計画的に成功を目指すべきです。それはビジネスの基本です。
しかし、個人の人生において「偶発性」はあまりにも大きな要素を占めます。
たまたま配属された部署、たまたま出会った上司、たまたま任された案件。そういった「想定外」の要素が、後のキャリアを決定づけることは珍しくありません。
ご両親の状況が突然変わってしまったり、友人との大きなトラブルが偶発的に起きてしまう...。1人ではその確率のブレに対応しきれないのです。
Appleのスティーブ・ジョブズが言った「Connecting the dots(点と点をつなぐ)」の話は有名ですが、自身の点をどう繋ぐかという発想が大事になってきます。
「その場しのぎ」ではない、「最善」という思考
では、どうすればいいのか。
私が提案したいのは、「能力をあげること」を主目的にするのではなく、「目の前の仕事に最善を尽くすこと」を主目的にするというシフトチェンジです。
「将来このスキルが役に立つから頑張る」のではありません。
「今、目の前にいる顧客を喜ばせるためにどうするか」
「今、チームが抱えている課題を解決するために何ができるか」
その場その場で、何がベストかを必死に考え、対応力を持って頑張る。
「計画性」よりも「没頭」を。「能力向上」よりも「課題解決」を。
不思議なことに、そうやって目の前の壁を乗り越えるために無我夢中でバットを振っていると、「能力」はおのずとついてくるのです。
筋肉をつけるためにジムに行くのではなく、重い荷物を運ぶ必要があったから毎日運んでいたら、いつの間にか筋肉隆々になっていた。キャリアにおける「能力」とは、そういう種類のものではないでしょうか。
大きな未来は、そのあとについてくる
「計画を持つな」と言っているわけではありません。目標やコンパスを持つことは大切です。例えば、ムキムキになりたいのに、部屋で徹夜で勉強していても仕方がありません。
しかし、計画に縛られて、「今の自分はまだ能力が足りないから」と足踏みをしてしまったり、「この仕事は自分の計画にないから」と斜に構えてしまっては本末転倒です。
キャリアの青写真を精緻に描くことに時間を使うのならば、今の仕事で「期待値を超える成果」を出すことに全力を注いでみてください。
「あの人に任せれば、なんとかしてくれる」
「あいつはいつも全力で向き合ってくれる」
そうやって周囲からの信頼が積み上がったとき、あなたが想像もしなかったような「大きな未来」や「大きなチャンス」が、向こうからやってくるはずです。
能力醸成を必要以上に気にせず、まずは目の前の一球に全力を。
SELEOでは、そんな泥臭くも熱い心を持った仲間を待っています。