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より上流のマーケティングに携わるために。文系出身者がデータディレクターになった理由。

ソリューション本部データマーケティングチームの柴田です。

私は現在 ”データディレクター” として、通信大手キャリアの保有データを活用したマーケティング活動の支援を行っています。

前回の記事(https://www.wantedly.com/companies/company_5198970/post_articles/331775)では、データディレクターの仕事内容と得られるスキルについてご紹介しました。
本記事では、入社後の働き方やキャリアプランについて具体的にイメージしていただけるよう、私がD2C Rへの入社を決めた理由や、日々どのようにして業務を進めているのかを実際の案件を例にご紹介します。

データ初心者の私がD2C Rに入社した理由

私はこれまでデータに関する業務は未経験でしたが、何故データディレクターという職種になったのかをご説明します。私がD2C Rに入社を決めたのは大きく2つの理由がありました。

1つめは、より上流のマーケティングに携われそうだと考えたこと。
だいぶ抽象的かと思うので、噛み砕いて説明させてください。
私は、”クライアントの課題解決の為に(デジタル上で)手段を問わずに仕事がしたい”という目標のもと、これまで広告媒体のセールス業務やメディアプランナー、SNS関連のコンサルティングなど”手段”にフォーカスした業務を行ってきました。これらの業務を経験し、マーケティングの基礎知識や手段については経験を積んだため、”もっと上流のマーケティングに携わりたい”という思いがありました。

そんな中でD2C Rのデータマーケティングについての取り組みを知り、データを起点にこれまでの業務経験を活かしながらより上流のマーケティングに携われるのではないかと思い入社意向が上がりました。

2つめは、働きやすい環境でありながらチャレンジできる環境が整っていると思ったこと。
前職を退職した理由として、前述している新たな目標にチャレンジしたいと考えていたこともありますが、深夜残業や休日出勤が当たり前で長く働き続けられる環境ではなかったことも大きいです。

すこしややこしい話になるのですが、私は元々D2C(D2C Rのグループ会社)に新卒で入社し、一度転職をしています。そのため、D2C Rの社風や入社後関わる人々、D2C Rが行っている業務については知っていました。

D2Cグループは、以前在籍していたころから自分の働き方次第でメリハリをつけて働くことができたので、私が目標としている”上流のマーケティング”に携わる為にチャレンジをしながらも、ハードワークが常態化している環境ではないことも大きな決め手でした。

入社前は一度退職した会社に戻ることや以前とは異なる職種での採用など不安がありましたが、入社直前に社内報のご共有やチームの方とのランチ会を開いていただいたり、入社後に社内の研修を実施いただくなど、フォローが手厚く早い段階でチームに溶け込むことができました。

データディレクターのスケジュール

ここからは実際に行った『某サービスのデータ分析業務』を例に具体的な業務内容や業務のスケジュールについて紹介します。データ分析以外の業務内容はこちらにも記載しています。(https://www.wantedly.com/companies/company_5198970/post_articles/331775

①案件の発生

データ分析業務は、営業やクライアントからデータ分析の要望があり案件が始まるケースが多いです。
今回は「某サービスの契約者数増加を目的とした広告配信を行っていたが、データ分析により広告効果の振返りと今後の施策を提案したい」という相談が営業から来ました。

②提案・契約

営業からプロモーションの目的や与件をヒアリングし下記を整理します。

  • 分析の目的
  • 分析の内容(分析軸や分析する内容を整理)
  • スケジュール
  • 見積

こちらをクライアントに説明し、データ分析の提案をしていきます。

③データ手配

実施が決定したら、分析の目的に沿ったデータ手配を始めます。
必要なデータは分析の内容ごとに異なる為、案件ごとに整理して要件定義をしていく必要があります。
データディレクター主導で要件定義を行いますが、必要に応じて営業やストプラ、データアナリストを巻き込んで手配するデータを整理していきます。
今回の分析の目的は「契約者数増加を目的とした広告効果の振返り」のため、広告配信ログや契約者データを手配します。基本的に同じチーム内のデータアナリストに依頼をし、データベースから必要なデータを抽出してもらいますが、チーム内で保持していないデータに関しては一部クライアントに手配いただくこともあります。

④BIツールでのビジュアライズ

必要なデータが揃ったらBIツール(tableau)上でビジュアライズを行います。
ビジュアライズに関してはデータディレクターが要件定義をし、BIツール上でのビジュアライズ作業はデータアナリストが行います。この際に、データアナリストに分析目的をお伝えし、ディスカッションをした上で最適なビジュアライズを決めていきます。

今回は、月別のサービス登録者の推移や、サービス登録者がどのような属性を持っているのか(年齢、性別、居住地など)、どのようなサービスを好んで使っている人が多いのかをビジュアライズしました。

⑤考察・資料化

BIツールでビジュアライズされた内容を元に、考察をしていきます。
具体的には下記のような作業を行います。

・ビジュアライズされた内容を元にプロモーション効果の良し悪しを考察
 この際アナリストがビジュアライズした内容を2次加工して深堀したり、
 プロモーションに関する情報をTwitterなどで収集したりして分析内容に肉付けをしていきます。
 解釈が難しい部分に関してはグラフや図形を作成し、クライアントに分かりやすい内容に
 加工していきます。

・今後の施策の検討
 分析結果を元に今後の施策を検討します。
 例えば、
 …サービス登録者はサブスク系サービスを使っている方が多いので、
  サブスク系サービスの利用者を広告配信のターゲティングに加え、契約者獲得のCPAを改善する
 …Twitterでサービスの口コミを調べたところ改善を求める口コミが散見されたので、
  サービスの改善も行っていく必要がある旨を提案

などです。

⑥納品

納品物をクライアントにご報告をして案件が終了します。
案件によって異なりますが大体①~⑥を1か月半~2か月かけて進めていきます。

今後のキャリアプラン

今後はよりビジネスインパクトの大きい戦略立案や、施策提案をデータを起点に行っていきたいと考えています。データをビジネスに活用する流れは世界的にも拡大しています。

マッキンゼーでは、ビジネスとデータの知識を持ち合わせデータサイエンティストなどの技術者・技術系部署とビジネスチームや経営チームとの間の橋渡し役をする仕事を”ビジネストランスレーター”と名づけています。

米国だけでもビジネストランスレーターの需要は今後200万人から400万人にもなるとの予測があることから、今後かなり需要が高まる仕事です。引用:https://blog.datamix.co.jp/blog-what-is-business-translator/

D2C Rのデータディレクターは上記で定義されているビジネストランスレータとかなり近しい仕事をしていると感じています。

また、所属組織からは「データディレクターは、1st~3rd Party Dataを活用して課題定義や施策評価を実行することで、マーケティング活動における意思決定を導き、サービスの成功確率を高められる存在になること」を求められています。
これは私が考えるキャリアプランに共通する考え方であり、組織の方針とも連携しながらなりたい自分の実現へと向かっていければと思います。

同じような考えを持つ方がいらっしゃったら是非お話させてください!

世界的にデータビジネスの需要が高まっている今、マーケティング活動における課題解決をデータ起点で行うために、データディレクターとして日々の業務に取り組んでいきたいです。

本日もお読みいただきありがとうございました!

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