「それも山下さんがやっているんですか?」
たまに、そんなことを言われます。
診療のことだけではありません。
スタッフの採用。
教育。
マニュアルづくり。
院内DX。
患者さんの導線。
ホームページ。
SNS。
広告。
新しい自費診療の企画。
人事や労務。
クリニックの数字を見ることもあります。
こうやって並べると、
「看護師の仕事なの?」
と思われるかもしれません。
正直、私自身も昔はそう思っていました。
病院で働いていた頃は、知らない世界でした。
以前の私は、病院で看護師として働いていました。
そこにも、もちろん運営があります。
経営があります。
採用があります。
広報があります。
誰かが病院を動かすために、たくさんの仕事をしています。
でも、現場の看護師だった私には、それがほとんど見えていませんでした。
自分に与えられた役割の中で、目の前の患者さんに向き合う。
それが私の仕事でした。
それは今でも、看護師として一番大切なことだと思っています。
でもregeに来て、初めて知りました。
患者さんに医療を届けるためには、診療の外側にも、ものすごくたくさんの仕事がある。
「良い医療」だけでは、患者さんには届かない。
例えば、どれだけ良い診療をしていても、
ホームページを見ても何を診てもらえるのか分からなければ、患者さんは来院できません。
予約方法が分かりにくければ、そこで諦めてしまう人がいるかもしれません。
院内に入って、どこへ行けばいいか分からなければ不安になります。
スタッフによって説明が違えば、患者さんは戸惑います。
良い医療をつくること。
そして、
その医療をきちんと患者さんに届けること。
その両方が必要なんだと、ここで働くようになって強く感じるようになりました。
気が付いたら、仕事がどんどん増えていました(笑)。
最初から、
「経営をやりたい。」
「マーケティングを勉強したい。」
「DXをやりたい。」
と思っていたわけではありません。
患者さんが困っている。
スタッフが困っている。
「ここ、もう少し良くできないかな。」
そう思ったところに関わっていたら、気が付けば仕事の範囲がどんどん広がっていました(笑)。
受付不在の仕組みをどうするか。
患者さんが困った時にスタッフを呼べるようにするにはどうするか。
院内掲示はどこに、何を出すのか。
マニュアルをどうすれば本当にスタッフが使ってくれるのか。
SNSでは何を発信するのか。
採用では、どんな人に来てもらいたいのか。
一つひとつは違う仕事に見えます。
でも、私の中では全部つながっています。
「患者さんとスタッフが困らないようにする。」
結局、考えていることはそこなのかもしれません。
医療職ではない人と働くことも、面白かった。
regeに来て大きく変わったことの一つが、医療職以外の人と一緒に仕事をする機会が増えたことです。
IT。
マーケティング。
広告。
デザイン。
バックオフィス。
それまでの私には、ほとんど知らない世界でした。
そして、結構カルチャーショックでした(笑)。
私たち医療者が、
「これで十分伝わるよね。」
と思っていても、
「患者さんには分からないと思います。」
と言われる。
「このやり方が普通です。」
と思っていても、
「そもそも、なんでこの作業が必要なんですか?」
と聞かれる。
最初は、
「医療ってそういうものだから。」
と言いたくなることもあります。
でも、改めて考えてみると、
「確かに、なんでだろう?」
となることもあります。
医療の中だけにいると、当たり前になっていて気付けないことがあります。
外からの視点が入ることで、それを一度疑うことができる。
これは私にとって、とても大きな学びでした。
数字を見るようになって、考え方も変わりました。
病院で働いていた頃、
自分が働いている部署がいくら売り上げているのか。
一人のスタッフを雇用するためにどれくらいのお金が必要なのか。
新しい機器を導入するために、どれくらいの費用が掛かるのか。
正直、ほとんど考えたことがありませんでした。
でも今は、クリニックの数字も見ます。
最初は慣れませんでした。
「医療なのに、売上を見るんだ。」
という感覚もありました。
でも、今は少し違います。
良い医療を続けるためには、クリニックそのものが続かなければいけません。
スタッフが安心して働けること。
必要な設備に投資できること。
新しいことに挑戦できること。
そして、患者さんに無理なく提供できること。
患者さんだけが良くても続かない。
スタッフだけが良くても続かない。
クリニックだけが良くても意味がない。
みんなにとって、できるだけ良い形を探す。
その視点を持つようになったことは、私自身かなり変わった部分だと思います。
それでも、私は看護師です。
仕事の範囲はかなり広がりました。
でも、自分の根っこは変わっていません。
私は看護師です。
患者さんの話を聞く。
不安そうなら声を掛ける。
先生には言えなかったことを拾う。
生活の中で何に困っているのかを考える。
そして、その情報を必要な人につなぐ。
SNSを考えている時も。
院内の導線を考えている時も。
新しいサービスについて話している時も。
採用について考えている時も。
私の中には、いつも
「患者さんだったら、どう感じるだろう。」
という視点があります。
それは、看護師として働いてきたからこそ持てる視点なのかもしれません。
「看護師の仕事」を広げようと思ったわけではありません。
振り返ってみると、
私は「看護師としてもっといろいろな仕事をしたい」と思って、ここまで来たわけではありません。
目の前にある問題を、
「誰かがやってくれるだろう。」
で終わらせず、
「じゃあ、どうしたらいいんだろう。」
と考えてきただけです。
その結果、看護師という職種の枠を少し越えて、クリニックそのものを考えるようになりました。
もちろん、大変なこともあります。
知らないことだらけです。
今でも、
「これ、私がやるんだ(笑)」
と思うこともあります。
でも、その分、病院にいた頃には見えなかった景色をたくさん見ることができました。
ここで使う時間が、その人にとってプラスになってほしい。
これは、採用について考える時にも大切にしていることです。
仕事は、人生の中でかなり長い時間を使います。
だから、regeで働いてくれる人には、
ここで使った時間が、
少しでも成長につながってほしい。
新しいことを知る時間になってほしい。
「ここで働いて良かった。」
と、いつか思える時間になってほしい。
そう思っています。
看護師だから、看護だけ。
理学療法士だから、リハビリだけ。
そんな働き方も一つです。
でも、
自分の専門性を持ちながら、その少し外側にも挑戦してみたい。
そんな人にとって、regeは面白い環境だと思います。
私自身、まだまだ知らないことばかりです。
だから、一緒に学んで、一緒に悩んで、一緒にクリニックをつくってくれる人が増えたら嬉しいです。
「看護師なのに、そこまでやるんですか?」
今では、その言葉を聞くと少し嬉しくなります。
だって、それだけまだ知らない世界に挑戦できているということだから。
次にregeを変えてくれるアイデアを持ってくるのは、これから仲間になるあなたかもしれません。
ぜひ一度、私たちのクリニックを見に来てください。