皆さんは国際的なコンピュータビジョンの学会であるCVPRをご存じでしょうか。
2022年はオンラインとオフラインのハイブリッドで、6月19日より開催予定です。
今回VRCも研究成果を論文として提出し、CVPRの審査を通過しました!
提出した論文はどんな内容だったのか、ご紹介したいと思います。
■CVPRとは?
CVPR(Conference on Computer Vision and Pattern Recognition)とは、毎年アメリカで開催されるコンピュータビジョンに関する世界トップレベルの学会です。コンピュータビジョンとはロボットの視覚を指し、画像処理、映像処理の技術分野全般を指します。
世界中からコンピュータビジョンに関する論文が集まり、新規性やロジック的に正しいのかなどの審査を受けて、厳しい審査を通過した論文のみがCVPRで発表の機会を得られます。
2021年はオンラインで開催され、2022年についてはオンラインとオフラインのハイブリッド開催となりました。2022年の会期は2022年6月19日~2022年6月24日です。
詳細はこちらのHPから。
https://cvpr2022.thecvf.com/
■VRCが出した論文とはどういうものか?
タイトルは「High-Fidelity Human Avatars from a Single RGB Camera」です。簡単に言うと、単視点映像から人物の3Dを構成して以前よりリアリティの高いモデルを形成できるようになった、という論文発表になっています。
VRCのスキャナでも360度多方面から撮影をして3Dアバターを生成しますが、この論文では1台のカメラで動画を撮影し、その画像データから人体の3Dモデルを生成しています。
方法としてはカメラの前で人物が1周回転します。その映像から人の形状とテクスチャを分離して計算し、3Dモデルを生成します。テクスチャと人の形状を分ける点が従来の方法とは異なり、得られる結果は従来の方法よりも我々の方法のほうがFidelityが上がっています。
論文の紹介ページはこちら↓ デモ映像などもあるので詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
http://cic.tju.edu.cn/faculty/likun/projects/HF-Avatar/index.html
本当にこういった会議に論文を出せたことは貴重な機会であり光栄なことです。
VRCは事業を続けながら最先端技術研究もしており、最先端技術を研究段階から実用化まで持っていけることが強みだと思っています。
今後も私たちの活動にご注目ください!