今回、スポーツ観光おおさきの新しい仲間を募集するにあたり、大崎町に住む多様な立場の方々からお話を聞かせていただきました。今回は静岡県から大崎町に移住された方のストーリーをお伝えします。
Q、自己紹介をお願いします。
出身は静岡県藤枝市で、1997年から大崎町に住んでいます。役場に勤めて13年くらい経ちました。今は年金係で、その前は総務課にいました。趣味はフラダンスです。週1回、先生が体育館に来てくれるのでそちらに参加しています。大崎にきてから始めて、18年くらいになります。
Q、大崎町を知ったきっかけ、住むきっかけを教えてください。
主人に大崎町の友人がいて、主人がその友人と一緒に仕事がしたいということでこちらに来ることになりました。その話が出たときはまだ独身だったのですが、結婚して一緒にこちらに来たという流れです。サーフィンが2人とも趣味だったこともあり「こっちは波もいいよ」と聞いたので、海にも入りたいですし、引っ越すことになりました。
友人は一度就職したのですが、家業を継ぐということで先に大崎町に帰って来ていたんです。実はもう1人、大学の友人がいて、その3人で一緒に会社を立ち上げたいということでしたので、その家族も私たちの2年後?に移住してきました。ですので、移住したのは全部で3家族ですね。その友人はちりめん業を行なっていて、船に乗りたいということでこちらに来たのですが、結局いろいろな縁があって農業の会社を立ち上げることになり、今は農業をしています。来てみたら話が変わって、誰も経験はなかったのですが、今は農業法人をやってます。この時季は大根やキャベツ、夏はネギですね。北海道の会社と提携して夏場は向こうに人材を送って、夏場は向こうから来てもらうという風にしているようです。大崎農園というところです。
Q、実際に大崎町に住んでみていかがですか?
移住した当初は今より何もなかったんです。高速も繋がっていないし、コンビニもない。それまで九州自体来たことがなく、1回も見に来ることもなくこの町に来たので。当初は不便でしたね。方言が強く、言葉が通じないし(笑)。今はもう慣れてきました。
私は、すごく人に助けられています。
Q、大崎町の魅力はどのような点だと思われますか?
私は、すごく人に助けられています。ここに来てから良い出会いがたくさんありました。こちらに知り合いも親戚も全くいない状態で引っ越して来たのですが、周りに助けてくれる人がいたからこそ、なんとかここまできたという感じです。
あとは自然ですかね。日常の中に、いろいろな動物がいます。キジが普通に近所にいて、フクロウが鳴いていたりもします。それを見る度にちょっと興奮しますね。あとはロケットの打ち上げが見られること。こんなところはそうそうないと思います。
Q、大崎町の課題は?
全国的なお話にはなりますが、大崎町も人が少なくなっているなとはすごく感じます。自分の子供も大崎町を出ているのでなんとも言えないですが、帰ってくる居場所がないと、これからまたどんどん減ってしまうのかなと思います。住もうと思えば住むところはたくさんありますが、勤め先は多くはないかもしれませんね。
Q、大崎町に合う人はどんな人でしょうか?
何でも受け入れられる人ではないでしょうか。視野を広く持てる人が良いなと思います。1人繋がったら皆さんと繋がるという感覚はあって、私も全然知らない方から突然「よそから来たんでしょ?」と言われたことがあります。
特に大崎の方には「よそから来た人」という認識はずっと強く残るみたいですね。今の住まいに17年住んでいますが、ご近所の年配の方から「よそから来た人だから大丈夫かなと思ってたけど、良かった」と言われたことがあります。その方は良い意味で言ってくれてたと思うのですが、そう言われて多少傷つく人も多少はいるのではないかなと思いました。そう言ってくれてよかったと思える人だと良いかもしれませんね。
【応募者へのメッセージ】
フットワークが軽い人でないとなかなか来られない場所かと思いますが、一旦来てしまえば居心地が良いところだと思います。そうでなければこんなに長く住んでいませんね。笑
ちなみに愛知にいる息子が正月に帰って来たときに「大崎って相当田舎だよね」と言ってたんですよ。そういう言葉を聞くと「田舎がすごく好き」「田舎の空気感を求めている」という方、それに加えて、何かに挑戦したいことや夢をお持ちの方。そんな方がこの町に似合うような気がします。私の主人が一例ですね。笑