こんにちは、Unyte開発チームのSunaです。社内ナレッジ発信の半自動化をやろうとしていて、こうした実装に関心を持ってくれるエンジニアの方に届いたら嬉しい、という思いで書いています。技術発信の立ち上げを考えている方にも、何かの参考になれば幸いです。
目次
Unyteについて
株式会社UnyteはAIを活用した組織の課題解決やDXの伴走支援に取り組んでおり、その中核事業としてvjra(ヴィジュラ)を運営しています。vjraは「AI を入れる前から、定着するまで」を合言葉に、中小・中堅企業に対して業務の理解からデータ基盤の統合、ツールの導入・定着支援までを一気通貫で行う経営DX支援の事業です。
この支援の実務を担うのは FDE(Forward Deployed Engineer)です。顧客の現場に入って業務を理解し、データ基盤を作り、必要ならコードも自分で書く、ビジネスとエンジニアリングの両方にまたがる動き方をする職種で、vjraの支援モデルとも噛み合います。
Unyteはメンバーの過半数がエンジニアの組織で、毎週勉強会も実施していて、新しく試した技術やその検証結果を共有し合っています。
最終的に Unyteが実現したいのは、AIを使って評価制度そのものを作り直し、貢献が正しく見える組織を作ること です。
なぜテックブログを始めるのか
テックブログを立ち上げた背景として、Unyteとしてチームのナレッジを共有し、外部発信していきたいという思い、そして、開発チームの雰囲気や現場の様子や魅力を知ってもらいエンジニア志望の方に弊社に興味を持ってほしい考えがあります。これまでvjra事業にはさまざまな方面のスキルを持つ方々が参画してきて、僕自身も最近その一員になりました。やりたいことはまだ多く、新しい仲間を募集しています。
特に、先端AIの新しい動きを追いかけることや、実際に仕組みを実装して回す部分に関心がある方とのご縁が生まれたら、と考えています。
こうした方に弊社の魅力を伝えるための題材の一つとして取り組むのが、今回紹介する「勉強会を半自動で記事化する仕組み」です。毎週の勉強会で生まれるナレッジを、その内容の面白さはそのままに、書き手の負荷を増やさずに社外へ出していく運用を、自分たちで設計している最中です。
コンセプト: 勉強会を半自動で記事化する
社内の勉強会でやっていること
毎週、社内で2種類の勉強会を実施しています。
- 各自作業会: 最近触っている技術やニュースをメンバーが持ち寄って共有する
- 発表会: 担当者が深掘りしたテーマを発表する
新しいモデルや開発ツールの検証、自社プロダクトの設計判断、業務AI活用のハマりどころ。メンバーそれぞれの切り口で、踏み込んだ話が毎週出てきます。
だからコンテンツ化していきたい
開発チーム内では毎週おもしろいと感じるやり取りも、そのままだと社外に発信することなくナレッジは埋もれていきます。もったいないな、というのがこの取り組みを考えはじめた出発点でした。
そこで、単発の技術記事を一本一本書くのではなく、発信の仕組みとしてチームのメディアを作ることにしました。勉強会に向けて資料を準備して、みんなでディスカッションしている延長で、自然と発信コンテンツが立ち上がっている、そんな状態にできるだけ近づけていきたい、というのが目指す姿です。
運用としては、勉強会で生まれるナレッジをソースに、3類型で記事を出していきます。
3つ目のメタ記事がまさにこの記事です。運用の中身を開示することで、エンジニアの方に「この会社がどういう組織か」を想像してもらいやすくなれば、と考えています。
パイプラインの中身
ここからはもう少し実装寄りの話です。いまは「こんな形を考えている」段階で、運用の中でブラッシュアップしていくつもりです。
データソース
素材として使えそうなものは、社内にすでに共有されています。
- Notionの勉強会資料: 発表会の資料・議事録・ディスカッション文字起こし
- 週次定例の「今週の学び」: メンバーが最近学んだことや試した技術を共有するコーナー
- Discord のtimes(個人チャネル): それぞれが気になったニュースや検証メモが流れている場
この情報ソースを、自社で開発しているチャット特化 RAG 基盤である「vjra platform」も活用できたら、と考えています。timesのような流動的な会話を素材として取り回すところで役立てたい、という狙いです。自社事業のドッグフーディングにもなります。
ドラフト → 校閲の流れ
パイプラインでドラフトを生成し、エンジニアがレビューする形で進めます。立ち上げ期は手動の部分が多く、1本あたりの工数はまだ読めません。運用しながら自動化を進めて、最終的には 1本あたりエンジニア工数1時間 まで絞り込むことを目標にしています。
掘り下げ技術記事はどうするか
3類型のうち「掘り下げ技術記事」については、社内でも意見が割れています。自動化にこだわらず、書き手が時間をかけて高品質に書くほうが費用対効果が高い という声もエンジニアから出ています。一理あると思っていて、ここは最初からひとつの運用に固定せず、運用しながらベストな形を模索するつもりです。
今後の予定
- 立ち上げ期は一定手動で素材を集めながらドラフト生成を回し、エンジニアそれぞれが個人として公開する運用で進めます。
- 質を担保できる運用フローが見えてきた段階で随時自動化を進めます。
- 隔週でホットニュース、月1〜2本で掘り下げ技術記事を出していく予定です。
- 数ヶ月運用してから、「やってみてどうだったか」をまた記事にします。
- 次の1本は、エンジニアメンバーの「掘り下げ技術記事」を予定しています。
- 弊社エンジニアの「気になるトピック」についても随時記事化していきます。
おわりに
AIを活用して、書き手の負担が少なく持続的で、かつ品質も担保された技術発信のワークフロー を作っていきたい、というのがこの取り組み全体の思いです。最初からうまく回ることはないはずなので、試行錯誤ごと記事に残していくつもりです。
同じように勉強会のナレッジを外に出すしくみを考えている方や、すでに似た取り組みをやっている方がいたら、ぜひSNSなどでお話を聞かせてください。これからエンジニアメンバーの記事も順番に出していくので、よかったら「いいね」してもらえるとうれしいです。
この記事を読んで、Unyteの技術発信や事業そのものに関心を持っていただけたら、Wantedlyからカジュアル面談の声をかけてもらえると嬉しいです。メンバーと直接話せます。