「営業を面白くする」。そんなミッションを掲げ、代表取締役の内野 久が2017年に立ち上げたイノセル株式会社。営業職に特化したヘッドハンティング、採用・転職支援をはじめ、個人・企業双方の営業力アップのコンテンツ提供などを手掛けています。
今回は、そんな当社にバックオフィス部門で2020年5月に入社した佐竹諒香を紹介します。
佐竹諒香(Asaka Satake) 1989年、茨城県稲敷郡生まれ。
新卒で病院に入職、購買管理課として多くの営業職と関わる。診療情報管理士の資格を取得し、医療事務もこなすようになるが、「もっと好きなこともしてみたい」と転職を決意、ベンチャー企業にて採用支援を行う。その後内野との出会いから「営業へのイメージが180度変わって」イノセルへ2020年5月入社。音楽好きが集まる「スタジオ付きシェアハウス」に住んでおり、最近のマイブームは購入した圧力鍋を使って料理を作ることだそう。
前職では「営業」の人が好きではなかった
新卒で病院の購買管理課・医療事務の仕事を7年間行っていたという経歴を持つ佐竹。そんな彼女が老舗企業の新卒採用を行う企業を経て、イノセルのバックオフィス部門の仕事をするようになった理由とは?
佐竹:大学生の就職活動の時期と東日本大震災が重なって、思うような就活ができなかったんです。だから、1社目は大学が紹介してくれたところにとりあえず入った感じでした。医療材料調達部門に配属されたのですが、医師が使用する医療道具や病院の備品を管理する部署で、それらの商品を販売してくださる営業担当と関わることが多くありました。
実は当時、あまり営業の人が好きではなかったんです。「なんでそんなに下手に出て“これ買ってください”ってへこへこしているんだろう」って思っていました。だけど今思えばそういうイマイチな営業の人と、そうではないトップ営業の人がいて、そこには大きな差があったのを目の当たりにしていたんです。トップ営業の人は医療の知識があって、その知識を私たち病院の事務にもわかりやすくかみ砕いて教えてくれるような方たちでした。「医師はこういうことを望んでいて、だからこういう道具が必要」とか説明してくれるので「じゃあ買おう」ってなっていました。当時はあまり意識していなかったのですが。
病院には7年間勤めて、途中で診療情報管理士の資格を取ったので医療事務もできるようになりました。ですが、仕事が一通りできるようになった時に、「もっと好きなことをしてみたいな」と思ったんです。それで、2社目への転職を決意しました。日本酒が好きだったのでそうした老舗企業に関わる仕事がしたいなと思って老舗企業の新卒採用に特化したベンチャーに就職しました。だけどそこまで老舗に関われなかったんです。
そんなモヤモヤしていた時にイノセルで求職者だった方が知り合いにいて、「こんな転職支援の会社があるよ」と紹介してもらって、転職の相談をしに行きました。代表の内野と話したのですが、その時に聞いた話で営業というものへのイメージが180度変わりました。
イノセルは人材紹介業ですが、ただ転職のご支援をするだけでなく、「ご支援をしながら営業を育てていく」会社です。そういう内野の話を聞くうちに病院で勤務していた頃に接していた営業の方のことを思い出して、私がうっすら違いを感じていた「トップ営業の人」って育てることができるんだって。営業って自分にとっては遠い存在だったのですが、すごく身近でわくわくするものに感じました。今は情勢によって新卒採用が難しいことがありますが、そんな中でも「中途採用」と「営業」っていつの時代も不変なものなのではないかと感じたことも大きいです。
ベンチャーだから制限なく何でもできる
佐竹:そうしたことから2020年5月にイノセルに入社したのですが、外出自粛期間だったこともあり、入社初日からいきなり在宅勤務でした。大丈夫かなと不安でしたが、イノセルの人ってみんなすごく人が好きなんです(笑)。初日からチャットワークで密に距離を感じさせないコミュニケーションをとってくれて不安は解消!しかも入社初日に歓迎会としてzoom飲みを開いてくれました。
現在の業務はバックオフィス全般とマーケティングです。バックオフィスの仕事は請求書関連・税金まわり・営業事務・採用など。マーケティングの仕事はYouTubeとメルマガ管理など、社長のアイディアを具現化する仕事がメインですね。
請求書などのお金関連の業務は、病院時代に関わっていたこともありある程度は抵抗感なくできますが、税金まわりのことは初めてだったので社長に教わりながらやっています。営業事務の業務はご紹介した方の入社が決まってからの成約登録や支払い確認、請求書確認など多岐にわたります。自社の採用も初めてですが、イノセルは人材紹介の会社なだけあって採用のノウハウがたくさんあるんです。担当者は私ですが、周囲にいろいろ聞きながら「みんなで採用している」感じですね。
マーケティングの仕事は入社後に自分で「やってみたい!」と手を挙げたのですが、月末に仕事が集中することがあってかなりしんどかった時期がありました。その時に皆さんに「しんどいです!」ってSOSを出したことがあって。話を聞いてもらえて、溜め込んでいたものを吐き出せたことはすごくすっきりしましたし、すぐに全員が「じゃあこうしよう」って一緒に解決方法を考えてくれたのは嬉しかったですね。さらに、弊社ではコーチングの資格を持っているパートナー が開催している勉強会があるのですが、コーチングスキルを活かした話の聞き方で悩みを聞いてもらうことで、また同じような壁にぶつかっても「なぜ私はこの仕事がしたかったんだろう」と根底に立ち返って冷静に考えることができるようになりました。
とはいえ、やることがとても多いので業務ごとに曜日を決めて行っています。パニックになりそうなこともあるけれど、週に1回はマネージャーと話す時間があるので「こういうことをやりたい」と相談しながら進めているので、うまくいかなかったとしてもまた都度相談しながらできるという安心感はありますね。
めまぐるしいけれどベンチャーだからこそ、「あなたの仕事はこれ」などと制限をかけられることなくなんでもできるのはやりがいを感じるし、私には合っていると思いますね。1日があっという間で、1週間もあっという間です!
やりたいことに挑戦できる環境がある
佐竹:入社して一番嬉しかったのは私が関わるようになってからメルマガの登録者数が40人増えたことです。メルマガ登録者数を増やすために、運用ルールを決めて営業の方にお声がけをしてもらったり、YouTubeにもメルマガ登録のリンクに飛ぶQRコードを貼ったりして試行錯誤していたのですが、その結果が数字で表れたことに達成感を感じました。これまでの仕事では数字で何か結果が出たことがなかったので目に見えてわかる指標があるのが新鮮でしたね。
今後はマーケティングのことをもっと勉強したいです。自社のマーケティングを行うための手段には、SNSやメルマガなどいろいろありますが、「イノセルにはこのやり方があっている!」というものを見つけたいと思っています。
さらに、バックオフィスとしてもっと営業のためになる新しいことができたらと考えています。具体的には、弊社社員向けの勉強プラットフォームを導入しようと計画中です。私は前職の経験からPowerPointやExcelが比較的得意なのですが、社内で「教えて」と言われることがよくあります。でも自分がいないときも、誰でもそのノウハウを見ることができるツールがあればもっと業務が円滑に進むのではないかなと思っていて。そんな風に、1人1人が社内講師になって勉強ツールを提供しながら、コミュニケーションが活性化できるようになるといいなと持っています。