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【齋藤 昌宏】無職の辛さを知った男がリコーで向き合う「はたらく歓び」


齋藤 昌宏(さいとう まさひろ) 株式会社リコー
2018年10月に株式会社リコーに中途入社。2019年6月より、社内副業制度を利用して『RICOH PRISM』の開発プロジェクト(「最大化されたチームワークを体験する」ための、映像や音を駆使した空間づくりプロジェクト)に参加。ハード設計に携わりながら全体の推進役も務める。


ーー社内副業として参加されているRICOH PRISMの開発プロジェクトでは、どのような役割でしょうか?

齋藤:空間に対する操作デバイスであるxCube(エックスキューブ)の、メカ設計を行っています。空間内でのリモコン的な役割を果たすものですね。

チームには、RICOH PRISMの開発を本業としている木村さんや、私と同じく社内副業として参加しているデザイナーなど、様々なメンバーが居ます。色んな人が居て楽しいです。

無職を経て知った仕事のありがたみ

ーーRICOH PRISMを知ったきっかけはなんでしたか?

齋藤:きっかけは、2019年に社内外から参加可能な新規事業創発プログラムに参加したことです。2020年からはTRIBUSと名前を変えて継続しています。

そこではエントリーしたものの、一次審査で落ちてしまいました。でも、その時に一緒のチームで活動していた木村さんが、RICOH PRISMの開発メンバーと繋がっていた。そこでRICOH PRISMの存在を知りました。

ーー初めてコンセプトを聞いた時は、どのように感じましたか?

齋藤:正直に言うと、最初はどんなものかよくわからなかったです。ただ、プロジェクトを進めているチームが目指している”Happiness Driven New Work”というビジョンに強く惹かれました。

私はリコーが4社目です。3社目は1ヶ月も経たずしてして辞めています。3社目を辞めたのは仕事内容ではなく家庭の事情からですが、そこから約4ヶ月間ほど無職の時期がありました。この無職の期間に「はたらく」との向き合い方が変わったんです。

会社に勤めていた時は、毎日仕事があるのが当たり前でした。朝起きて「仕事めんどくさいな」と思う時もあった。ただ実際に無職になってみると、金銭的なきつさよりも、社会に必要とされていない感覚が精神的に一番きつかった。

その時に「仕事があるのは当たり前じゃないんだな」と気付きました。



そういった経験があったので、”Happiness Driven New Work”というビジョンに惹かれたんです。「自分もその実現のために何か関わりたい」と思いました。

なのでRICOH PRISMの内容はハッキリわかっていなかったですが、「とりあえず何か協力させてください!」という形で参加しました。


口と手が同時に動くメンバー

ーー活動に参加してみて、チームメンバーの印象はいかがでしたか?

齋藤:若いメンバーが多く、やる気は十二分にあるけど経験が少ない。そんな印象でした。それに、チームとしてまだ何の共通体験もなかったので、集まっているけどバラバラ。「ちょっとどうしよう」という感じでした。

ただ、個々のヤル気は本当に凄かったんですよね。みんな口と手と頭が同時に動くんです。順番的には口が最後かも知れないです。「これってどういうことですか?」と誰かに聞く前に、「調べてみました」とか「やってみました」とか言ってくる。

そんな様子だったので、「この子たちは力がついていくスピードはめちゃくちゃ早いんだろうな」と思いました。何か一個成功体験を積めば、あとは手放しで良くなる。その確信はありましたね。

そして実際にそのとおりでした。

ーーこれまでの活動で、何か印象的な出来事はありましたか?

齋藤:役員の方々へのデモンストレーションですね。

RICOH PRISMは、開発を進めていく中で何度か役員の方々に進捗を共有することがありました。特に、その時の進捗共有は、プレゼン資料を作ってプレゼンするのではなく、実際にRICOH PRISMのプロトタイプを体験してもらうデモンストレーション形式のもの。みんな「良いものを見せよう!」と気合が入っていましたね。

ーーメンバーの頑張りもあり、役員へのデモンストレーションは無事成功しました。終わった時のお気持ちはいかがでしたか?

齋藤:直前までバタバタで大変でしたが、終わった時はとても気持ちよかったです。振り返ってみたら、そこに至るバタバタの過程すらも楽しかった。

準備をしている期間、「今日も頑張ろう!」で1日が始まって、「今日も良かった」で1日が終わっていた。きっとそれは私だけではなく、みんな感じていたと思います。充実感に溢れていました。

リコーは創業100周年にあたる2036年に向けて、「“はたらく”に歓びを」というビジョンを掲げていますが、この期間は、まさにこの「はたらく歓び」を感じられましたね。


目標はない。日々を精一杯生きる

ーーRICOH PRISMで達成したいことを教えて下さい。

齋藤:ちゃんとビジネスとしてお金をいただける形にすることですね。

チームメンバーはみんな、はたらく歓びを感じられるようになってきていると思います。ここからは、社会に貢献できるか。

「『”はたらく”に歓びを』を目指して動いた結果、メンバーは楽しかったけどお金をいただけませんでした」ではダメ。「チームメンバーみんなが歓びを感じて、かつ会社に貢献できて、世の中を豊かにできました」がゴールです。そこを目指したいですね。

ーー齋藤さん個人として、「はたらく」を通して成し遂げたいことはありますか?

齋藤:ないんですよね、これが(笑)。

昔は「3年後、5年後どうなっていたい」みたいな目標がありました。でも最近はそれがなくて、日々満足感をもって寝れて、次の朝気持ちよく起きて1日を迎えられる。そんな毎日を過ごせたらと思っています。

近頃は環境の変化が大きいんです。個人的な話ですが、去年は子どもが生まれました。社会的にはコロナもある。何年後の予定を立てたとしても、環境が変わってしまえば目標も変わってしまうかも知れない。

だから、1日24時間の中で出来ることをする。精一杯仕事をして、精一杯育児もする。そうやって「今日やれることはこれで限界です!」と言い切れる日々を送ること。今はこの「人事を尽くして天命を待つ」みたいな考え方が、自分に合っているなと感じます。

それに、日々を必死に生きていれば、3年後や5年後仮にどんな状態にあっても、「だってこれが精一杯だもん」と開き直れると思うんです。それって幸せな生き方じゃないですかね。


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