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創業ストーリー 〜最先端の生成AI技術(GAN)で京都から世界へ発信〜【CEOインタビュー(前編)】

こんにちは!データグリッド採用担当です。
2回にわたり、弊社代表岡田のインタビューをお届けします。
データグリッドってどんな会社で何をやろうとしているの?代表の岡田ってどんな人なの?と感じている皆様に対して情報提供できればと考えています!
前編では岡田の幼少期から学生時代、創業に関して、後編ではデータグリッドの強み、社員への想いに迫ります。


【Profile】
代表取締役CEO
岡田 侑貴(おかだ ゆうき)
京都大学にて機械学習分野を専攻し、京都のAIベンチャーにて金融分野のデータ解析業務に従事。その後、AIの研究領域において急速な発展を遂げていたGANに注目し、 GANの技術開発及び社会実装を行うべく当社を設立。「AIが自然と溶け込むプロダクトを共創する」という当社ミッションの実現に向けて、様々な大手企業との共同プロジェクトを組成し、プロジェクトの事業化に尽力している。株式会社ジーンアイドル取締役を兼務

データグリッドとは

ーーまずはじめに、簡単に事業内容に関して教えて下さい。

データグリッドは、新たなデータ、シンセティックデータ(合成データ)を創り出す、"シンセティックAI"の研究開発を行うAIスタートアップです。これまで、世界で注目されている最先端生成AI技術「GAN(敵対的生成ネットワーク)」の社会実装に取り組んできました!デジタルヒューマンの生成で、国内外から注目して頂いていています。

現在はデジタルヒューマンの事業化、新規事業領域である製造業・セキュリティ業界・医療業界向けの技術開発の強化に取り組んでいます。


人見知りな三兄弟の末っ子

ーー最先端の技術を生み出す会社の社長!どのようなご経歴かとても気になります。幼い頃はどんな少年だったのですか?人前に出ることは好きでしたか?

男三兄弟の末っ子で、人見知りでした。親の知り合いや兄たちの友人が家に遊びに来た時は、恥ずかしくて隠れていました(笑)末っ子なので、兄たちがやってることを見て真似をしていましたね。兄の影響で小学校3年生から少年野球を始めて、高校まで野球ばかりしていました。


ーー野球少年でありながらも、起業したいという想いは当時からあったのですか?

全くなかったです。でも家庭環境的に、「商売」というものが幼い頃から身近にありました。というのも、祖父が繊維商社を起業して、父がその後を継ぐ形で経営をしていました。当時祖父がインドやアラブの国々と取引をしていたので、外国からのお客さんを自宅によく招いていたんです。祖父や父の姿を近くで見てきたので、自分で事業を営む、世界を相手にする、ということに自然と関心があったのかもしれません。


世界を相手にできるIT領域への憧れ

ーーAIを学びたくて京都大学に入ったのですか?

AIというよりかは、IT領域に興味があったからですね。当時産業界では今ほどAIに関する話題が上がっていなくて、研究領域では少しずつ盛り上がっているくらいでした。実際、当時情報工学は学生から今ほど人気じゃなかったですね。

これからの長い人生の中で、自分はどういうところで仕事をするのかを朧げながらに考えた時に、世界を相手にできるIT領域が良いなと思いました。ちょうどFacebookやLINEが流行し始めた頃だったので、世界中でたくさんの人に使ってもらえるサービスを作りたい、という想いが芽生えました。それで情報学の分野を学ぶことにしました。



AIは社会における中心的な技術になる!〜第3次AIブームの到来〜

ーー大学に入学してすぐにコーディングなど勉強し始めたのですか?

前述の通りIT業界に夢と希望を持って入学したのですが、実際に勉強を始めるとなかなか興味関心を持てなくて...(笑)二年生になるタイミングで一年間の世界一周の旅に出ました。時間のある大学生のうちに、普段見ることができない世界を目にしたい、と思ったんです。


ーー帰国後にAIに興味を持って、勉強しようと思ったのですか?

そうですね!日本に帰国した後、ちょうどAIブームが到来したのです。それまで何度かブームは来ていましたが、当時のものはGoogleのアルファ碁がプロ棋士を破ったり、と産業界においてインパクトの大きいものでした。それをきっかけに、AIはこれからの社会における中心的な技術になるのではないかと思い、プログラミングやAIに関して真剣に勉強をするようになりました。一年生の時は勉強に関心を持てなかった自分が、毎日夜遅くまで図書館で勉強するほどに変貌を遂げました(笑)



仲間と一緒にプロジェクトに取り組む楽しさを知った

ーー大学在学中に、起業に繋がる出来事等あったのですか?

京都のAIベンチャー企業で、金融取引のデータ解析業務のインターンを始めたことですね。

チームでプロジェクトに取り組んで、終わったらメンバーとご飯食べて、鴨川で黄昏たりすることがとても楽しくて(笑)仲間と一緒に、世の中で使ってもらえるものを作り上げることって面白そうだな、とインターンの経験を通じて感じました。

GANの存在を知り、衝撃を受けたのもちょうどその頃でした。今後GANが世の中で使えるものになっていくと、良いサービスやプロダクトを作ることができるのではないかと思いました。当時日本の企業でGANを取り扱っている所はほぼなくて、海外でも研究は進められていましたが実用化まで踏み込んでいる企業はありませんでした。それなら自分で会社を作ろう!と決心しました。


ーー決心してから、どのように行動に移したのですか?

インターンメンバーで2016年の年末に忘年会があって、宿に泊まったんです。そこで酔っ払った勢いで起業することを告げて、仲間を誘いました(笑)


ーーそれは忘れられない日ですね!そこから具体的に動き始めたのですか?

そこから半年間起業に向けて準備をして、2017年7月5日に創業しました。


ーー起業に向けた準備はとても難しそうなイメージがあるのですが、不安はなかったのですか?

日本で年間10万人ほどが会社を立ち上げていることを考えると、自分たちにもできると思いました。ネットで検索すれば会社を立ち上げるまでのフローチャート出てくるので、一つ一つ調べながら、勉強しながら準備を進めて行きました。


500円でデータを集める仕事からスタート

ーーいよいよ事業開始!一発目の案件は何だったのですか?

一番最初の仕事は、500円でWEBサイトのデータを集める仕事でした。


ーーGANに関する仕事ではなかったのですね!

まずはキャッシュを稼がないと企業としてやっていけなかったので、自分たちでできることはなんでもやります!という姿勢でした。最初の半年間はデータ収集、解析等の仕事をしながら、ビジネスプロセスや開発プロセスを学んでいきました。当然GANの案件をやりたい想いは強かったので、クライアントに営業はしていました。しかし、まだ世の中にそこまで浸透している技術ではなく、データグリッドとしても実績や実際のアウトプットイメージが無かったので、クライアントにイメージを持ってもらえず案件につながらなかったですね。


自分たちのやりたいことを世の中に知ってもらうために...アイドル自動生成AI技術の開発

数ヶ月経ってある程度データ解析の仕事で利益は出ていたのですが、やはり自分たちがやりたいのはGANを使って世の中に価値提供することでした。そこで稼いだ利益を、GANの研究開発に当てることに決めました。

先ほども言いましたがGANを使った実績が何もなかったですし、会社としての知名度も無かったので営業も掛けずらい状態でした。ですので、自分たちのやりたいことを分かりやすく表現したアウトプットを出して、データグリッドは何をしている会社なのかを世の中に発信しよう、と。それがアイドル自動生成AIの開発でした。当時100個くらいアイディアを出した中で、実現できる可能性が高く、かつインパクトが大きいものを選んだ結果です。


ーー反響はどうでしたか?

自分たちの予想以上に、皆さんに注目して頂きました。創業時はホームページに1日2人しか訪問者がいなかった中で(ほとんど身内かも...)、Youtubeが10万回以上再生されたり、SNS上で話題にして頂きました。


ーーついに自分たちのやりたかったことに近づけたのですね!

アイドル自動生成AIで業界の方々に知ってもらうことができて、大手企業様からも問い合わせを頂くようになりました。ここからやっと自分たちのやりたかった領域で事業ができるようになりました。ちょうどそれが一期目の終わりでした。

前編では、野球少年だった岡田がIT領域に興味を持ち、GANに出会い起業し、アイドル自動生成AI技術を世に送り出すまでを話してもらいました。

後編では、データグリッドのミッションや岡田の社員に対する想い、一緒に働きたい人材について語ります。後編もお楽しみに!

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