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スラダンを観ていない社長が、プロバスケチームの○○になった理由は?

「私たちレバンガ北海道と想いを共感し、一緒にお仕事できるパートナーを地元札幌で探しておりました」

はじまりは2023年1月、レバンガ北海道の代表取締役CEO・横田陽氏から届いた、一通のメールでした。

それから約10ヶ月後の2023年10月、レバンガ北海道とクリエイティブパートナー契約を締結したSepteni Ad Creative(以後、SAC/サック)ですが、実は代表の金原(きんぱら)高明は、もともとルールも知らないほどバスケットボールに疎い人間でした。

なぜ金原は、北海道で名だたるプロバスケットボールチームと協業することを決めたのか。その背景や想いを語ってもらいました。

きっかけは嘘のような一通のメールでした

——レバンガ北海道とクリエイティブパートナー締結を結んだ経緯を教えてください。

代表取締役CEOの横田さんが、SACのホームページやnoteなどをご覧になって、「社風がレバンガ北海道と共通しているのではないかと思いました。」とお問い合わせをくださったことがきっかけです。

ただ、最初は「なにかの間違いじゃないか? 乗っ取り系のいたずらメールでは?」と疑ってしまったくらい、本当に驚きました笑

めちゃくちゃ有名なプロバスケットボールチームのレバンガ北海道さん。そこの代表の方から直接メールが届くなんてまず考えられません。それで最初は、半信半疑でご返信した形だったんですよね。

——しかし間違いではなく、正真正銘のオファーだったと。

はい、本当に横田さんからのご依頼でした笑

その後のお打ち合わせときにおっしゃっていただいたのは、SACって「行けよ。楽しめ。 GO GOLDEN」という社是や、「関わるすべての人に"驚き!"をデザインする」というビジョンを打ち出していて、自分たちが挑戦を楽しみながら、相手の期待値を超える成果を上げていくことを目指しているんですよ。
だから何事にもチャレンジャーの精神で挑戦しますし、それを成果に結びつける努力を普段からやっているんですよね。
その想いとレバンガ北海道さんの想いに、実は共通項が多いのだと。

お話をお伺いするうちに「レバンガ北海道さんとSACってすごく相性がよいな」と僕も感じたんです。それで、「ぜひやらせてください!」とお伝えしてお話を進めていきました。

——共通項とは具体的に、どのようなところだったんですか?

たとえばレバンガ北海道さんの理念、「北海道から『人』に『社会』に感動を届け、世の中を笑顔にする」

バスケットボールについて僕が語れる範囲は狭いかもしれませんが、バスケットボールって、勝敗のある試合があり、それをファンの方々や運営スタッフの皆さんが支えていますよね。
そこからバスケを中心に社会貢献ができるんじゃないか? というのが横田さんもよくおっしゃっていることで、僕が感じたことなんですよね。

僕たちは今、制作事業とは別に、福島県南相馬市で「クリエイターを育成する」というようなこともやっています。現地にクリエイターを増やすことで今までになかった働き手の創出をしたり、「クリエイターになりたいな」と思っていたけど諦めていた人たちに、やりたい仕事・収入・生活のライフバランスをうまく循環させてほしい。それも経験者ではなく、未経験からスタートする。

レバンガ北海道さんと協力することで、クリエイターの側面だけではなく、スポーツを軸に人や社会への貢献を拡大していける、一緒に成長していけると思いました。

あとレバンガ北海道さんって、スタッフの皆さんが、とにかくもう熱いんですよね!
やれることは全部自分たちの手でやる。チームを勝たせるためにはどうすればいいのか。このチームをどう表現したいのか……。
一人ひとりの方が熱い想いをお持ちで、そうした会社と共にやるということは、僕たちにとってもすごく刺激的だなと思いました。

なので、「レバンガ北海道という会社さんと一緒にやりたい」と思った、という気持ちが大きいです。

「これは完成されたクリエイティブだ」

——「クリエイティブパートナー」とはどういったものなのでしょうか?

僕たちの考えるクリエイティブパートナーとは、レバンガ北海道さんにかかわるクリエイティブ全般をサポートしていくような立ち位置です。

具体的には、SACがつくったもので観客動員数を増やしたり、ファンの皆さんに今以上にレバンガ北海道を好きになっていただくための施策を講じたりする。先方からオーダーいただいた制作物はもちろんですが、自分たちで発案したものをご提案していくこともしていけたらと思っております。

——『スラムダンク』を観ていなかったぐらい、バスケットボールに無縁だった金原さんがレバンガ北海道の試合を観戦して感動したそうですね笑

はい笑
最初はバスケのルールも、会場の様子がどんなものなのかも全然わからなかったんです。それが実際に行ってみると、さまざまな色やデザインが演出に使われ、約2時間にわたって関係者の方々が動いたり踊ったりしている光景、まるでコンサート会場のようなエンターテイメント性に感動を受けました。

もちろん試合そのものもすごかったのですが、開始時には会場の照明が一気に落とされ、音楽が流れて試合が始まります。その一つひとつのタイミングが、観客の皆さんを楽しませるために計算し尽くされていて……これは完成されたクリエイティブだ、と思いましたね。
観客が「考える」よりも先に演出が実行される。クリエイター視点で見ても、こうした環境を間近で見ることは重要だと思います。

今では試合がある日には、たとえ会場へ行けなかったとしても、リアルタイムでスマホで点数をチェックして、ひとりのファンとして「勝ったんだな」「負けたんだな」と一喜一憂するようになったんですよ!

            サイン入りのユニフォームとボールは会社の宝です!

観戦チケットを新たなに体験に

——福利厚生としてレバンガ北海道の観戦チケットを社員にプレゼントすることにした背景もお聞かせください。

スポーツ観戦をするか・しないかって、個人の趣味趣向に任せるしかないじゃないですか。でも会社の福利厚生でついていれば、興味がなかった人も「行ってみようかな?」と思えるかもしれない。

今は昔と違って、ベースとなるパソコンやツール、システムのレベルが上がっているので、YouTuberの方々が代表するように、経験年数にかかわらず自分たちの感性を、体験を、クリエイティブに反映していくセンスのある方が増えています。なので僕たちプロの価値は、どう体験を増やし、その価値をしっかりとクリエイティブに変化させられるか。その能力になってくると思うんですよね。

だからうちのクリエイターには、「SACでないと体験できないような価値」を提供したいと思っているんです。

——具体的には、どのような価値を?

身近な例でいうと、オフィスの内装のDIY。「こういう風にしたいです」という提案をクリエイターからもらったら、ちょっとした改修を自分たちでやることもあるんですよ。オフィスの奥にあるグリーンスペースなんかは完全に、メンバーたちの提案でつくったものです。

            アイデアが芽生える空間 『mebarea(メバエリア)』
    「芽生え(mebae)」×「エリア(area)」植物と一緒にアイデアも芽生えるスペースに!

普通の会社って、触ってはいけないものとか、「これって動かしていいのかな?」とかあるじゃないですか。うちはクリエイター組織なので、もう本当に、生活もして仕事もするような“第二の部屋”として使ってもらえるようにしています。

それに、個人が自分のお金だけでできることは限られている。だから会社で体験を買って、メンバーに提供することで、個人ではできないような体験をしてもらっています。

クリエイティブパートナーとしての夢

——今後、レバンガ北海道に関するさまざまなクリエイティブを制作されるな中で、金原さんの「クリエイティブにおけるこだわり」をお聞かせください。

ひとつは「事実をしっかり伝える」ということ。

僕たちSACは広告商材を扱っているので、たとえばレバンガ北海道さんでいうと「格好よさ」はもちろんですが、苦労されたことや大変だったこと……その全般を、デザインの力で伝えられるクリエイティブを制作したいと思っています。デザインは、文字だけでは伝えきれないことの補足として発生するからです。
あとはやはり、新しい技術は積極的に取り入れていきたいですね。
僕たちが取り扱うネット広告は、細かいサイクルでクリエイティブをチューニングしていくスピード感が大事になってます。なので決められた工程ではなく、自由度の高いスキームのなかで制作をする、新技術をうまく活用できるクリエイターになっていかなきゃいけない、というこだわりがあります。

それ自体が競争力になると思いますし、従来のやり方をチャレンジングに変えていって、普通では考えつかないようなつくり方をする。そのための研究を重ねていきたいですね。

——レバンガ北海道のクリエイティブパートナーとして、目指していることはありますか?

横田さんがよくおっしゃっているのが、「金原さんみたいな人にも是非一度見に来ていただきたい!」

僕みたいに、「レバンガ北海道さんのことは知っているけど、バスケの試合は観たことがない」という方々に「こんなにおもしろいんだよ」ということを知ってもらいたい。そしてファンになってもらいたい!
僕が自分自身の変化にびっくりしたように、みなさんにもその体験をしてもらいたいですね。

だからこそ、僕たちがつくったデザインを見て、「あれを見て試合を観に来ました!」という声をいただくのが夢です。

レバンガ北海道さんは、「B.LEAGUE PREMIER(ビーリーグプレミア)」への参入を目指されていて、その審査基準のひとつに、平均入場者数4,000名以上、というものがあるので、僕たちSACが少しでも貢献できるよう、おもしろいクリエイティブをこれからもどんどん生み出していきたいと思っています。

ぜひ、ご家族やご友人を誘って、試合を観に来ていただけるとうれしいです!

代表取締役 金原 高明
2006年 セプテーニ 中途入社 クリエイティブチームの責任者として従事
2010年 エリアクリエイティブの責任者として従事
2014年 東京クリエイティブ部の責任者として従事
2017年 Septeni Ad Creative分社化に伴い、代表取締役に就任


代表インタビュー(前編)
https://www.wantedly.com/companies/company_4838366/post_articles/302592

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