ジェトロ・スタートアップ支援課の伊藤です。
昨日はUSのイベントの話でしたが、今日はインドの話をしたいと思います。
ジェトロでは各種インド事業に取り組んでいますが、スタートアップ支援課ではオープンイノベーションの部隊と共にインドの理系高度人材(デジタル産業において、事業の創出を担う人材。インドはこの分野で世界トップレベルの人材輩出国です)を日本に呼び寄せる仕掛け作りを行っています。
特にこの高度人材を輩出しているのが、インド工科大学(通称IIT、インド全土に23校ある)で、同校の卒業生はGAFAを中心とした世界のトップ企業に就職し、世界のデジタル化を牽引しています。
ジェトロはこの中でもIITハイデラバード校(南部・テランガーナ州)に着目しています。
インド第二のシリコンバレーと呼ばれるハイデラバードにある学校ですが、設立時に日本の外務省と国際協力機構(JICA)から技術・財政支援を受けていたこともあり、日本に対するリスペクトを持った大学です。ここハイデラバード校でジェトロは通常の就職説明会より前に「Japan Day」という名の学生と日本企業のマッチングイベントを行い、日本企業、日本のスタートアップ企業のイノベーションに貢献するような高レベルなインド人材の獲得に協力しています。
インド人学生にとって、例えばサンフランシスコやロンドン、シンガポールといったエコシステム先進都市で働くイメージはあっても、日本という非英語圏での仕事というのはなかなかイメージが湧いてこないという課題もあります。
ジェトロが求める「仲間」にはこのインド人学生が日本に興味を持ってくれるような仕掛け作りができる人を期待しています。