皆さんこんにちは、株式会社デジタルベースキャピタル(以降DBC)、アナリストの山枡です。本記事では、デジタルベースキャピタルで活躍するメンバーにインタビューをしていきたいと思います。
本日は、本年度4月からインターンアナリストとして採用され勤務をする金澤了哉(かなざわりょうすけ)さんです。
2020年4月からインターンとしてジョイン
山枡:本日はよろしくお願いします。早速ですが、はじめに自己紹介をお願いします。
金澤:慶應義塾大学、経済学部4年の金澤了哉です。大学では主に体育会ラクロス部での活動とシアトルのワシントン大学への交換留学に力をいれていました。本年度4月からDBCでインターンをさせていただいております。
山枡:デジタルベースキャピタルを知ったきっかけ、応募の経緯を教えてください。
金澤:今年の1月に米系の投資銀行から内定をいただけたので、入社までに資料作成や実務に少しでも触れてみたいと思っていました。将来起業やCFOとしてベンチャーにジョインすることをキャリアの選択肢として考えており、どのような観点からスタートアップに投資を行っているのかということを肌で感じてみたく、ベンチャーキャピタルのインターンを探していました。そこで「産業を創る」というDBCのミッションに惹かれ応募することにしました。
海外スタートアップやVCのリサーチを担当
山枡:現在はどのような業務を行なっているのでしょうか?
金澤:主には海外のPropTech企業や海外のPropTechに特化しているベンチャーキャピタルの調査などをしています。
山枡:PropTechは弊社が特に重点的に投資をしている分野ですよね。「PropTech」という言葉について教えてください。
金澤:PropTechとは「Property ×Technology」の略でFintechの不動産版の造語です。土地、建物を含む財産全般におけるイノベーションを指す新しい言葉として利用されています。多くの人はPropTechと聞くと、「ITを活用した効率化ツールを不動産関連事業者に提供する」といったイメージを持たれると思いますが、「ITを活用して不動産関連サービスを提供する」といったビジネスもPropTechのサービス分類の一つとなっています。
山枡:ありがとうございます。そのPropTechについて、具体的にはスタートアップのどういった内容を調査しているのでしょうか?
金澤:海外のPropTech企業に関しては、月次で資金調達を行なった企業をリストアップし、どのラウンドで資金調達を行なったのか、資金調達額、ビジネスモデル、マネタイズモデルなどをまとめています。また、社外プレゼン用にパワーポイントの資料を作成したりしています。
山枡:調査をしてさらに資料作成もされているんですね。ベンチャーキャピタル、ファンドの調査もされているとのことですがこちらについても教えてください。
金澤:弊社デジタルベースキャピタルと同様に、グローバルではPropTechに特化して投資を行うベンチャーキャピタルが複数存在しています。世界のPropTechに特化している主要なベンチャーキャピタルをリストアップし、ベンチャーキャピタルの代表者の経歴、運用額、投資ステージ、投資先のポートフォリオ調査などを行なっています。
山枡:代表者の経歴なども調べるんですね。海外の投資ファンドはどのような特徴があるのでしょうか。
金澤:海外の投資ファンドの特徴の1つとしては様々な地域のPropTech企業に投資を行っている点が挙げられます。例えば、アメリカのPropTech特化型ベンチャーキャピタルの最大手であるFifth Wallという企業はアメリカをはじめとして、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジアと非常に幅広い地域に投資を行っています。また、海外ではCRE(商業用不動産)ビジネスが日本より盛んであり、その事業を効率化するようなCREtech企業への投資が多いのも特徴だと思います。
入社後1ヶ月で作成資料を社外ミーティングで発表
山枡:リサーチ業務がメインということですが、リサーチ業務以外でなにか経験したことがあったら教えてください。
金澤:現在DBCでは、ADREという不動産情報共有プラットフォームの商用化を目指すコンサルティングプロジェクトを行なっています。入社して約1ヶ月後に代表の桜井さんに、「今日のADREのZoomミーティングで金澤さんが作成してくれた資料使おうと思ってますが発表してみますか?」といきなりプレゼンを任されました。僕が担当した範囲は全体のごくわずかでしたが、大手金融機関、商社、不動産会社など様々な企業の方がいる中で発表させていただけるという貴重な経験をすることができました。
(ADREプロジェクトでの内部発表の様子)
山枡:普通の学生ではなかなか経験できないことですね。
金澤:こういう貴重な機会ができるのもDBCならではだと思っています。そういったプレゼンも暖かい目で見守ってくれて、フィードバックしてくださるクライアントに恵まれている点も素晴らしいなと思いました。
社内のみならず、社外の多様な人々と交流できる環境
山枡:DBCでは社外の方とも関わる機会が多いいと思いますが、これまでどのような方と関わりを持たれましたか?
金澤:私が投資銀行内定者ということもあり、DBC主催で投資銀行業界を志望する学生向けキャリアイベントを開催しました。以前DBCでインターン生として働かれ、現在日系の投資銀行に所属している渡邉さん、日系・外資の投資銀行を経て現在クラウドクレジットの取締役CFOを務める坂本さんと私を含めた三人をメインとしてイベントを実施しました。特に坂本さんは私の思い描くキャリアの一つである、投資銀行に務めた後、スタートアップのCFOになられたというロールモデルのような方でした。イベント登壇前のミーティングなどでも気さくに話かけていただき、イベント中も勉強になることをたくさん伺うことができました。コロナの影響でまだ実現できていませんが、イベント後に飲みにいきましょうと誘っていただけたので、そこでさらに色々なお話ができたらなと思っています。
山枡:DBCは投資先や出資者様、コンサルティングのクライアントはもちろん様々な方と接点をもてる機会がありますよね。
金澤:弊社がコンサルティングプロジェクトとして支援する第二地方銀行協会の皆さんとのZoomでの懇親会に参加させて頂いたこともあります。銀行の頭取の方も参加されていて驚きました。地方銀行の頭取や、部長の皆さんなど、普段であればお会いできないような方との接点の機会が溢れています。そういった方が何を考えて、どのようなお話をするのか、とても勉強になります。
山枡:学生で地銀の頭取の方とお話しできる機会なんて通常ではありませんよね。
金澤:はい。そういう意味では一学生であるにも関わらず、様々な業界の最前線で結果を残されている方々と交流できる機会は非常に多いと思っています。
プロファームかつ独立系VCだからこそ得られるもの
山枡:現在働かれて2ヶ月ということですが、DBCでのインターンを通じて得られたこと、学びなどがあれば教えてください。
金澤:まず、ハードスキル面に関しては桜井さん、佐藤さんともにコンサルティングファーム出身ということもあり、わかりやすい資料作成方法や、論理的思考法について学ぶことができています。また、ソフトスキル面では「当たり前のことを当たり前に行う」といったビジネスをする上での心構えや、自分が作った資料をどういった人が読むのかというエンドユーザーを意識して作業をすることなどを学んでいます。
(DBCでの作業風景)
山枡:特にコンサルティングファームや投資銀行は若手のうちにたくさんの資料作成などを行うため、コンサルティングファーム出身の方にレビューをしていただける環境があるのはとてもいいですよね。
金澤:はい。また、先ほど述べさせていただいたように、DBCは独立系のベンチャーキャピタルということもあり、投資先の企業様や、弊社ファンドへの出資者など社内だけではなく社外の様々な方々と接点を持てる機会が多くあります。そのためスタートアップ投資やコンサルティングプロジェクトを行う上で、様々なことを学べていると感じています。例えば、先ほど述べたADREのコンサルティングプロジェクトでは様々な企業の方がいらっしゃる中で1)桜井さん、佐藤さんがどのように議論を進めていくか、2)それぞれの企業の方がどういった点に対して質問・反応しているのかに着目しました。1では多くのステークホルダーが参加する中で、議論を進めていくための問いの設定や仮説構築、言葉選びや資料構成を、2ではそれぞれの企業ごとの関心事・ネックになるポイントはどこなのかを学びました。もちろん一朝一夕で身に付くようなことではないですが、こういった学びの積み重ねが後々の成長につながると考えています。
(投資銀行入社を目指す学生約40名が参加した就活イベント)
(就活イベントでの様子。上段左:クラウドクレジット株式会社の坂本隆宣氏、上段右:DBC代表パートナー:桜井駿、中段左:DBCアナリスト金澤了哉、中段右:元DBCアナリスト渡邊啓太郎氏、下段:DBCアナリスト山枡美聖)
山枡:ありがとうございます。最後に、候補者の皆さんにメッセージがあればお願いします。
金澤:まず第一にDBCのインターンではやる気をもって前向きにチャレンジをすれば、しっかりと評価していただける環境が整っていると思います。先日、海外のベンチャーキャピタルの調査スライドを作成していた時も、投資先のポートフォリオをどうのようにスライド上に落とし込むかを自分で考え、提出したところ、とてもわかりやすいと評価していただけました。また、資料作成などのハードスキル、仕事への心構えなどソフトスキル、社内外の方々との多様な交流機会など、得られるものが非常に多いと思います。ぜひ、コンサルティングファーム、投資銀行などのプロファームを目指している学生、自分と同じように就活が終わり、入社までに力をつけたい学生はDBCのインターンに応募することを強くお勧めします。
山枡:ありがとうございました。
金澤:ありがとうございました。