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プロのストーリーライターが考える、『心に響くインタビューライティング』をする上で大切な3つのこと。

皆さんこんにちは。

ストーリーテラーズの高野(こうの)です。

私達は「伝えたいことを、伝えたい人に、文章で響かせる会社」として、共感型採用のためのストーリー製作などを行っています。

私達のストーリーライティングは、インタビューをして、それをベースにライティングをするのが基本。その会社の社長や社員様から1時間ほどお話をお聞きして(オンラインがメイン)、それらを元に、構成を組み立て、響く文章ストーリーを作っていきます。

読み手の心に響き、かつ、伝え手の想いも伝わるインタビューライティングをするために大切な3つのこと…その中でも今回は特に「インタビュー」に焦点を絞って、書いてみたいと思います。



1 信じ切る気持ち

まず一点目は、「この人(この会社)には大きな魅力や価値があると信じ切る気持ち」です。

…え?ノウハウを期待していたのに、まさかのメンタル面…?

と思う方もおられるかもしれません(笑)

でも、この姿勢が何より大切。

お客様の中には、

「うちは良い会社だと思うけれど、他社にはない独自の魅力なんてあるのかな…」
「いたって当たり前のことをやっているだけなんだけど…」

という方も多くおられます。

お客様自身が気づいていないので、もちろん整理もされていない。だから、こちらが質問をしても、最初は思うような回答が得られないことも多々あります。

でもそこで諦めてしまっては、お客様の中に眠る価値を見つけることは絶対にできません。

「この会社には、必ず大きな魅力がある」
「この人の中には、絶対眠っている何かがある」

とこちらが信じ切ることで、様々な角度からの質問が生まれ、その質問が次第に深くなり、「おー!これ、めちゃくちゃすごい価値ですね!」というところにまで、たどり着くことができるのです。

2 自分の理解の確認

二点目は、インタビュー中に、自分の理解をお客様に確認すること。

インタビューをする上で、「お客様とこちらの認識を揃えていく」作業はとても大切です。

当然お客様の方が、私達よりもその業界や専門知識をご存知なので、こちらの理解とお客様の伝えたいことに、ずれが生じることが少なからずあります。

その状態のままインタビューを進めて、いざライティングしたものをお客様に確認して頂いた時に、

「いや、そんなことが言いたいのではない」
「ここは認識が違う」

ということになれば、インタビューをやり直したり、執筆が遅れてしまうなど、お互いにとって良い結果にはなりません。

ですから、インタビューをしながら、

「これって、つまりこういうことですか?」
「こういう解釈で合っていますか?」

と確認しながら進める形が、丁寧です。

お客様が「そうそう!その通り!」とおっしゃる場合もあれば、「いや、そうではなくて…」と補足で説明され、意外とその内容が分かりやすくストーリーに生かされることも多々あります。

お客様にとっても、「自分が当たり前に発していることは、意外と第三者には伝わっていない。もっとかみくだく必要がある」という気づきになりますので、こちらも臆せず聞いていくことが大切ですね。

3 共に創り上げる姿勢

三点目は、お客様と共にストーリーを創り上げるという姿勢です。

ストーリーライターだけが頑張るだけでは、良いストーリーは生まれません。お客様も一緒になって、考えて、見つけて、作っていく…

ストーリーとはまさに、お客様とストーリーライターのチームワークの結晶です。

以前の私は、「お客様に、初稿の段階で完璧なものをお渡しする」ことがプロだと思っていました。

もちろんそれが究極、めざす姿だと思います。

でも、ある時気づきました。

お客様も一緒にストーリーを作っていきたいという気持ちでいてくださる」のだと。

実際、インタビューが終わると、

「何か聞き足りないことあったら、いつでも聞いて下さい」
「何かわからないところあれば、何回でも聞いて下さい」

とおっしゃるお客様も多いです。

その気持ちを無視して、こちらの文章を押し付けても、結果的にお客様に満足して頂くストーリーは生まれない。

そう、思うようになりました。

共に作り上げる過程で、魂が入り、熱がこもるからこそ、最終的に、ネットという画面を通じてでも、相手に響くストーリーに仕上がっていくのだと思います。

このように自分の頭を整理しながらも「あーまだまだ自分は甘い」と反省しっぱなしですが(笑)、明日からのストーリーライティングにもしっかり活かして、初心を忘れず向き合っていきたいと思います。

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