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【インタビュー】田中良道「大学院に在籍しながらジョイン。道具として役に立つロボットをつくりたい」

筑波大学大学院に在籍しながら、ARAVでは業務委託として働く田中良道。白久さんとの意外な出会いから、ARAVでの役割、社風について存分に語っていただきました。

ーー田中さんがARAVに入社したきっかけを教えてください。

もともと社長の白久さんと知り合いで、私自身もロボットで社会貢献できる起業をしたいなと考えていました。そのうち白久さんが考えてらっしゃる自動建機という領域が、ビジネスの面で見ても、ロボットエンジニアの観点から見ても、すごく面白いなと思ったんです。それで白久さんに直接お話をしてARAVで働くようになりました。

ーー白久さんに出会ったのは、意外なきっかけだったそうですね。

私は、つくばチャレンジという自律移動ロボットの大会に、学部生の頃から参加をしています。ARAVができる前年の大会の時に、どうしてもメンバーが足りなくてTwitter上で募集をかけたところ、白久さんからご連絡をいただいて、そこではじめて知り合ったんです。

ーー当時お会いしたときの白久さんの第一印象ってどんな感じでした?

白久さんの経歴自体、当時は恥ずかしながら存じ上げなくて……ただ、つくばチャレンジの移動ロボットに興味がある人だという認識でした。Twitterを通じてミニカーを使って自動運転の開発をされてたのは知っていたので、エンジニアリング力が高い方だということはわかっていました。

実際にお会いをしてお話ししていくうちに、ビジネス的な観点でも役に立つものを作りたいという想いがすごく私と似ているなと思ったので、ぜひ白久さんと何かができたら良いなというふうに感じていました。

ーーARAVでの田中さんの役割を教えてください。

ARAVでは、自律化の部分のソフトウェアを担当していて、チームのリーダーという役割を任されています。

ARAVが抱えている事業のなかで、なんの要素が必要になりそうか、締切に対していつまでに何ができていたら大丈夫そうかとかの見通しを立てて、週1のミーティングでみんなで話し合いながら、皆さんの仕事の割り振りと計画を立てるのが主な役割です。

ーー田中さんはまだ学生さんなんですよね?

はい、筑波大学大学院の博士課程の後期に所属し、自分の研究をしています。ARAVには業務委託として関わっています。

ーー田中さんが思うご自身の強みは何だと思いますか?

そもそもロボットの技術を使って何かをするときは、広くいろいろな知識が必要。自分でゼロからロボットを作って走らせた上でソフトウェアを書いてみて……といった一連の経験が自分の強みになってるのかなと考えています。

私自身はロボットは好きなんですけれども盲目的に好きというわけではなく、道具として役に立つロボットが好きなんです。

たとえば、映画『スター・ウォーズ』に登場するピット・ドロイドのようなロボット。エンジン修理のために永遠と働いていて、用無しのときは頭をポンと叩くと小さくたたまれてその辺に置いておけるというロボットです。雑に扱われてるんですけど、自分の仕事は淡々とこなす、ザ、脇役的なロボットなんですけど、人に頼んでるように仕事を頼んで道具として扱われてるという世界観を持つロボットがすごくカッコいいなと。こういうロボットをつくっていきたいですね。

ーーARAVでの印象深い出来事を教えてください。

所属している技術者のコミュニケーションはSlackではなくDiscordを使ってるんです。テキストだけでなく、音声でもやり取りしやすいのでスムーズですね。何か問題があったときにアップロードするとソフトウェアエンジニアだけではなくてハードウェアエンジニアからもヒントをいただけることもあり、すごく円滑で良いなと考えています。

あとはARAVで「20%ルール」というものを設けています。「この20%の中から事業になるものが生まれたりする」と言う白久さんのもと業務と関係なく自分が単純に面白いなと思ったものをDiscord上にアップできるチャンネルがあるんです。

その中で、私が興味で中国で安価に発売されていた4足歩行ロボットを買ってきたんです。面白いから輸入代理店をやってみたいと思ったことを、20%ルールのチャンネルにアップしたところ、社内のメンバーからいろんなコメントをもらえて、前向きに検討することになりました。他の会社ではなかなかできないことかもしれないですよね。

ーーご自身が感じるARAVの社風とは?

技術者同士が交流しやすい雰囲気があるという点と、ロマンだけ追いかけるのではなくてちゃんと役に立つロボットを作ろうという共通意識があるというのが、ARAVならではの社風なのかなと思います。

集まっている方々が貪欲というか、すごく前のめりにプロジェクトに取り組んでいます。先述の20%ルールのチャンネルでも結構いろんな方がアップロードしていて、分け隔てなく交流ができて楽しい部分がありますね。

ーー入社前と入社後でARAVの印象が変わった部分はありますか?

入る前は、人数も少ないし、できあがる製品もかなりプロトタイプで長期間駆動させるということを考えると正直ちょっと難しいかもと思っていました。ただ、入社した頃には、ある程度人も増えていたので、長期間使える製品を作るノウハウをお互いたくさん出し合って、プロトタイプからちゃんと製品に持っていくということができるようになっていたんです。ここは想像はしていなかったことですね。

ーーARAVでどんな人と一緒に働いてみたいですか?

今いらっしゃる方々もそうなんですけれども、基本的に入ってる方々の技術力というか人間性も含めて尊重してくださる方が多い。ちゃんとリスペクトした上で指摘し合いながら次の展開に持っていける。そういうことができる方と私は個人的に一緒に働きたいなというふうに考えています。

ーーARAVで田中さんが思い描く目標とは?

遠隔自動についての安全性についてはこれはまだ課題は多いと思っています。論文とかでもかなり検証はされているのですが、実際に乗って運転する人間の操作に比べると、異物にあたったときにうまく避けられないこともあります。

なので、いきなり難しいことをロボットにさせるのではなく、簡単で退屈な作業だけど生産性が高まる作業をロボットを使って自動化させることから始め、最終的に難しいタスクもこなせるようになるのが、良いと考えています。これは僕自身の目標でもあり、ARAVでも成し遂げたいことですね。

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