仕事ができる人ほど「確認」が早い
こんにちは。株式会社リアルアキバ・コミュニケーションズの倉光です。
今回は、仕事をしていて「この人は仕事ができるな」と感じる人に共通していることについて書いてみます。
仕事ができる人というと、知識が豊富だったり、資料を作るのが速かったり、アイデアをたくさん出せたりする人を想像するかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
ただ、私がこれまでいろいろな人と仕事をしてきて感じるのは、
仕事ができる人ほど「確認」が早い。
ということです。
「分からないまま進める」が一番怖い
仕事を任せると、当然分からないことが出てきます。
「この認識で合っているのか」
「クライアントはどちらを求めているのか」
「この金額で進めていいのか」
「この表現は使って問題ないのか」
特にエンタメの仕事は、毎回条件が違います。
企画、イベント、広告、契約、タレント、クリエイターなど、案件ごとに関係者もルールも変わります。
だから、最初から全部分かっている人なんてほとんどいません。
問題なのは、分からないことではありません。
分からないまま仕事を進めてしまうことです。
確認しないまま進めて、完成してから「そもそも前提が違いました」となれば、それまでにかけた時間が無駄になってしまいます。
場合によっては、自分だけでなく、デザイナーや制作会社、クライアントなど、多くの人を巻き込んでしまいます。
だから私は、少しでも「これ、どうなんだろう」と思ったら、早い段階で確認したほうがいいと思っています。
10分の確認で、3日分のやり直しを防げることがある
確認というと、「仕事を止めて質問すること」のように感じる人もいるかもしれません。
私は逆だと思っています。
確認は、仕事を止めないためにするものです。
例えば企画書を3日かけて作るとして、最初の方向性が間違っていたら、3日後に全部作り直すことになります。
だったら最初の10分で、
「この方向性で進めようと思っていますが、認識合っていますか?」
と聞いたほうが圧倒的に速い。
デザインでも同じです。
完成してから確認するより、ラフの段階で確認する。
イベントでも、本番直前になって確認するより、準備段階で確認する。
契約でも、締結直前に問題を見つけるより、条件を決める段階で確認する。
仕事ができる人は、この**「確認を入れるタイミング」**が早いと思います。
「確認」と「丸投げ」は違う
ただし、何でも質問すればいいという話ではありません。
例えば、
「これ、どうすればいいですか?」
だけを送る。
これは確認というより、判断を相手に丸投げしている状態です。
私が良い確認だと思うのは、
「私はこう考えていますが、合っていますか?」
という聞き方です。
「AとBがあります。今回はこういう理由でAが良いと思っていますが、Aで進めて問題ないでしょうか」
ここまで整理されていれば、確認される側もすぐ判断できます。
自分なりの仮説を持って確認する。
これは若いうちから身につけておくと、かなり強い仕事の進め方だと思います。
悪い報告ほど、早くしてほしい
確認と同じくらい大事なのが、問題が起きたときの報告です。
仕事をしていれば、ミスは起きます。
スケジュールに間に合わないかもしれない。
発注内容を間違えた。
先方との認識がズレていた。
必要な確認が漏れていた。
こういうとき、「怒られるかもしれない」と思って報告を遅らせたくなる気持ちは分かります。
でも、時間が経つほど選択肢は減っていきます。
1週間前なら直せたことが、前日では直せない。
午前中なら対応できたことが、夜になったら対応できない。
だから私は、
悪い報告ほど早くしてほしい。
と思っています。
ミスをゼロにすることよりも、問題が起きたときに早く共有できることのほうが、プロジェクトでは重要な場合があります。
上司に確認することは「負け」ではない
若いメンバーを見ていると、「自分で解決しなければいけない」と考えすぎてしまう人もいます。
任された以上、自分でなんとかしなければ。
何度も質問すると仕事ができないと思われるかもしれない。
そう考えて、抱え込んでしまう。
でも、仕事はテストではありません。
一人で答えを出すことが目的ではなく、プロジェクトを成功させることが目的です。
自分より詳しい人が社内にいるなら聞けばいい。
経験したことがある人がいるなら相談すればいい。
法務の判断が必要なら法務に聞く。経理の判断が必要なら経理に聞く。
専門家に聞いたほうが早いことを、自分一人で何時間も調べ続ける必要はありません。
「誰に確認すれば一番早く正しい答えにたどり着けるか」を考えることも、仕事の能力の一つだと思っています。
仕事が速い人は、全部自分でやっているわけではない
仕事が速い人を見ると、「処理能力が高いから速い」と思われがちです。
もちろん、それもあります。
でも実際には、分からないことを早く聞く。
方向性を早く合わせる。問題を早く共有する。必要な人を早く巻き込む。
こうした小さな判断の積み重ねで、結果的に仕事が速くなっています。
逆に、一人でずっと考えて、完成してから確認して、そこで方向性が違うことが分かる。
これを繰り返していると、本人は一生懸命仕事をしているのに、なかなか成果につながりません。
だから、「確認すること=自分で考えていないこと」ではありません。
むしろ、適切なタイミングで適切な人に確認できることは、プロジェクト全体を見て仕事をしている証拠だと思います。
「確認が早い人」には仕事を任せやすい
これは、仕事を任せる側になって特に感じることです。
私は、何でも一人で完璧にできる人より、
「ここまでは自分で判断します。でも、このラインを越えたら確認します」
という感覚を持っている人のほうが、安心して大きな仕事を任せられます。
任せた仕事が今どんな状態なのか分かる。
問題が起きれば早く共有される。判断が必要なら相談が来る。
そういう人なら、任せる側も必要以上に細かく管理する必要がありません。
結果として、本人に任せられる範囲もどんどん広がっていきます。
確認する力は、仕事を任せてもらうための力でもある。
私はそう考えています。分からないことがあるのは当たり前です。
大事なのは、分からない状態を長く放置しないこと。
自分なりに考えて、必要ならすぐ確認する。
問題があれば、早く共有する。
とても地味なことですが、こういう基本的なことをきちんとできる人が、結局一番仕事が速く、そして大きな仕事を任されるようになるのだと思います。