こんにちは!
レボーンでは、においに関する新しいビジネスプラットフォームの構築を目指しています。私たちの目標は、誰でも自由にデータにアクセスできる世界を作り出し、サービスの開発や利用を通じて、においに対する認知や評価が生活を豊かにするために活用される未来を実現することです。
さて、今回は「においの世界へようこそ!」シリーズの第九弾として、「においの活用 @品質管理/生産管理」についてお話しします。
レボーンのソリューションをみていただき、レボーンの目指している未来を知っていただければ幸いです。
今日は、皆さんからいただいた質問
「品質管理や生産管理に『におい』を活用するとはどういうこと?」
にお答えします。
食品や化粧品の品質管理では、においを使った官能評価や異常検知が行われています。これまでは人の嗅覚に頼っていた検査ですが、科学的な評価を取り入れることで、より安定した品質管理が可能になります。
では、科学的な評価とは何をするのでしょうか?
・・・と、その前に、
今までの官能評価で十分だったのに、なぜ科学的な評価を取り入れる必要があるのかを説明します。
ーー
高い品質維持のための様々な規則
1960年代からアメリカで採用されている製造時の管理・遵守事項に関する規則にGMPというのがあります。製薬・医薬品や食品などが対象です
GMPの三原則は以下の通りです:
- 人為的な誤りを最小限にすること
- 汚染及び品質低下を防止すること
- 高い品質を保証するシステムを設計すること
日本では食品の法規定はまだありませんが、「食品期限表示の設定のためのガイドライン」があります。食品の特性に配慮した客観的な項目(指標)を設定しているもので、例えば、理化学試験や微生物試験の数値や期限を設定する必要があります。
さらにI M I(Incoming Material Inspection=受入れ原材料合否判定)は製造工程で重要な項目です。合理的な基準マニュアル設定と適正な可否判定が求められます。
このような法令やガイドラインを通じて、製品の品質が一貫して高く保つこと、また、製造過程での問題を早期に発見し、対策を講じ、最終製品の安全性と信頼性が向上することが求められています。
その一方、多くの企業では、原材料品の受け入れや製品工程での品質管理、工程管理はヒトの感覚に頼った評価がされているのが現状。特に天然物原材料は供給不安に見舞われることが多いため、官能検査に頼らざるを得ない現状は、各企業の大きな課題となっています。
ーーー
このような現状がある中、レボーンでは、より高い品質を保証するシステムの提案を行っています。
センシングデバイスによるにおいの情報取得とAIを用いたソリューション。
例えば、エッセンシャルオイルを2社から購入可能なケースです。エッセンシャルオイルは同じ会社から購入したとしても年産の違いによりそのにおいは異なることがまれに発生します。標準品としてのA社製のある年産のオイルに対して、同社の年産ちがいのオイル、そしてB社製のオイル。標準品に近い品質のオイルを代替品として採用したい場合、A社/B社のどちらを選択すべきでしょうか?
その場合、センシングデバイスによるにおいの情報取得とAIを用いる、つまり、必要な官能プロファイル「キーキャラクター」をセンシングデバイスにより情報収集しAIに学習させておくことで客観的かつ最適な選択が可能となります。
さらに、主原料の受け入れ時だけでなく、製品の製造工程における品質管理にも活用可能です。これにより、GMPやFSSC(Food Safety System Certification)水準での品質管理が可能になります。
また、センシングデータを品質維持と改善に活用することで「Product Lifecycle Management(PLM)」※を実現します。
※Product Lifecycle Management(PLM):
製品のライフサイクル全体を管理し、情報共有によって業務効率を向上させる取り組み
さらにさらに、
お客様からのご要望でとても多いのが、科学的な評価を取り入れることで、品質管理をグローバルに実施する際の労力を最小化/基準化への貢献の依頼です。
お客様の品質管理/工程管理に関するご要望・ご事情は実に様々で、実際にレボーンのソリューションがお役に立てるかどうかの検討がまずは必要とはなります。しかしながら、将来的には、レボーンの提供するソリューションへの様々な期待にお応えできるよう、私たちの技術をさらに深めていきたいと日々前向きに取り組んでいます。
ーーーー
これからもレボーンは、においに関する新しい価値を創造し、皆さんの生活を豊かにするお手伝いをしていきます。今後の展開にご期待ください!
REVORN 公式サイト https://www.revorn.co.jp/