9月30日、10月1日の2日間、天童温泉初となる『天童温泉オクトーバーフェスト2023』を湯坊いちらくで開催いたしました!
今年8月に山形県白鷹町のホップ生産者である槌谷謙滋郎さんのホップ畑で、炎天下の中スタッフ自ら手摘みで収穫した生ホップ。
今回はその摘みたてホップを収穫からわずか1時間で加工したフレッシュホップビールの解禁イベントを、オクトーバーフェストと題して執り行いました!
8月4日白鷹町ホップ収穫の様子
→収穫体験について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
朝摘み生ホップ収穫&ビールづくりツアーIN白鷹町 - 山形県天童温泉 湯坊いちらく TENDO SPA & BREWERY【公式HP】 (itiraku.com)
通常出回っているビールは、乾燥させたホップを使用してつくられるビールがほとんどで、生のホップを使用したビールは非常に希少なもの。
生ホップを使用することでホップ本来の華やかでフルーティーな香りが鮮烈に薫るビールが味わえます。
限定醸造で今しか味わえない特別なビールということで、当日は県内外からたくさんの方々にお越し頂きました!
今回ご用意したビールは、天童ブルワリーから限定生ホップビール2種類(ラガータイプ、エールタイプ)とその他県産の食材などを副原料として使用した4種のビール。
県内のブルワリー5社(月山ビール、蔵王ブルワリー、長井ブルワリークラフトマン、米沢ジャックスブブルワリー、ブリューラボ108)にもご協力いただきまして、他6種類のビールをご提供いたしました!
県内のブルワリーが一堂に会する、貴重なイベントとなりました。
天童ブルワリーの生ホップのビール。ホッピーラガー(左)、ペールエール(右)
<生ホップビールで乾杯!>
まずは専務の佐藤太一から開会のあいさつ。
イベント開催に至るきっかけとなった槌谷さんとの出会いや、白鷹産ホップビールが生まれるまでのストーリー、減少傾向にある山形のホップ農家さんと共に再び山形をビールで盛り上げたいという熱い想いを語りました!
白鷹町のホップ農家槌谷さんの乾杯の掛け声とともに、ビールの祭典がスタート!
今回のスペシャルゲスト一人目はDJのTakeru Tomitsuka様!
2020東京オリンピックの競技会場公式DJにも選ばれた方で、場の雰囲気を読み取りながら選出される音楽は幅広く支持を受けています。
DJによる音楽の演出で、会場のボルテージは一気に上がります!
普段は見られない光と音楽による会場の演出が素晴らしく、それにはスタッフも感動していました!
会場はロビー、多目的スペース、テラス、ビアスタンドなど、1フロアの各会場にブースを設け、館内を自由に周遊して楽しめるような会場づくりを行いました。
ビュッフェ会場(蔵-KURA-)
山形県産の食材にこだわった、ビールとのペアリングが楽しめるオードブルなどが並びます。
ビアテラス
山形の郷土料理“玉こんにゃく”を大胆にアレンジした「玉こんゴルゴンゾーラ」をスタッフがライブでご提供。コクのあるゴルゴンソースが玉こんにゃくに絡み、リッチな味わいがやみつきになると好評でした!
山形の郷土料理“玉こんにゃく”を大胆にアレンジした「玉こんゴルゴンゾーラ」をスタッフがライブでご提供。コクのあるゴルゴンソースが玉こんにゃくに絡み、リッチな味わいがやみつきになると好評でした!
いちらくの親方が自ら焼き上げる炭火焼コーナーでは山形県朝日町ソーセージと手羽をご提供。
炭火焼きの香ばしい香りがビールとよく合い、食欲をそそります!
今回は白鷹町から『あゆ茶屋』様をお呼びし、白鷹町特産“鮎の塩焼き”をライブでのご提供も!
炉端焼きで焼きたての鮎を白鷹町産ホップビールと一緒に味わえる贅沢な体験でした。
ロビー
天童ブルワリーのビール他、ソフトドリンクやナッツなどの軽食をご用意。
今回のスペシャルゲスト2人目は東京半蔵門の鮨「秀とら」の大将大石栄様!
新鮮なネタを目の前で一貫ずつ握る振舞い寿司がロビーで提供されました。
握られた鮨は大将の手からお客様の手へと直接運ばれます!
ライブ感を大事にする大将の斬新かつ粋な演出に、ブースには長蛇の列が、、。
大将のお寿司はたくさんのお客様を笑顔にしていました!
そして、今回のスペシャルゲスト3人目は舞書家のChad.様!
音楽に合わせて踊りながら書を書く唯一のパフォーマーです。
DJ Tomitsuka様の音楽に合わせて登場!
その手元にはフレッシュホップビールが!!
雨の降る中、着物をアレンジした個性的な衣装に身を包んだ彼女の幻想的な雰囲気に、
会場が一気に惹きこまれます。小柄な彼女からは想像できないほど力強く、その熱量に圧倒されてしまいました!
そして、書き上げられた文字は、、
「ビールの魂」!!!
ホップ農家の槌谷さんが自ら育てた“ホップ”を表現した言葉です。
浮かび上がった文字の意味が分かった瞬間、鳥肌が立ちました。
Chad.様が全身全霊で書き上げたその熱量と、槌谷さんがこれまでホップ一筋に情熱をかけ生き抜いてきた熱量が重なり合い、爆発した瞬間を見たような気がしました。
まさにここでしか生まれ得ない作品で、その貴重な瞬間を目撃できたことに胸が熱くなりました。
今までご自身が育てたホップ100%のビールは飲んだことがなかった槌谷さんが、初めて白鷹産ホップビールを飲まれたときに見せた涙。
その時に感じた、これまでの槌谷さんの苦労やビールにかける熱い想いが天童ブルワリーのクラフトマンの心を突き動かし、誕生した白鷹産生ホップビール。
様々な思いが重なり、相乗効果となって、今回のイベントを開催することが出来ました。
会場で見られたたくさんの人たちの笑顔が、このイベントの成功を物語っていました。
このイベントの開催にあたり、本当に様々な方々のご協力をいただきました。
いちらくのスタッフだけでは到底成し得ないイベントだったと思います。
我々の想いに共感してくださり、力を貸してくださった皆様に心から感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました!!
イベントを通して心に残るシーンはたくさんありましたが、そのどの場面でもみんなが笑顔でいられたことがなによりも印象的でした。
タイトなスケジュールでしたが、スタッフも笑顔でお客様と一緒になって楽しんでいました。
山形は、全国的にみるとビール分野での盛り上がりはまだまだかもしれません。
けれどもここには確かに、情熱にあふれ、人生をかけてビールを作っている人たちがいます。
その想いが人を感動させるビールとなり、たくさんの方々を笑顔にすることがこのイベントを通して確かなものとなりました。
我々の旅館は決して大きな宿ではありませんが、そこには情熱を持ったスタッフがいます。
今日もそれぞれの持ち場で、「クラフトビールでお客様を幸せにしたい」という想いを持ち、
お客様をお迎えしています。