- プロダクトマネージャー
- フロントエンドエンジニア
- 商品登録/データ入力
- Other occupations (26)
- Development
- Business
- Other
ソフトバンク・ビジョン・ファンドをはじめ国内外から資金調達を実施し、競合のスタートアップ企業を買収、アジアや北米といった海外への進出など、挑戦を続ける株式会社SODA。
トレーディングカードメディアの編集者・武内氏にインタビューを実施。
大学在学中からメディア業界で活動してきた武内氏に、SODAで働いているからこそ得ることができた編集スキル、また、様々なキャリアを持つ編集者が在籍するSODAならではの働きがいについて話を聞いた。
大学1年生から編集・記者としてのキャリアをスタートさせる
—武内さんは大学1年生から、インターンで編集・記者をしていたそうですね。元々、メディアへの憧れが強かったのでしょうか?
武内:はい。私は漫画が大好きで、中学生の頃から出版社で働きたいという夢を持っていました。高校生くらいの時から、漫画アプリやKindleが普及してきたこともあり、今後は紙からWebに、メディアも変わっていくのではないかと感じたんです。なので「Webメディアでの経験を積みたい」と、インターンを始めました。
—インターンではどのような仕事をしていましたか?
武内:最初に入ったのは、人材派遣企業です。会社が新規事業としてWebメディアを立ち上げるということで、その部署に入りました。具体的には、後継者不足に悩む事業者と、後を継ぎたいという方とを繋ぐマッチングサービスでして、錫(すず)職人さんなどへのインタビュー、体験記事の制作などを担当していました。
—アシスタントなどではなく、自分でインタビューや記事を作っていたんですね。
武内:その会社はインターン生が中心となって、営業などを始めとしたチームを組んでいたんです。なので、色々な仕事を経験することができましたね。約2年間、編集・記者として働いてから、大手出版社のインターンとして入り、芸能・エンタメ系媒体の記者をすることになります。
—大好きな漫画ではなくエンタメ系の媒体を選ばれたのはなぜですか?
武内:当時、同じく出版社志望の学生や、出版社に務める大学のOGの方に話を聞く機会が多かったのですが、漫画編集のアルバイトだと、雑用のような業務も多いと聞いていて。それだと、自分のやりたいこととは違うし、私は少しでも実務経験を積みたかったので、ジャンルは問わずにとにかく出版業界に飛び込もうと思ったんです。それで、記者経験を活かせるインターン先として出版社に入り、エンタメ媒体の記者をやることになりました。
—そこから、実際に就職活動をしていくことになったかと思いますが、どのような企業に入社されたのでしょう。
武内:就職活動では出版社に入れなかったので、新規事業でWebメディアを立ち上げるという広告代理店に入社しました。ただ、メディアに携わる条件として、まずは営業で2,000万円を売り上げるというミッションがありました。なので、入社後は広告営業の部署に配属され、翌年からメディア運営の部署に入ったという流れになります。
—新しくメディアを立ち上げるとのことで、インターン時代の経験がすごく活きたのではないですか?
武内:それはすごくありました。当然ですが、メディアで売上を立てなければメディアは潰れてしまうので、SEOだけではなく、アフィリエイト広告を回したり、大手出版社で得た人脈を駆使して外部配信先メディアを増やしたり……ということをやっていきましたね。
—インターン時代の人脈を使うなんてすごいですね!武内さんの努力と工夫を感じます。
武内:それを全て1人で担っていて、大変だけどやりがいはありました。一方で、ずっと1人で仕事をしていても、自分の成長に繋がらないかもしれないという不安も感じていたんです。
—チームではなく、どちらかというと個人で働かれていたんですね。
武内:出版社でインターンをしていた時は、一つのコンテンツをみんなで協力して作っていて、私はそれがすごく楽しいと思っていました。なので、チームプレーをもう一度やりたい、もう一度学んで、自分自身が成長していきたいという気持ちが芽生えてきたんです。そうした経緯で、SODAに転職することになります。
—Webメディアを運営する企業は他にもあります。なおかつ武内さんが憧れる出版業界ではないSODAを転職先に選んだのはなぜでしょうか?
武内:まずは、自分が最終的に叶えたい夢から逆算した際に、編集者としてのディレクション能力が欠けているなと思っていました。その頃のSODAのメディアはまだ「ポケカやトレカをスニダンでやっている」を認知させるというところがミッションで、スタートの部分から編集者として業務に携われるということに魅力を感じました。会社がこれから力を入れていくであろう分野に関わっていき、貴重な経験が積めると思ったんです。後、私は昔、ポケモンカードのリザードンが好きで、リザードンだけ集めていた時代がありました。実際にトレカの対戦とかをしたことはなかったですが、少しでも自分に興味のある分野かつ、経験を活かせて自分の成長にも繋がる環境に行きたくて、SODAへの入社を決めました。
SODAは自分が憧れるキャリアを歩んできた先輩から学べる環境
—武内さんが入社されて1年が経ちましたが、今はどのようなお仕事をされているんですか?
武内:編集者として、コンテンツディレクション、ライターと制作パートナーの進行管理、記事の数値や売れそうなカードからSEOのキーワードを選定したり、新規コンテンツの制作に繋げるための分析、また「GMVを伸ばすために商品登録数を増やしたい」という会社の目標があるので、それに合わせた記事を考えてライターへ依頼など担当しています。メディアは商品登録や鑑定部門と関わることも多く、注目されそうなトレカの登録依頼や、そのアイテムが鑑定可能かどうか?の確認作業も編集者の仕事です。「編集はこれをやる」というよりは、メディアの成長に繋がる仕事をその都度、各メンバーが分担してやっていくイメージです。
—入社前、「編集者としてディレクション能力が欠けている」と自己分析していたとのことですが、今はどう変化していますか?
武内:前職では1人で全ての作業をやっていたこともあって、入社してすぐは「人に仕事を依頼する」ということに苦手意識がありました。「この指示だけでは記事は書きづらいかな?」などを考えすぎてしまい、仕事を依頼するまでに時間がかかりすぎてしまっていて。でも、入社後の成長とともに、そうした仕事依頼への抵抗はなくなってきましたね。
—それは、実務経験を通じて慣れていくものなのでしょうか?
武内:それもありますし、他の編集者がどのように仕事を進めているのかを見ながら働けているのが大きいと感じています。
—周りに編集者がいる環境は、武内さんにとって新鮮だったはずです。
武内:そうですね。本当に、毎日たくさんのことを学んでいます。上長の中には、私が目指しているキャリアでバリバリ働かれてきた先輩編集者も多く、1人で働いていた頃と比較して、刺激や気づきを得る機会がとても多いです。
—実際に、そうした環境で仕事をする上で意識されていることはあるのでしょうか。
武内:上司からアドバイスや意見を貰う際は、「聞くだけ」にならないよう心がけています。やっぱり、それでは失礼だと思うし、自分自身も嫌なので。教えて貰ったことに対して、私から「もっとこうすれば良かったですかね」と意見を伝えるなど、壁打ちしていくことを意識しています。
—それが、入社前からの成長に繋がっているのかもしれません。
武内:今では、苦手だったライターに仕事依頼をする際、丁寧な準備を心がけられていますね。例えばですけど、カード記事を書いて頂く場合は、スプレッドシートに商品名や商品の相場をまとめたりして、少しでも書きやすいようにという工夫を意識したりしています。
—編集者として大切なことを押さえて仕事をしているということですね。
武内:でも、まだまだ理想の姿には程遠いと、自分で感じます。一緒に働く同僚は、上長から「今日中にこの記事を作って」と言われた時に、デザイナーにデザインを依頼して、ライターに執筆を依頼して、同時並行で編集者としてやるべきことをテキパキとこなして作っているんです。そうした、一つのプロダクトを作る上で管理者として動けるのが編集者だと思っていて、私はまだまだ力が足りないなと痛感しています。
—編集者としての向上心を常に持ち続けながら働いているのがすごく伝わります。
武内:恥ずかしながら、入社前まではほとんど全て、自己流で編集をやってきてしまったので、やっぱり今の環境で学べることはすごく多いです。自分がありたい姿から逆算するとまだまだ勉強の途中でも、目標である一人前の編集者になれる環境は整っているので、そんな場所で働けて嬉しく思っています。
最も思い出深い仕事は「今」。同僚との切磋琢磨
—まだ学びの途中とのことですが、入社して1年で、何か思い出に残っている仕事はありますか?
武内:う~ん……今の仕事ですかね。今、トレカメディアには私を含めて3名のメンバーが編集者として在籍していて、彼らの仕事のやり方から学ぶことも少なくないんです。3人で目標に向かって頑張る中で、連携を取りながら動いたりもしていて、この前は同僚が作った『ジャンプフェスタ』の記事を私が担当する速報記事に掲載し、速報の中で一番読まれたコンテンツになりました。スニダンはスニーカーやストリートファッションのコンテンツも多数掲載されていますが、記事内のランキングを全てトレカで独占したりすることもあるんですよ。その際は同僚と「やったね」と成果を分かち合ったりします。
—成果が目に見えると、よりやりがいに繋がるというのはよく分かります。
武内:後、MAUやGMVの面に関しては、サイトだけではなくSODAの成長にも繋がっている実感もありますね。トレカチームでは、上長がパラメーターをつけてくれていて、記事から商品ページにどれだけアクセスされたかなどの実績が見れるんです。その数字が倍になったりしたとき、会社にすごく貢献できているなと感じています。チームが掲げる目標に着々と達成に近づいている感覚が楽しいんです。
—同僚と切磋琢磨しながら成長していき、日々、チームや会社の成長に繋がる仕事をしているんですね。
武内:でも、2人の同僚と比べて「スキルが足りないんだな」と感じることは山ほどあって。彼らの仕事ぶりを見ていると、「私はまだまだ、会社やチームへの貢献度が足りていない」と思います。細かいことですけど、「自分にはそのアイデアは思いつかない」とか「その視点はなかった」という経験は多々あります。
—先輩だけではなく、同僚からの刺激もある環境は良いですね!
武内:私はとても負けず嫌いだから、悔しさを感じる場面も少なくありません。他の編集者には負けたくないから「これ良いな」と思える箇所は真似をしてみるなど、どんどん吸収をして、自分のスキルに落とし込んでいきたいです。
長年、編集者を経験しているからこそ感じる仕事の難しさ
—向上心があり、常に「学ぶ」姿勢を持たれている武内さんですが、インターンや新卒で入社した会社で培った「自走力」「仕事を1人で押し進める力」というのは、SODAでも活きていると思います。
武内:私は今、ポケモンカードの担当編集者なのですが、遊戯王やワンピースの企画を出したりという動きはよくしていますね。今はMAUとコンバージョンを目標ごとに追いかけているフェーズで、目標達成ために数値を上げていくことが楽しく、そのため担当ジャンルではない記事の企画を考えるというのは、昔の経験が活きているのかもしれません。
—日頃から担当外の企画も考えている。トレカの幅広い知識が必要になりそうです。
武内:実際には、「今はそのタイミングではない」と企画が落とされることも珍しくはありませんが、それでも良いから積極的に知識を学びながら、担当外のジャンルにも携わろうとしています。
—「自分の仕事だけ」をするのではなく、サイトをよくしていくために「自走する力」「考える力」が求められるんですね。
武内:そうですね。後、私は元々、アクセスなど数値を見るのが好きというか「自分たちが発信した記事が読者を惹きつけているか?」は数字でしか判断できないと考えています。数値を追っていくのが楽しいから、企画も出てきやすいんだと思います。
—数字の面でいうと、メディアにはそれぞれPVやMAUなどの追うべき課題があると思います。長年、メディアに携わっている武内さんですが、SODAに入社した際、そうした目標の違いにギャップを感じたりはしませんでしたか?
武内:それはありました。というのも、一番最初にインターンで入った会社はコンバージョンを追っていて、「記事からいかに体験者を増やせるか?」がミッションでした。でも、次のインターンではPVという、純粋に記事の面白さが求められていたんです。そして、今のSODAでは、ファンを獲得する上での数字が求められ、それぞれ違ったアプローチが必要になります。
—そのような違いを乗り越える際、どんな工夫が必要になってくるのでしょう?
武内:SODAに入社後『ユニオンアリーナ』を担当していた時、やっぱりSEO記事だけでは読者に届かないかなと思い、実際に私がプレーヤーとなってコラムを書いたり、フォロワー参加型のSNSを作ってみたりして、実際にフォロワー数も増えました。今のSODAでは編集者としてMAUを上げるためのアプローチを考えること、工夫は大事になってくると思います。
チームで編集していくことの重要性
—今のアプローチのお話は、他社でWebメディアの編集者をしていて、SODAに転職を考えている方にも参考になるかもしれません。
武内:Webで数字を取るために動くことって、どうしてもSEOの視点になりがちなんですよね。でも、最終的にはユーザー視点が必要なんだと思います。私の場合、CTRが高い、低い記事を、自分でスマホで検索するという体験を通して比較します。トレカ好きな方の視点に立って、文章の長さや読みやすさを確認するんです。そうすると、「必ずしも文章で表現する必要はないんじゃないか?」という考えも出てきて。例えば記事内に表を作って、そこをクリックするとデッキレシピが見れるようにするなど、一番短い時間で情報をピックアップできることを意識しています。Googleも単純ではないので、結局はユーザーのためがSEOに繋がるんじゃないかと、今は感じています。実際に、ライターから上がってきた原稿に、読者視点の追加情報を入れたことで上司に評価されたこともあります。数字を取ることという部分の視野は、この会社に入って確実に広がりましたね。
—その視点というのは、武内さんのようにWebメディアでの編集経験をお持ちの人だからこそ考えられる面ではないでしょうか?
武内:タイトルの付け方や文字数は、媒体によって異なるので入社後からでも学んでいけると思いますが、ユーザーの立場に立てるといった編集者的視点に関しては、Webメディアに携わらずとも、日頃からメディアと触れている方や、トレカ好きな方のニーズを汲み取るトレンドキャッチ力のある方が合っているかもしれません。
—しかし、スニダンは毎日大量の記事を掲載しています。忙しさのあまり編集という仕事が事務作業になってしまうなど、ユーザー視点とのバランスの取り方が難しそうです。
武内:そこに関しては、チームで相談してデザインのレイアウトを変えてみたりと、「常に基本に立ち返る意識」を持っていますね。
—チームで協力して良いものを届けるという意識ですね。
武内:結局、スタンドプレーだとどこかで躓くと思うんです。みんなで協力し合って、良い記事を届ける。チームプレーの醍醐味が楽しめる環境だと感じます。
—これまでお話を聞いていて、トレカメディアは働く人同士が刺激しあえる環境なんだなと感じました。
武内:そうですね。私自身はポケモンカードや遊戯王の知識がほとんどないまま入社して、実際にトレカをやっている編集者たちが出す企画の凄さに圧倒され、悔しいこともありました。そこから、実際にカードをプレーしたりして、知識を得ていったんです。その甲斐もあってか、自分のアイデアから枝が生えてきたという感覚も、今では持てています。ただ、私の漫画やアニメが好きという趣味はトレカとかけ離れてはいないと思っているので、そうした近いジャンルに興味がある編集者ならば、SODAで活躍できる可能性はいくらでもあるのではないでしょうか。もちろん、トレカメディアでの編集経験、トレカの知識がある編集者は即戦力で活躍できるはずです。
—最後に、武内さん自身のことをお聞きします。最終的な自分の目標を叶えることと、SODAの一員として目標を達成していくこと、今はどちらに比重を置いているのでしょう?
武内:編集者として持っている理想像や夢はありますけど、実は自分のキャリアに関しては大まかにしか見ていないんです。というのも、目の前にある仕事、「SODAとトレカメディアを盛り上げていくこと」に貢献していったら、自分のキャリアにも繋がると考えているからです。今、SODAで活躍することが、自分の成長とリンクしていく。私が頑張れば、自分と会社の双方が成長していける。ここはそんな場所だと思っています。