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ニチイホールディングス CIO 松田 裕弘へのインタビューを行いました!

人財採用部・人財研修部の坂口です。
今回は当社DX本部の松田CIOへのインタビューを行いました。
人財採用課のメンバーからも「松田さん素敵なんです!」という噂は聞いておりましたが、本当に素敵な方でした。ぜひご覧ください。


【プロフィール】
松田 裕弘 (まつだ やすひろ)
株式会社ニチイホールディングス DX事業本部 専務執行役員CIO

■ 経歴
1991年4月 三菱電機入社
2003年8月 日本総合研究所 入社
2006年10月 イーバンク銀行(現・楽天銀行)入社、 システム本部システム企画開発部マネジャー
2012年7月 楽天銀行執行役員システム開発本部長 兼 楽天バンクシステム社長
2014年1月 ベルシステム24入社、執行役CIOテクノロジー本部長
2014年3月 ベルシステム24ホールディングス執行役員CIO
2020年10月 ニチイホールディングス入社、DX本部 専務執行役員CIOとして現在に至る


1. 環境の激変を乗り越えてCIOに就任する


- 本日はよろしくお願いします。まず経歴についてお伺いできますでしょうか。

松田「私は社会人31年のうち、最初の15年間はITベンダーでお客様のシステムに関わる仕事をしていました。その後の直近の16年間は事業会社でIT部門の仕事をしてきました。
例えば三菱電機のときはメガバンクのシステム開発に携わっておりましたし、イーバンク、のちの楽天銀行では自社の金融システム開発に携わってきました。」

-楽天銀行にいらっしゃった時はリーマンショックと重なり、大変な時期だったのではないでしょうか。

松田「イーバンクがリーマンショックで破綻して楽天の傘下に入ったときは、周囲は『自分たちはどうなるんだろう』と不安に感じていた人が多かったのですが、私はむしろチャンスだと捉えていました。
楽天経済圏の中に入ることで私たちのビジネスが大きくなると考え、目をランランと輝かせていたのです。
するとその姿を楽天から来た社長・副社長に認められて、システム本部長に指名されたのです。」

-抜擢されたわけですね。

松田「そうですね。リーマンショックという大きな変動がなければ、私は今でもプロジェクトマネージャーの役割にとどまっていたかもしれません。」

-プロジェクトマネジャーからCIOへというキャリアの大きな転換だったかと思いますが、特に変化を感じられた点について教えていただけますか。

松田「それまではITの専門家が自分の上司だったのが、IT畑ではないエグゼクティブが上司になったということが一番の違いでした。
ITのことは自分がすべての責任を負わないといけない、という思いでしたね。
当時まだ40代の若輩者が銀行システムの全責任を負うというのはシビれるものがありました。

-松田さんがニチイに入社された経緯について教えていただけますでしょうか。

松田「前職のベルシステム24も当社も、ベインキャピタルからお声がかかったのがきっかけでした。
ベルシステム24に移ったのは構造改革を目的としたCIOをやってみないかというお話を頂き、これは面白そうだなと思ったのです。ニチイに入社したのも同様の経緯でした。」

-構造改革のためのCIOという役割に心を動かされたのですね。

松田「変化を自ら作り出していく人が変化の最先端にいる、というのが私の考えです。
受け継いできたことを脈々と受け継ぐことも大切ですが、私には変化を作り出す方が性に合っているんだろうと思います。」


2. ニチイで実現したいこと~テクノロジーの持つ可能性~


-ニチイに入社されて実現したいことについて教えて頂けますか。

松田「私が入社して感じたことは、圧倒的な紙文化だということでした。
この2年で電子化を推し進めてきましたが、まだまだ改善の余地は残っています。
まずはこの電子化をあらゆる場面で推進していくことですね。
また、ニチイは業界のリーダーだからこそ、CIOとしてチャレンジする機会は多々あると感じています。」

-前職のコールセンターはIT化が進んでいる業界ですが、私たちのような介護や医療の会社でのIT化にはどのようなことが考えられますか。

松田「医療の世界は、生産性向上や医療従事者の働き方改革などの課題解決に向けてテクノロジーの導入が求められています。
こうした場面で、我々が提供してきた事務オペレーションのアウトソーシングというサービスに、テクノロジーで新しい付加価値を生み出す機会があると考えています。

介護については、人がサービスを提供しているが故に品質管理の難しさがありますが、テクノロジーによって解決していくことも可能でしょう。
テクノロジーを活かしたモニタリングなどができるようになれば、ご利用者やご家族としても安心して利用できるサービスに高めていけるのでないでしょうか。

特に在宅介護においては、ご自宅へのデバイス等の導入にはハードルがありますが、シェアNo.1のニチイだからこそチャレンジできますし、チャレンジする価値があると考えています。」

3. オーナーシップを持つ人財が育つ環境


-松田さんが一緒に働きたい方とはどんな方でしょうか。

松田「オーナーシップを持っている方ですね。すべて自分ごとに置き換えて考えられる人は、失敗も成功も、あらゆることに気づきが多いのです。」

-いま会社が生まれ変わっている場面で、オーナーシップを持つことの重要性は強く感じています。メンバーのオーナーシップを醸成するために意識されていることは何でしょうか。

松田「仕事、課題、タスクを明確にしたうえでアサインするようにしています。
自分の頭で考えられるような環境づくりをすることが大切です
言われたことだけをするというマネジメントスタイルだと、PDCAのDoしかできない集団になってしまうのではないかと。
PDCAを回せるようにするには、自ら考えられる環境、時間、余裕が必要です。

また、自分で考えられるようになることで、自分の観点と他の人の観点との違いに気が付けるようになるものです。
それぞれの立場からの観点の違いやギャップを知ることで自分の仕事にも活かせるようになるでしょう。」

-入社して2年が経過されましたが、ここまでの変化や手ごたえはいかがでしょうか。

松田「この10月に社内基幹システムのCOMPANYの導入を実現することができました。
役員会でも賞賛頂き、森社長からも長年の課題を乗り越えることができたと仰って頂けました。
課題はまだ残ってはいるのですが、COMPANY導入の本質を役員の皆さんにご理解頂けたことが嬉しかったですね。

それから、COMPANY導入のPMを担当した阿部さんは見違える成長を遂げたと思います。
37歳という年齢でこのプロジェクトをよくやり上げたなと感じています。
彼はまさに自らやり遂げるというオーナーシップ、パッションを持っていますね。

-阿部さんにとってもこのプロジェクトは大きな成長の機会になったのですね。

松田「私が三菱電機にいた当時の社長である志岐守哉さんの『仕事が人を育て、人が仕事を拓く』という言葉があります。
阿部さんは9万人の社員が使う基幹システムの刷新という大きな仕事を通して、大きな成長を成し遂げましたと言えるでしょう。
COMPANYはまだ対応すべきことが残っていますし、今後トラブルが発生することがあるかもしれません。
こうしたトラブルや失敗も含めて経験してもらうことが人財育成に繋がると考えています。


4. 全ての判断が合理的に決まる会社で働くこと


-ところで、採用メンバーからは松田さんが入社されてからIT事業本部の採用活動にあたって、内定承諾率が急激に高まったと聞いております。
松田さんと一緒に働くことの魅力について教えて頂けないでしょうか。

松田「働く方にとっての裁量の大きさでしょうか。オーナーシップを持ってもらうには、プラン、手段、スケジュール、予算など、何が必要かを自ら考える自由が必要だと思っています。

あとは私自身がベンダーでも事業会社でも働いてきましたので、新しくジョインされる方の状況も理解しやすいというのはあるかもしれません。
私自身、オープンマインドを大切にしていますので、一緒に働きやすい人間関係を作れているかと思います。」

-なるほど、採用メンバーが言っていたことが良く分かりました。

松田「あと私たちの仕事に興味がある方にぜひ伝えたいことは、構造改革中のニチイでは、すべての判断が合理的に決まるということです。
好き嫌いではなく、良し悪しで決定されるのです。

ITの世界で働いていると、多くの意思決定者の好き嫌いに振り回されてしまうことも少なくありません。
ベインキャピタルのもとで構造改革を進めているニチイでは、未来に向かって何がベストなのかということだけが問われるので、凄く分かりやすいですね。」

-ニチイが本当に大きな変化にあることを実感するお話ですね。本日はお時間頂きありがとうございました。


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